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介護予防及び要介護度進行予防

骨粗鬆症を予防し、丈夫な骨を作る!【介護予防及び要介護度進行予防研修】

とも
とも
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。骨粗鬆症について徹底解説ます。【介護予防及び要介護度進行予防研修】にも使える資料です。

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

骨粗鬆症は加齢や生活習慣の影響で骨がもろくなり、骨折のリスクが高まる病気です。

強い骨を保つには、早期からの予防が欠かせません。

この記事では、骨粗鬆症の基本的な知識と、骨を丈夫に保つための生活習慣を詳しくご紹介します。

利用者さんやご家族、職員にも役立つ知識です。

ぜひ研修資料としてお役立てください。

この記事を読む価値

  • この記事のまま進めることで、研修にできます。
  • そのまま利用者さんに伝えても、介護予防の啓発になります。
  • 3分程度で読める内容です。

それでは早速、見ていきましょう。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨密度が低下して骨が脆くなり、軽い衝撃や転倒でも骨折しやすくなる病気です。

この病気は進行がゆっくりで、痛みなどの症状が現れにくいのが特徴です。

そのため、骨折をきっかけに診断されることも多く、見た目ではわかりにくい「沈黙の病気」とも呼ばれます。

骨粗鬆症の主な原因としては、加齢やホルモンバランスの変化、カルシウムやビタミンDの不足、運動不足などが挙げられます。

骨が弱くなると、生活の中でのわずかな負担でも骨折する危険性が高まります。

特に高齢者に多く見られ、骨折が長期の寝たきりの原因となることもあるため、早期からの予防が重要です。

【骨粗鬆症の高齢者が起こしやすい4つの骨折】

 

① 脊椎圧迫骨折

背骨がつぶれてしまう骨折で、特に胸椎や腰椎に多く見られます。軽い転倒や前かがみの動作でも起こることがあります。

② 大腿骨近位部骨折(股関節骨折)

大腿骨の上部が折れる骨折で、転倒によって引き起こされることが多く、歩行や日常生活に大きな影響を与えます。

③ 橈骨遠位端骨折(手首の骨折)

手首の骨(橈骨)の端が折れる骨折で、転倒して手をついた際に起こりやすいです。

④ 上腕骨近位部骨折

肩に近い上腕骨が折れる骨折で、こちらも転倒によるものが多いです。

骨粗鬆症リスクチェックリスト

骨が弱っている

骨粗鬆症のリスクは、生活習慣や体質によって異なります。

次のリストで、あなたの骨が健康かどうかチェックしてみましょう。

多くの項目に該当する場合は、骨粗鬆症のリスクが高まっている可能性がありますので、医師に相談することをおすすめします。

外出が少なく、日光をあまり浴びない

定期的に運動をしていない

牛乳やヨーグルトなどの乳製品をあまり摂取していない

小魚や大豆製品をあまり食べない

痩せ型で、筋肉量が少ない

背中が丸くなってきたと感じる

このリストに該当する項目が多いほど、骨が弱くなっている可能性が高いです。

定期的な検査や適切な対策を始めることで、骨粗鬆症のリスクを軽減することができます。

骨を丈夫にする生活習慣のポイント

骨を丈夫にするには4つのポイントがあります。

骨を丈夫にする4つのポイント
  1. カルシウムをしっかり摂取する
  2. ビタミンDでカルシウム吸収をサポート
  3. 日光浴でビタミンDを生成
  4. ダイナミックフラミンゴ療法で骨を強化

それぞれ具体的に解説していきます。

① カルシウムをしっかり摂取する

骨の健康を保つために最も重要な栄養素がカルシウムです。

カルシウムは骨の主成分であり、日々の摂取が欠かせません。

以下の食品を積極的に取り入れて、毎日のカルシウム量を確保しましょう。

乳製品:

牛乳、ヨーグルト、チーズなどには豊富なカルシウムが含まれています。朝食や間食に取り入れると手軽に摂取できます。

小魚:

しらす干しや煮干しは骨ごと食べられるため、カルシウムを効率よく摂取できます。

大豆製品:

豆腐や納豆はカルシウムが含まれるだけでなく、筋肉の形成にも役立つたんぱく質も多く含まれています。

② ビタミンDでカルシウム吸収をサポート

カルシウムを骨にしっかりと取り込むには、ビタミンDが必要です。

ビタミンDは体内で生成されるほか、食品からも摂取可能です。

次の食品を意識的に取り入れることで、ビタミンDの不足を防ぎましょう。

青魚

サバ、イワシ、サンマなどの青魚には、ビタミンDが豊富に含まれています。

きのこ類

しいたけやエリンギなどもビタミンDを含んでいます。きのこは調理もしやすく、さまざまな料理に使えます。

卵黄

卵の黄身にはビタミンDが含まれており、手軽に摂取できる食材です。

③ 日光浴でビタミンDを生成

ビタミンDは紫外線を浴びることで体内で生成されるため、日光浴も骨の健康に重要です。

1日15分程度、日差しの強い時間を避けて外に出ることで、体内でのビタミンD生成が促進されます。

ただし、紫外線の影響に注意し、長時間の日光浴は避けるようにしましょう。

帽子をかぶったり、木陰で短時間浴びるなどの工夫も大切です。

④ ダイナミックフラミンゴ療法で骨を強化

ダイナミックフラミンゴ療法は、片足立ちをして骨に負荷をかけるエクササイズです。

この療法は特に太ももの骨に効果的で、片足立ちをすることで両足立ちの4倍の負荷が骨にかかり、骨密度を高める効果があります。

方法は簡単ですので、日常生活に取り入れやすいでしょう。

【方法】

片足を5cmほど床から浮かせて、1分間片足立ちをします。

これを1日3回、両足で行います。

ダイナミックフラミング療法

フラミンゴ療法は足腰の筋力も鍛えられるため、転倒防止にも役立ちます。

慣れてきたら、より長い時間片足立ちをして負荷を増やしてみましょう。

おわりに

いかがだったでしょうか。

骨粗鬆症の予防をまとめると、次のようになります。

栄養バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンDが豊富な食品を日常的に摂取する。

適度な運動習慣:ウォーキングや軽い筋力トレーニングで筋力を鍛え、骨に刺激を与える。

日光浴:ビタミンDの生成のために、短時間でも日光を浴びる習慣をつける。

骨粗鬆症は、誰にでも起こり得るリスクがある病気です。

しかし、日常の食事や運動、生活習慣を意識することで、骨の健康を長く保つことが可能です。

健康な骨は、健康な体の基盤です。

職員の利用者さんも適切な知識を取入れることで、健康でアクティブな毎日を楽しむことができます。

ぜひ、研修として皆さんにお伝えしてみてください。

それではこれで終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この研修資料が、御社の運営にお役立ていただければ幸いです。

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介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有