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介護施設の感染症対策|委員会の役割を紹介【感染症の予防及びまん延防止に関する研修】

とも
とも
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。【感染症の予防及びまん延防止に関する研修】をタイトルのような内容でお伝えします。

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

介護施設では、高齢集団生活いるため、ひとたび感染発生すると大きなリスクつながります。

インフルエンザノロウイルス、新型コロナウイルスなど、関わる感染なくありません。

そのため、日頃から予防と、もし感染きた場合早期対応とても重要です。

そうした感染から入所さん職員守るために、施設では「感染対策委員会」中心って対策ています。

記事では、感染対策委員役割活動内容、そして一般職員日常業務つけるポイントについて、わかりやすく解説ています。

この記事を読む価値

  • 極力、難しい表現は避けています。
  • ワークを入れると1時間程度の研修にできます。
  • 他職種で受講できる内容です。

 

早速、見ていきましょう。

感染対策なぜ重要?介護現場リスク

フェイスシールドをしている看護師

介護現場における感染対策は、入所者さん職員健康守るため非常重要です。

高齢施設では、入所者さん感染に対する抵抗力く、集団生活いることから、一度感染広がる重症集団感染リスクなります。

そのため、感染発生未然ぎ、万が一発生した場合迅速拡大防ぐ体制必要です。

感染多くは、新た入所する高齢職員、面会たご家族など、外部から施設持ちれること始まるています。

よって、「病原施設入れないこと」感染対策基本なります。

そして介護施設は、感染広がりやすい特有リスクあります。

たとえば、食事レクリエーションなど集まる機会多いこと、認知など本人体調不良うまく伝えないこと、排泄介助必要多く、排泄物した感染危険高いことなどます。

さらに、職員日常入所密接ながら施設出入りいるため、感染持ちだり、たりする可能性あります。

介護施設特に注意すべ感染は、インフルエンザノロウイルス、腸管出血性大腸菌、レジオネラ症、結核、疥癬、新型コロナウイルスなどあります。

これら集団感染原因となりすく、特に結核疥癬入所治療済ませること基本ています。

こうしたリスク抑え、入所者さん安心守るためは、職員全員感染正しい理解持ち、マニュアル沿って日頃から対策徹底すること何より大切です。

感染対策委員は?設置目的基本役割

感染対策委員は、感染予防と、発生拡大防止目的活動する、施設感染管理中核担う組織です。

入所者さん職員健康安全守ること優先に、日常感染対策高めるため設置ています。

感染対策委員は、災害対策委員など他の委員別に設けれ、専門かつ実践活動ます。

役割としては、つぎの5つです。

  1. 感染対策方針計画立案
  2. マニュアル作成見直し
  3. 職員研修・訓練実施
  4. 施設感染リスク評価健康観察
  5. 感染発生対応マニュアル整備など

