本記事はアフィリエイト・プロモーションを含みます

その他

【感想の例文付き】看取りケア(介護)に関する研修

とも
とも
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。【看取りケアに関する研修】の資料、そして感想レポートに役立つとブログ記事を作りました。

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

人生の最期の時間を、どのように過ごすか。

これは、誰もがいつか直面する大切なテーマです。

看取りケアは、ただ「最期を迎える」ためのものではなく、その人らしく穏やかに過ごせるように支えるケアです。

施設に入所してから亡くなる瞬間まで、「どう生きるか」を考え、ご本人の意思を尊重しながら支援を行います。

高齢化が進む現代社会において、看取りケアの重要性はますます高まっています。

適切な看取りケアを行うことで、利用者さんはもちろん、ご家族にとっても安心できる時間を提供できます。

この記事では、看取りケアの基本や研修の意義、実践的な内容について詳しく解説します。介護に携わる方々が、より良いケアを提供するための参考になれば幸いです。

この記事を読む価値

  • 研修の資料として役立てることもできます。
  • 感想レポートの提出に困った人にも役立つ内容です。
  • 難しい内容は省いていますので、新人教育にも使うことができます。

 

早速、見ていきましょう。

看取りケアとは?

看取りケアとは、人生の最終段階にある方が「その人らしい最期」を迎えられるように、日常生活の支援を行うケアのことです。

ただ亡くなる瞬間を支えるのではなく、施設に入所してから最期の瞬間までを「どう生きるか」を支援するものであり、本人の意思を最大限に尊重し、「最期まで自分らしく」を叶えることを目的としています。

