とも
とも
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。我慢するしかないと思っていた現場のセクハラに、“言葉と記録”で立ち向かう方法を解説した記事です。
この記事はこんな方におすすめ
  • 利用者さんからのセクハラに悩んでいる方
  • うまく断れず我慢してしまう方
  • 上司に相談しても改善されない方
  • 自分の身を守る方法を知りたい方
  • 現場の対応に疑問を感じている方

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

「仕事だから多少のことは我慢しなきゃ」

「認知症だから、悪気はないはず」

そう自分に言い聞かせて、一人で夜中に思い返しては悶々としていませんか?

10年以上、現場と管理職の両方を経験してきた立場から言わせてください。

セクハラは「病気の症状」ではなく「不適切な行為」です。

あなたが不快に感じたその瞬間、それは立派なハラスメントです。

自分を責める必要はありません。

この記事では、あなたの心を守るための「具体的な言い換え」と、組織を動かして解決するための「最強の記録術」を解説します。

この記事を読むメリット

  • セクハラへの具体的な対処法がわかる
  • その場で使える言い方が身につく
  • 自分を守る記録の残し方が学べる

 

それでは早速みていきましょう。

なぜ介護現場のセクハラは「放置」されやすいのか?

セクハラ禁止標識

現場でセクハラが深刻化する背景には、介護業界特有の「歪んだ空気」があります。

「病気のせい」という免罪符:

脳の機能低下(脱抑制)を理由に、被害者が耐えるのが美徳とされる風潮。

事なかれ主義のリーダー:

相談しても「元気な証拠だよ」「うまくかわしてよ」と笑い飛ばされ、被害者が二次被害に遭う。

プロ意識の履き違え:

「拒否するのは技術不足」という誤った思い込み。

【私の施設での経験】

以前、あるベテラン職員が「あの人はああいう人だから、若い子が適当にあしらえばいいのよ」と発言したことがありました。私は管理職として即座にその考えを否定しました。放置は加害をエスカレートさせ、最終的に大切なスタッフを離職に追い込む「組織の怠慢」だからです。

【実践】セクハラを撃退する「魔法のフレーズ」

感情的に怒るのではなく、「業務上のルール」として毅然と伝えるのがポイントです。

① 手を握られた・執拗に触られたとき

「やめてください」と言うのが怖いときは、客観的な理由を添えます。

魔法のフレーズ:

「〇〇さん、手が当たっています。痛いので離してください」

解説:

「嫌」という主観ではなく「痛い」という生理的な事実を伝えます。それでも離さない場合は、「手が塞がると安全な介助ができません。一旦失礼します」と業務の中断を宣言してください。

② 卑猥な言葉を投げられたとき

まともに反応したり、苦笑いしたりするのは禁物です。

魔法のフレーズ:

そのようなお話を聞くと、悲しい気持ちになります。 そのお話が終わるまで、少し離れますね」

解説:

I(アイ)メッセージ(私はこう思う)を伝えた上で、物理的に距離を置きます。「この話題を出しても相手にされない」と脳に学習させることが重要です。

③ 下半身を露出されたとき

驚いたり慌てたりする反応は、相手を喜ばせる「報酬」になってしまいます。

魔法のフレーズ:

体調がお悪いのですか? すぐに看護師(リーダー)を呼んできますね」

解説:

性的意図を完全に無視し、「医学的な異常事態」として淡々と、かつ大ごとに処置します。

組織を動かす!「勝てる記録」の残し方

管理職がご家族や本人へ「サービス中止」や「警告」を出す際、最も必要となるのが「具体的で客観的な証拠(記録)」です。

項目NGな書き方(感情的)OKな書き方(事実重視)
内容ひどいセクハラをされた10時15分、左太ももを5秒間撫で回された
場所居室の隅で排泄介助中、ベッドの壁際にて
拒否の事実嫌だと言った「介助の邪魔になるので離してください」と明確に拒否した
その後怖くて逃げた継続が困難と判断し、ナースコールで応援を呼び、一旦退室した

【知人の施設での事例】

非常に執拗なセクハラを繰り返す利用者さんがいました。スタッフが「いつ、どこで、何をされ、どう断ったか」を1週間分、秒単位で詳細に記録しました。そのデータをご家族に見せたところ、ご家族も「これは看過できない」と納得。二人介助の追加費用負担と、専門医への受診に繋げることができました。記録は、あなたを守る「盾」になります。

管理職・リーダーへ相談する際の「3ステップ」

「相談」というより「業務上の報告」として、組織的に解決を求めましょう。

①「相談があります」ではなく「報告があります」

感情の相談ではなく、コンプライアンス上の問題が発生していると伝えます。

②具体的な対策をセットで提案する

「怖いです」だけでなく、「次回から二人介助にしてください」「担当を交代させてください」と具体的な解決策を要求しましょう。

③「安全配慮義務」を意識させる

もし上司が動かない場合は、「スタッフを危険(ハラスメント)に晒しながら働かせることは、施設の安全配慮義務違反になります」という視点を(柔らかく、しかし明確に)伝えましょう。

おわりに

いかがだったでしょうか。

10年以上介護現場を見てきて思うのは、「スタッフが心に傷を負いながら提供するケアに、良いものはない」ということです。

あなたが笑顔で働ける環境を守ることは、利用者さんの安全を守ることと同じくらい大切です。

もし、今の職場でこれらを相談しても「我慢しろ」と言われるのなら、その場所はあなたの価値を分かっていません。

まずは今日、不快なことがあったら「それはセクハラです」と心の中で線を引き、詳細に記録をすることから始めてください。

あなたは一人ではありません。

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介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有