また、職員全体情報共有や、保健所・医療機関など外部連携窓口役割ます。

委員主導する感染対策内容とは

この委員は、運営委員など他の委員別に設置れ、幅広い職種構成れること求めます。

一般は、施設委員長務め、感染対策担当看護中心に、看護職員、介護職員、栄養士、事務職員、医師、生活相談などメンバーとして参加ます。

各部門代表含むことで、現場全体視点取り入れ対応可能なります。

また、感染対策実務として担う専任担当あらかじめ定めておくこと重要です。

委員では、職種それぞれ専門かし、感染対策取り組みます。

施設委員全体統括し、感染発生時には関係機関連携指揮ます。

看護職員日常健康観察や、感染疑いあるケース早期対応、職員指導い、委員中核なる存在です。

介護職員は、日々ケアを通じて利用体調変化いち早く気づく立場あるため、感染早期発見大きく貢献ます。

標準予防実践や、マニュアル正しい対応重要役割です。

また、栄養士は、利用体力抵抗力高めるため栄養管理え、厨房食堂衛生状態管理担当ます。

これにより、食中毒など感染予防つながります。

このように感染対策委員は、複数職種連携ながら、日常感染予防から発生迅速対応まで、施設全体感染管理支える存在です。

委員まっ内容は、職員しっかり共有れ、現場実践はじめて意味持ちます。

一般職員が意識しておくポイント

介護施設における感染対策は、感染対策委員メンバーだけ良いというものではありません。

実際は、施設働くすべて職員日頃から意識し、実際行動すること不可欠です。

職員は、施設外部接点多く、病原施設持ち込む可能性高い立場あります。

さらに、日々介護業務では入所者さん密接関わること多く、知らず知らずうち病原媒介しまう恐れあります。

だからこそ、一人ひとり行動が、入所者さん全体安全守る大きなカギなりま

ここでは、一般職員が意識しておくべき感染症対策のポイントを5つ紹介します。

  1. 「標準予防策」を理解する
  2. 感染対策マニュアル指針内容把握する
  3. 日頃の観察が重要
  4. 自分自身の体調管理
  5. 研修への参加

それぞれ具体的にみていきます。

①「標準予防策」を理解する

まず大切は、感染予防基本ある「標準予防策(スタンダード・プリコーション)」正しく理解し、日常業務実践することです。

これは、「すべて血液体液、排泄物など感染性あるかもない」考え対応する方法です。

具体は、手洗い手指消毒ケア前後汚染恐れある場面きちんと行い、手袋マスク、エプロンなど個人防護必要正しく使用ます。

また、汚染リネン器具取り扱い注意し、交差感染防ぐこと求めます。

特に排泄物感染なること多く、おむつ交換手袋エプロン着用、1ケアごと交換、手袋した手指衛生必須です。

②感染対策マニュアル指針内容把握する

次に、施設ごと用意いる感染対策マニュアル指針内容しっかり把握し、業務確実守ること求めます。

マニュアルは、感染発生対応方法だけなく、日常ケア手順施設として感染対策考え方まとめています。

いつ、が、どのよう対応するか」といった実務内容記載いるため、常に確認ながら実践すること大切です。

もし疑問あれば、遠慮委員メンバー責任確認すること必要です。

③日頃の観察が重要

また、感染兆候早く察知するためは、日頃観察せん。

介護職員よう日常入所接する時間長い職種は、発熱、咳、下痢、嘔吐、発疹など体調変化早期つけやすい立場あります。

そうした異常場合は、速やか看護職員医師報告し、記録すること感染拡大防ぐ第一歩となります。

④自分自身の体調管理

さらに、自分自身体調常に注意払いしょう。

体調すぐないとき無理出勤ば、自分感染ってしまう恐れあります。

発熱など症状ある場合は、出勤必ず相談し、必要休養取る判断大切です。

予防接種定期健康診断協力も、感染予防一環として重要です。

⑤研修への参加

感染対策に関する研修訓練参加せん。

定期研修新人研修などで、感染対策基本マニュアル内容確認するとともに、実技練習シミュレーション訓練を通じて、いざというとき備えおきしょう。

こうした学びは、日々ケア高めることにつながります。

このように、感染対策委員だけ仕事ではなく、施設働くすべて職員関わる日常業務一部です。

一人ひとり確か意識丁寧行動こそが、入所者さん職員安全守るなります。

感染発生したとき、現場求められる

まず大切は、入所者さん異常いち早く気づく「早期発見」と、最初段階正しく動く「初期対応」です。

発熱咳、下痢、嘔吐、発疹、食欲低下、元気ないなど体調変化もちろん、「いつも違う」調子反応、動きといった細かい変化敏感なること求めます。

そうした異常確認した場合は、速やか看護職員または医師報告し、症状対応内容記録ます。

同時に、感染疑いある場合は、施設管理者報告し、連携体制整えること重要です。

感染発生時には、施設策定マニュアル指針沿って行動すること基本となります。

