なぜかギスギスする…職場の雰囲気が悪い介護現場に共通する『3つの元凶』と改善の第一歩
- 職場の雰囲気が悪いと感じている介護職の方
- 人間関係のストレスで「このままでいいのか」と悩んでいる方
- リーダー・主任として現場を立て直したいと考えている方
- スタッフ同士の連携や情報共有がうまくいっていないと感じる方
- 「辞めたい人が増えている理由」を知りたいと感じている方
なぜかギスギス…正体は「閉塞感」

「雰囲気が悪い」と言っても、怒号が飛び交うような分かりやすい職場ばかりではありません。
最近の介護現場で多いのは、もっと静かで根の深い「閉塞感」です。
実際、私が働く職場でも「誰も怒っていないのに、なぜか息苦しい」という状態がありました。
この“静かな違和感”こそが、一番やっかいです。
「見えない壁」の存在
派閥というほどではなくても、「特定の人同士だけで会話が回っている」状態。
新人や他ユニットの職員が入りにくい空気があると、それだけで現場は一気に冷えこみます。
私の経験上、職員同士が「話しかけるタイミングを毎回探してしまう現場」は、例外なく雰囲気が悪くなっていきました。
「情報」が流れない不全感
介護現場で一番怖いのは、情報が止まることです。
「あの人に言っても無駄」「あの人に聞くと嫌な顔をされる」
こうした空気があると、
- 利用者さんの小さな変化
- 転倒につながりそうなヒヤリ
こういった“本来一番大事な情報”が止まります。
厚労省の事故防止に関する資料でも、「ヒヤリハットの共有不足が重大事故につながる」とされています。
実際、現場ではよくありますよね。
「実はあの時…気づいてたんです」これが一番怖いパターンです。
優秀な人から辞めていく負のスパイラル
雰囲気の悪さに一番敏感なのは、「ちゃんとした人」です。
- 利用者さんにちゃんと向き合いたい人
- チームで働こうとする人
- 空気を読める人
こういう人ほど早く見切りをつけます。
そして残るのは、
- 空気を悪くしている人
- 何も感じなくなった人
この循環が始まると、立て直しはかなり大変です。
職場の雰囲気が悪い介護現場に共通する『3つの元凶』
では、このギスギスの原因はどこにあるのでしょうか。
多くの現場を分析すると、共通して以下の3つの「元凶」が浮かび上がってきます。
元凶①:声の大きな「お局・ベテラン」による支配
仕事はできるけど、言い方が強い人。
どの現場にも一人はいます。
しかもやっかいなのは、「正論」を言うこと。
- 利用者さんのため
- ケアの質のため
間違ってはいないから、誰も止められない。
結果として、「その人の顔色を見る現場」になります。
これは心理的安全性が完全に壊れている状態です。
元凶②:リーダーの「事なかれ主義」と放置
実は一番問題なのはここです。
強い人がいることよりも、それを止めないリーダーのほうが影響は大きいです。
- 注意すると面倒
- 関わりたくない
- 自分の評価を下げたくない
この気持ちは正直わかります。
でも、放置された側はこう感じます。
「守ってもらえない…」
この感覚は、想像以上に深いダメージになります。
元凶③:「余裕の欠如」による他者への無関心
介護現場はとにかく忙しいです。
厚労省のデータでも、人手不足は長年の課題とされています。
余裕がなくなると、人はこう変わります。
- 手伝わなくなる
- 声をかけなくなる
- ミスに厳しくなる
同僚が「仲間」ではなく、「自分の負担を増やす存在」に見えてしまう。
ここまでくると、ギスギスはピークです。
雰囲気を変える第一歩:リーダーの3つの行動
雰囲気を変えるのに、魔法の杖はありません。
しかし、リーダーの「小さな行動の変容」が、風穴を開けるきっかけになることは間違いありません。
ステップ①:自分から「雑談の種」をまく
雰囲気が悪い現場ほど、会話が仕事だけになります。
だからこそ、あえて雑談です。
「昨日の雨すごかったですね」
「その靴下いいですね」
正直どうでもいい話でOKです。
でもこれが効きます。
私の経験でも、「雑談が増えた現場」は空気が明らかに柔らかくなりました。
ステップ②:「ありがとう」の流通量を増やす
ギスギスしている現場は、承認不足です。
- コール対応
- 記録
- 送迎
- 清掃
全部当たり前。でも全部しんどい。
だから言葉にします。
「ありがとう」
「助かりました」
これだけで変わります。
本当に小さいですが、確実に効きます。
ステップ③:不適切な言動には「個別に、毅然と」向き合う
全体会議で「仲良くしましょう」は逆効果です。
必要なのは1対1です。
- 事実を伝える
- 感情ではなく状況で話す
- チームとしての目的を共有する
私が見てきた中でも、ここを避け続けたリーダーの現場は、ほぼ崩壊していました。
逆に、ちゃんと向き合った現場は少しずつ戻ります。
ギスギスを「仕組み」で解消する裏技
リーダーの振る舞いに加えて、以下のような「仕組み」を取り入れることで、変化を加速させることができます。
サンクスカード・感謝ボードの導入:
面と向かって「ありがとう」と言うのが恥ずかしい文化があるなら、文字にしましょう。小さなカードに感謝を書いて掲示板に貼る。アナログな方法ですが、可視化された感謝は強力な癒やしになります。
「ペア制」のシャッフル:
人間関係が固定化して壁ができているなら、定期的にケアのペアや担当ユニットを入れ替えましょう。あえて「話したことがない人」と組ませることで、先入観が解け、新たなコミュニケーションが生まれることがあります。
短時間でも「顔を合わせる」場の設定:
「5分間ミーティング」など、全員が円になって顔を合わせる時間を強制的に作ります。お互いの顔(表情)を見るだけで、チャットや申し送りノートだけのやり取りで生じていた誤解が解けることも多いのです。
良い雰囲気は「一日にしてならず」
雰囲気を変えるのは、本当に大変です。
すぐには変わりません。
でも、確実に言えることがあります。
リーダーの空気は、必ず伝染します。
- 誰よりも先に挨拶する
- 誰よりも感謝を言う
- 誰よりも冷静でいる
これを続けるだけで、少しずつ変わります。
私も現場で何度も見てきました。
一番効くのは、「機嫌のいい人」がいることです。
あなたの空気が、そのまま現場の空気になります。
それだけは間違いありません。
おわりに
いかがだったでしょうか。
職場の雰囲気は、特別な才能や仕組みだけで変わるものではありません。
日々のちょっとした声かけや、相手を気にかける一言の積み重ねが、少しずつ空気を変えていきます。
ギスギスした現場ほど、大きな改革よりも「小さな行動」が効果を発揮します。
すぐに結果が出なくても大丈夫です。
あなたの一歩が、誰かの安心につながり、その連鎖がやがて現場全体を変えていきます。
焦らず、できることから始めていきましょう。
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