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その他資格

グループホームの管理者になる為の研修【認知症対応型サービス事業管理者研修】について

とも
とも
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。【認知症対応型サービス事業管理者研修】について詳しく解説います。

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

グループホームを適切に運営し、質の高いケアを提供するためには、専門的な知識と管理能力が求められます。

そのため「認知症対応型サービス事業管理者研修」が設けられており、グループホームを含む認知症対応型施設の管理者にとって必須の研修となっています。

本記事では、この研修の目的や内容、受講資格、修了後のメリットについて詳しく解説します。

認知症ケアの質を高め、グループホームの運営をより円滑にするために、ぜひ参考にしてください。

認知症対応型サービス事業管理者研修とは

認知症対応型サービス事業管理者研修は、認知症の方々が可能な限り自立した日常生活を送れるよう支援するための知識や技術、および事業所の適切な運営方法を学ぶことを目的とした研修です。

この研修は、厚生労働省の「認知症介護実践者等養成事業」の一環として行われています。

この研修の主な目的は、次の通りです。

  • 認知症高齢者に対する介護サービスの質の向上
  • 事業所の適切な管理・運営に必要な知識と技術の習得
  • 認知症高齢者の基本的な理解と適切なケアのあり方の習得

研修の受講対象者と必要な資格

認知症対応型サービス事業管理者研修の受講対象者と必要な資格について、詳しく説明します。

受講対象者

この研修は、以下の施設の管理者、または管理者になる予定の人が対象です。

  • 指定認知症対応型通所介護事業所
  • 指定小規模多機能型居宅介護事業所
  • 指定認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)
  • 指定看護小規模多機能型居宅介護事業所
  • 単独型・併設型指定認知症対応型通所介護事業所
  • 共用型指定認知症対応型通所介護事業所
  • 単独型・併設型指定介護予防認知症対応型通所介護事業所
  • 共用型指定介護予防認知症対応型通所介護事業所
  • 指定介護予防小規模多機能型居宅介護事業所
  • 指定介護予防認知症対応型共同生活介護事業所

 

この研修は、これらの施設の管理者にとって必須の研修となっています。

必要な資格

研修を受講するためには、以下の資格要件を満たしている必要があります。

  • 認知症介護実践研修(実践者研修)の修了
  • または、旧基礎課程の修了

 

加えて、看護小規模多機能型居宅介護事業所の管理者または代表者が保健師もしくは看護師である場合、この研修の修了は必須ではありません。

その他

この研修は受講機会が少ないため、原則として認知症対応型サービスの管理者として従事する予定がある人のみが受講できます。

申し込みは、所在地の保険者(自治体)からの推薦を受け、「受講申込書」を自治体の窓口に提出することで行います。

研修の受講対象者や必要な資格、そして費用等は、自治体によって若干異なる場合がありますので、事前に各自治体の募集要項を確認することが重要です。

研修の修了者には、修了証書が交付され、自治体や研修機関が管理する名簿に修了者として記載されます。

研修内容:どんなことを学ぶのか?

認知症対応型サービス事業管理者研修のカリキュラムの概要をご紹介します。

研修内容は、実施する自治体や機関によって多少の違いがありますが、基本的には、認知症ケアに関する知識や技術、事業所運営に必要な知識、マネジメントなどを学びます。

高齢者福祉の現状と地域密着型サービスの方針:高齢者福祉の現状を理解し、地域密着型サービスの基本方針を学びます。

地域密着型サービスの基準:地域密着型サービスに関する法令や基準を学びます。

地域密着型サービスの取り組み:地域密着型サービスの具体的な取り組みについて学びます。

人材育成とチームケア:効果的なチームケアのために、人材育成の方法を学びます。

地域密着型サービスにおけるケアプラン:地域密着型サービスにおけるケアプランの作成方法を学びます。

外部評価・自己評価:介護サービスの質を向上させるための外部評価と自己評価の方法を学びます。

地域との連携と運営推進会議の活用:地域との連携方法や、運営推進会議の活用方法を学びます。

実践者に学ぶ地域密着型サービスの運営の実際:地域密着型サービスの運営に関する実践的な知識を学びます。

小規模多機能型居宅介護:小規模多機能型居宅介護に関する知識を学びます。

認知症対応型共同生活介護:認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に関する知識を学びます。

地域密着型サービスの労務管理:介護従事者の労務管理に関する知識を学びます。

最新の認知症医療と医療との連携:認知症医療の最新情報や、医療機関との連携について学びます。

認知症高齢者の基本理解:認知症の基本的な知識や、認知症高齢者の特徴を学びます。

認知症高齢者のケアのあり方:認知症高齢者に対する適切なケアの方法を学びます。

適切なサービス提供のあり方:適切な介護サービスを提供するための方法を学びます。

家族の理解・高齢者との関係の理解:認知症高齢者の家族への理解を深め、高齢者との良好な関係を築く方法を学びます。

事業所の管理・運営:事業所を適切に管理・運営するための知識を学びます。

マネジメント:事業所を管理する上で必要なマネジメント能力を学びます。

介護保険法:介護保険制度に関する知識を学びます。

レポート:研修内容に関するレポートを作成します。

「今後の日本における高齢者介護」と地域密着型サービスのあり方: 今後の高齢者介護と地域密着型サービスのあり方について学びます。

研修期間は通常2日間で、講義や演習形式で行われます。

東京都では、2日間の講義・演習に加え、他施設での実習(1日間)があります。

三重県では、事前のレポート提出が必要です。

なお、研修内容は実施場所によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

研修を受けるメリットと取得後のキャリア

認知症対応型サービス事業管理者研修を受けることで、専門知識やスキル向上のはもちろん、キャリアアップのチャンスが広がります。

研修を受けるメリットを4つ紹介します。

1、キャリアアップ・待遇改善

研修修了により、給与アップや資格手当が支給されることがあります。また、管理職への昇進の機会が増え、施設の管理者としての道が開けます。

2、転職での優位性

介護人材の需要が高まる中、研修修了者は即戦力として評価されます。履歴書や面接でアピールできるため、転職の際に有利になります。

3、自己成長と自信の向上

認知症の方やその家族への理解が深まり、より質の高いケアを提供できるようになります。また、介護の仕事に対する視野が広がり、自信をもって業務に取り組めます。

4、修了後のキャリアパス

研修修了者は、グループホームや小規模多機能型居宅介護事業所などで活躍できます。主なキャリアの道として、事業所管理者・施設長、認知症ケア専門員、介護職の教育担当、地域包括支援センターの相談員などが考えられます。さらに、介護事業所を開設し、独立する道もあります。

よくある質問

Q: 研修を修了すると、どんな資格が得られますか?
A: 修了者には都道府県知事名の修了証が交付され、認知症対応型サービス事業の管理者要件を満たしていることが証明されます。

Q: 研修の難易度は高いですか?
A: 修了率は高く、難易度はそれほど高くありません。ただし、全日程の受講とレポート提出が必要です。

Q: 受講時の注意点は?
A:次のような注意点を意識しておきましょう。

  • 募集要項を確認する(自治体ごとに内容が異なる)
  • 研修は年に数回のみ(早めに申し込みを)
  • 定員オーバー時は選考あり
  • 全日程の出席が必須(欠席すると修了認定不可)
  • レポート提出が必要な場合あり

おわりに

いかがだったでしょうか。

この研修は、あなたの介護キャリアを大きく飛躍させるチャンスです。

まずは、お住まいの地域の自治体窓口に問い合わせ、募集要項を確認しましょう。

それではこれで終わります。

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介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有