マニュアルは、「どの場面で」「が」「を」「どうするか」明確おり、落ち着い対応できるよう事前内容理解おくこと必要です。

感染われる入所者さんケアは、決め対応手順沿って、感染拡大防ぐ行います。

現場感染拡大防止は、日常っている基本感染対策を、より徹底すること求めます。

手洗い手指消毒は、ケア前後汚染恐れある場面確実いましょう。

個人防護具(PPE)使用についても、手袋、マスク、エプロン、ガウン、ゴーグルなど状況適切選び、正しい着脱手順守ること必要です。

また、感染われる入所者さんは必要て、医師看護職員指示受けながら、環境消毒感染隔離などっていく体制大切です。

外部機関連携大切です。

施設管理者は、感染発生状況行政(例:福祉課)保健所、協力医療機関報告し、対応相談ます。

医師感染などて、必要届け出行います

これらの関係機関連携体制は、いざというときないためも、日頃から構築おくこと重要です。

また、入所者さんその家族に対しても、感染状況対応について丁寧説明し、協力得ること求めます。

これら一連報告ルート対応流れは、すべて施設マニュアル連絡系統定めています。

発生時に正しく動けるようするためは、平常からその内容理解し、シミュレーション訓練などを通じて実践んでおくこと大切です。

訓練参加することで、自分どの場面どうよい体感でき、現場対応不安軽減ます。

研修を活かすには?日常業務とのつなげ方

感染発生したとき現場混乱ず、職員一人ひとり適切対応できるようするためは、研修知識技術日常業務しっかり結びつけていこと重要です。

心して業務にあたるためも、研修内容を「ってわり」ず、日々仕事どう活かす意識すること求めます。

研修では、感染対策に関する正しい知識とともに、実際ケア場面で「どのタイミングで」「すべか」明確学ぶこと大切です。

たとえば、手指消毒タイミング個人防護正しい使い方などは、排泄介助食事介助など、日常業務密接関係ています。

実技シミュレーション訓練を通して学ぶことで、いざというとき動けるようなります。

研修の参考となる資料をお探しの方は、コチラの記事をご参照ください。

消毒・除菌スプレー
介護施設の感染対策マニュアル【感染症の予防研修の資料にも使える!】本ブログは、このままコピーをして御施設の感染症予防マニュアルにすることもできるし、感染症予防研修の資料にすることもできます。「マニュアル作成にかける時間が無い」、「研修資料を作成する時間が無い」という方に向けての内容です。内容は簡単で、難しい表現は省いています。是非、御施設の運営にお役立てください!...

さらに、研修実践定着させるためは、日常業務確認せん。

朝礼体調確認感染対策用品点検、健康観察視点共有することなど、小さな取り組み積み重ね感染防止つながります。

体調不良時には無理ず、報告休養取れる環境大切です。

こうした取り組み施設全体共有し、継続見直しながらていことが、入所者さん職員安心・安全守る感染対策基盤となります。

グループワーク

グループワークには、「自分ならどうする?」という視点実践判断養うことねらいです。

また、「委員現場つながり理解する」「チーム協力する大切体感する」という実感を養う効果も期待できます。

ぜひ、取入れてみてください。

題:もし施設感染発生したら、あなたどう動く?

ある夕方、入所Aさん発熱下痢症状した。職員Bさんは、Aさん排泄介助ていした。その翌日、Bさん発熱。感染われます。」

4〜5グループ分かれ、以下問い沿ってってらいます。

  1. この状況で、自分立場ならますか?
  2. 感染拡大防ぐためどんな行動とるしょうか?
  3. 日ごろからどんな備えあれば、対応でき思いますか?

ホワイトボード付箋書き出し共有すると効果です。

た「き」「反省点」「日頃から心がけたいこと」など共有らいます。

その内容を、グループごとに簡単2〜3程度発表らいます。

最後に、次の3つのポイントを意識付けして終了です。

  1. 感染対策委員だけなく現場全体協力必要
  2. 日常観察報告・連絡・相談(ホウレンソウ)初期対応カギ
  3. マニュアル理解研修参加意義認識すること大切

おわりに

いかがだったでしょうか。

感染対策は、特別場面だけではなく、毎日仕事こそ大切なります。

感染対策委員施設全体安心守る中心存在ですが、実際感染を「持ちない・ない」ためは、現場働くすべて職員協力不可欠です。

手洗い消毒、体調変化など、日々小さな行動大きな予防なります。

また、研修こと実際業務どう活かすかも重要です。

ためっているか」意識ながら、一人ひとりできる感染対策丁寧ていしょう。

入所さん自分自身守るために、これから正しい知識連携大切したケア心がけください。

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介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有