看取りケアの主な特徴は次のとおりです。

利用者さんの尊厳を最期まで保つ:本人のペースに合わせた支援を重視します。

日常生活を整えるケアが重要:食事、排泄、睡眠など、快適な生活環境を維持します。

延命治療に固執しない:利用者さんが自然に命を全うするまでの見守りと支援を行います。

心身の苦痛を和らげる:痛みを軽減し、穏やかに過ごせるよう配慮します。

家族との絆を大切にする:ご家族が納得し、安心して最期の時間を共に過ごせるよう支えます。

生活支援を中心とする:医療行為を主体とするターミナルケアとは異なり、日常生活の支援に重点を置きます。

看取りケアは「死期が近づいてから行うもの」ではなく、入所した時点ですでに始まっていると理解することが大切です。

入居時から「どのように過ごしていきたいか」を考えることが、より良い看取りケアにつながります。

研修を受ける意義

看取りケアの研修を受けることは、介護・医療従事者にとって重要な学びの機会となります。

研修で得られることは、次のとおりです。

看取り介護の基礎知識と心構えの習得:死を目前にした方への対応に対する不安を軽減し、冷静に向き合う力が身につきます。

終末期の身体的サインの理解:食事や水分摂取量、排泄の変化などを早期に察知し、適切なアセスメントを行う力を養います。

日常生活のケアの実践:食事、清潔保持、睡眠など、看取り期における基本的なケアを学びます。

苦痛や不安を和らげる技術の習得:身体的・精神的な苦痛を理解し、適切な対応を学びます。

家族へのケアとコミュニケーションの向上:ご家族の不安やストレスに寄り添い、安心できるよう支援する方法を学びます。

自身の死生観を見つめ直す機会:看取りに向き合うことで、利用者さんやご家族の気持ちに寄り添う姿勢を育みます。

施設全体での共通認識の確立:看取りケアに対する方針を共有し、一貫したケアを提供するための基礎を築きます。

事例検討を通じた実践力の向上:想定される場面を学ぶことで、現場での適切な対応力が高まります。

多死社会における介護施設の役割を理解:これからの社会において、看取りケアの重要性を再認識する機会となります。

スタッフの不安軽減:研修を通して正しい対応方法を知ることで、看取り介護に対する不安が和らぎます。

利用者や家族に「ここで最期を迎えられてよかった」と思ってもらうための知識を得る:研修で学んだ知識や技術が、利用者さんとそのご家族の満足につながります。

多職種連携の重要性を学ぶ:介護職、看護師、医師など、それぞれの役割を理解し、情報共有の大切さを学びます。

看取りケアは、人生の最期の時間を尊重し、その人らしい生き方を支える大切なケアです。

研修を通じて知識・技術・心構えを学ぶことは、利用者さんやそのご家族にとってかけがえのない支援を提供するためにとても重要なことです。

看取りケア研修の主な内容

研修ではいろいろなことを学びますが、よく出る内容としては次の5つにまとめることができます。

看取りケア研修の内容
  1. 看取りケアの基本(心構え・倫理)
  2. 家族との関わり方
  3. 亡くなる前のサインと対応方法
  4. 精神的ケアとグリーフケア(遺族の心のケア)
  5. 実践的な事例紹介

それぞれ、具体的にみていきます。

①看取りケアの基本(心構え・倫理)

看取りケア研修では、まず看取りケアの基本的な考え方と心構えを学びます。

「最期まで自分らしく」生きることを支えるケアの理念を理解し、利用者さん一人ひとりの尊厳を尊重することの重要性を認識します。

研修では、介護・医療スタッフ自身の死生観(生きることや死ぬことに対する考え方や価値観)を見つめ直す機会も提供されます。

自身の死に対する考えを理解することで、利用者さんやご家族の気持ちに寄り添い、より丁寧な対応ができるようになります。

また、看取りケアは「死期」が迫った時だけに行うものではなく、施設入所時から始まっているという認識を持つことの重要性も学びます。

入居時から最期の瞬間まで、その方がどのように過ごしていきたいかを考える視点が重要となります。

倫理的な側面では、無理な延命治療は行わず、痛みを和らげることを目的とした医療処置を行うこと、そして「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」に基づいたケアの提供についても理解を深めます。

②ご家族との関わり方

看取りケアにおいて、利用者さん本人だけでなくご家族へのケアとコミュニケーションも非常に重要な要素です。

研修では、差し迫る死別に対するご家族の不安や強いストレスを理解し、寄り添うための知識とスキルを習得します。

具体的には、ご家族に対してこまめに声かけを行い、気がかりなことや希望があれば遠慮なく相談してもらえるような信頼関係を築くことの重要性を学びます。

また、丁寧な説明を行い、一方的な説明ではなく、ご家族に選択肢を与えるなどの配慮も必要です。

利用者さんの状態が悪化していく過程では、各専門職からの情報を収集し、意見をまとめ、ご家族へ連絡・意向確認を行う生活相談員の役割についても学びます。

伝え方一つでご家族の心証も変化するため、ご家族の気持ちや状況を十分に理解した上で、伝え方を考えることの重要性が強調されます。

看取りの当事者であるご家族の希望に、施設として出来る限りの支援を心がける姿勢が重要です。

③亡くなる前のサインと対応方法

研修では、終末期に現れる身体的なサインと、それをチェックする方法(アセスメント)について学びます。

具体的には、心機能や血圧の低下、呼吸の変化、食事や水分の摂取量の急な減少、排泄のコントロールが困難になるなどの症状に早期に気づけるよう、正しい知識を身に付けます。

これらのサインに気づいた際の適切な対応方法についても学びます。

例えば、不安や苦しみを訴える利用者には、手を握るなどしてスキンシップを図る、できるだけ痛みを感じにくくする体位の知識、口腔ケアや排泄のケアなど、具体的なケア方法を習得します。

状態が不安定・低下していく時期には、老衰傾向が見られたとしてもすぐに看取りと決めつけず、まずはご本人の現在の状態を把握し、各職種で共有することの重要性を学びます。

職種の専門性によっては意見が分かれやすいため、客観的な視点から状態を確認し、各職種が共通の認識を持つことが重要となります。

④精神的ケアとグリーフケア(遺族の心のケア)

看取りケアを受ける本人には、身体的な苦痛だけでなく、死への恐怖といった精神的な苦痛も訪れることを理解することが重要です。

研修では、本人の苦しみを理解し、苦痛や不安を少しでも和らげることを重視したケアについて学びます。

孤独を感じさせないような声かけや、本人が望むことがあれば、できる限り対応することも大切です。

また、前述の通り、遺族の心のケア(グリーフケア)も研修の重要な内容の一つです。

死別による悲しみや喪失感は深く、研修では、遺族の気持ちに寄り添い、必要な情報提供やサポートを行うための知識を習得します。

看取り後には、家族を亡くした人のための相談窓口を紹介するなどの配慮も必要となることも学びます。

⑤実践的な事例紹介

実際に起こり得る場面を想定した事例検討を通じて、実践力を高める研修もします。

食事支援や活動内容、ご家族との関わり方など、具体的な事例を通して、適切な対応方法を検討します。

事例検討では、多様な意見を引き出し、否定的な意見は避け、建設的な議論を行うことで、職員間の共通理解を深め、具体的なケアの流れや対応力を向上させることを目指します。

看取り期における利用者さんへのケア(本人が望むケアの実施、苦痛の緩和、清潔の保持など)とご家族へのサポート(丁寧な説明、面会などの意向確認、共に生き抜いてほしいかを考えるなど)の実践例についても学びます。

これらの内容を学ぶことで、介護・医療従事者は、人生の最期を迎える利用者さんとそのご家族に対して、より質の高い、その人らしい看取りケアを提供できるようになります。

研修を受けた人の感想(例文付き)

次に、研修を受けた人の感想を記載していきます。

受講後の感想レポートの参考にしていただいてもかまいません。

感想は3例あげます。

何かのお役に立てば幸いです。

介護士Aさんの感想(例)

長年、介護の仕事に携わってきましたが、今回の看取りケア研修を通じて、改めて利用者様一人ひとりの尊厳を最期まで守ることの重要性を深く認識する良い機会となりました。

特に、利用者様やご家族の意向を最大限尊重し、その人らしい最期を支えるという看取りケアの基本を再確認できたことが、大きな学びでした。

これまで、日々の業務に追われる中で、画一的なケアになってしまう部分もあったかもしれません。

しかし、研修で学んだ「亡くなる前の身体的・精神的なサイン」を理解することで、より早期に利用者様の変化に気づき、細やかなケアを提供できるのではないかと感じています。

また、事例検討を通して、ご家族の不安な気持ちに寄り添い、共に過ごす時間を大切にすることの重要性も再認識しました。

今後は、利用者様だけでなく、ご家族への声かけや情報共有を、より丁寧に行っていきたいと思います。

介護士Bさんの感想(例)

看取り介護の経験はありますが、今回の研修で特に印象に残ったのは、「介護者自身の死生観と向き合うことの重要性」でした。

グループワークを通して、他の職員の方々の考えを知ることができ、多様な価値観を受け入れる大切さを学びました。

また、ターミナルケアと看取り介護の違いを改めて明確に理解できたことも、大きな収穫でした。

これまで、医療的ケアと生活支援の線引きが曖昧な部分もありましたが、それぞれの役割を理解することで、より専門性を活かした連携ができると感じています。

研修で紹介された精神的なケアやグリーフケアについても、これまで以上に意識して取り組みたいと思います。

利用者様の不安に寄り添う声かけや、ご家族への精神的なサポートの必要性を改めて感じました。「これでよかった」と、ご本人やご家族に思っていただけるような看取りケアを目指し、今回の学びを活かしていきたいです。

介護未経験者の感想(例)

介護の知識はほとんどありませんでしたが、今回の看取りケア研修を通じて、人生の最期を迎える方へのケアについて、基本的な考え方や心構えを学ぶことができました。

最初は「死」というテーマに不安がありましたが、研修が進むにつれて、「残された時間をその人らしく大切に過ごせるよう支えること」の重要性を理解するようになりました。

特に印象的だったのは、亡くなる前のサインについて具体的な知識を得られたことです。

まだ経験はありませんが、もしそのような場面に立ち会った際には、少しでも冷静に対応できるのではないかと感じています。

また、ご家族の気持ちに寄り添うことの重要性も学びました。悲しみに暮れるご家族への声かけや、できる限りのサポートをすることの大切さを理解しました。

今回の研修は、私にとって初めての介護に関する学びでしたが、看取りケアは単なる介護技術ではなく、「人の心に寄り添うケア」なのだと感じました。

今後、介護の現場で働くことになった際には、今回の学びを忘れず、利用者様とご家族の気持ちを尊重したケアを提供していきたいです。

看取りケアの研修を受けて得られること

看取りケア研修を受講することで、介護士は専門的な知識や実践力を高めるだけでなく、利用者さんやご家族との関係、自身の心構えにも大きな変化が生まれます。

以下の3つの観点から、その変化について説明します。

介護士としての成長

看取りケア研修は、介護士の専門知識と実践力の向上に大きく役立ちます。

特に、亡くなる前の身体的なサインに早期に気づき、適切なケアを提供するための知識や、利用者さんの苦痛を理解し緩和する具体的な方法を学ぶことは、介護士としての専門性を高める上で重要です。

また、事例検討を通じて、実際の場面を想定した対応方法を学ぶことで、実践力の向上にもつながります。

さらに、研修を通じて看取り期における各職種の役割や多職種連携の重要性を理解することができ、より質の高いケアの提供が可能になります。

利用者・家族との関係の変化

看取りケア研修は、介護士と利用者さん、そしてご家族との関係にも大きな影響を与えます。

研修で「利用者様一人ひとりの尊厳を最期まで守ることの重要性」を深く学ぶことで、より個別化された、その人らしいケアを提供できるようになります。

また、ご家族へのケアとコミュニケーションの重要性を学ぶことで、次のようなスキルを習得できます。

  • ご家族の不安や悲しみに寄り添う精神的なサポート
  • こまめな声かけや丁寧な説明
  • ご家族の意向を尊重したケアの実践

こうした取り組みは、ご家族との信頼関係を築き、共に利用者さんの最期の時間を支える上で不可欠です。

研修で得た知識を活かし、利用者さんやご家族の意向を尊重したケアを実践することで、「この場所で最期を迎えられて良かった」と思っていただけるような、深い信頼関係を築くことができます。

自分自身の心構えの変化

看取りケア研修は、介護士自身の死生観と向き合う機会となり、内面的な成長を促します。

自分の死に対する考え方を理解することで、利用者さんやご家族の気持ちに寄り添い、より冷静かつ温かい対応ができるようになります。

「死」というテーマに向き合うことは、不安や恐怖を伴うこともありますが、研修で正しい知識や具体的な対処法を学ぶことで、その不安を軽減することができます。

また、「看取りは人生の最期を支えるだけでなく、生きることを支えることでもある」という考え方を学ぶことで、日々のケアに対する意識も変わります。

利用者さんが残された時間をより充実して過ごせるよう、積極的に関わる姿勢が身につきます。

「最期まで自分らしく生きることを支える」という看取りケアの理念を深く理解することは、介護士としての使命感を高め、より質の高いケアの実践につながります。

おわりに

いかがだったでしょうか。

看取りケアは、人生の最終段階を迎えた方が穏やかに過ごせるよう支える、大切なケアのひとつです。

身体的なケアだけでなく、心の寄り添いや、ご家族のサポートも重要な役割を担っています。

看取りは決して「終わり」ではなく、その人の生きた証を尊重し、温かく見送ることでもあります。

介護に関わるすべての人が、後悔のないケアを提供できるよう、少しでもこの内容がお役に立てれば幸いです。

介護の現場で日々奮闘されている皆さまの努力に、心から敬意を表します。

ABOUT ME
tomoblog
介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有