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ADL維持等加算に必要な、バーセルインデックス(Barthel Index)とは?わかりやすく解説します。

バーセルインデックスって何?職員に教えたいけどよくわからない。ADL維持等加算に必要なの?
とも
とも
こんな悩みのある人に向けて記事を書きました。

こんにちは、とも(tomoblog)です。先日、以下のようなツイートをしました。

リハビリ型のデイサービスでもADL維持等加算を算定している事業所って意外と少ない。
定期的にバーセルインデックスを記録していくだけでもらえるのに。
この加算は2021年4月度の改定に伴い、加算単位が10倍に増え、算定要件が大きく緩和された。
そして、今後ますます重要視されてくる加算。

僕の働く会社では、全利用者さんのバーセルインデックスを測定しています。ADL維持等加算は2021年度から算定しています。

本日のテーマ

ADL維持等加算に必要な、バーセルインデックス(Barthel Index)とは?わかりやすく解説します。

筆者

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職にとって必要な情報をシェアしていきたいと思います。

記事の前置きメッセージ

バーセルインデックスとは"日常生活動作"を客観的に数値化する評価表です。

日常生活動作とは、日常生活を送る上で必要な動作のことですが、下記のように「基本的日常生活動作」と「手段的日常生活動作」に分類することができます。

そして、バーセルインデックスは図の左側の「基本的日常生活動作」の評価をします。

画像

それでは、具体的に掘り下げていきますので、最後まで読んでいただけると嬉しです。

この記事を読む価値

  • バーセルインデックスについて理解できます。
  • 図で説明するのでわかりやすいです。
  • 他のスタッフに教えることができるようになります。

 

早速、見ていきましょう。

バーセルインデックスとは

頭をかしげている男の人
トモ
トモ
利用者さんがリハビリをしていくうえで「毎日の生活に必要な動作がどのくらいできるようになったのか」、「どのくらい悪化を防いだのか」、「逆にどのくらいできなくなったのか」を客観的に知ることは非常に重要なことです。

「以前よりは良くなった気がする」「少し楽に動かせるようになった」という感覚では正確な評価は難しいといえます。

バーセルインデックスとは、利用者さんの日常生活動作(ADL)を感覚ではなく数値で評価する方法です。

バーセルインデックスはリハビリ専門職以外の人でも理解しやすい指標で表され、世界的に普及しています。

バーセルインデックスは基本的日常生活動作の評価として1965年に発表された歴史のある評価表です。

下の表がその評価表になります。

画像

次に評価項目と採点方法についてお伝えしてきます。

評価項目/採点方法

ペンとメジャー

評価項目は下記の10項目から構成されています。

評価項目
  • 食事
  • 車いす・ベッド間の移乗
  • 整容
  • トイレ動作
  • 入浴
  • 平地歩行
  • 階段昇降
  • 更衣
  • 便禁制
  • 尿禁制

全10項目で構成されており、0〜100点で評価されます。

そして自立・部分介助・全介助で評価を行います。

基本的に自立10点、部分介助5点、全介助0点となっています。

しかし「車いす・ベッド間の移乗」と「平地歩行」、この2項目は自立が15点です。

また同じように、「整容」と「入浴」、この2項目は自立が5点です。

そして総点は最高100点、最低0点です。

総点60点が部分自立と介助の分岐点であると報告されています(1979)。

一般的には85点以上が自立とされていますが、95点以上を完全自立とする報告もあります。

一番の特徴は『できるADL』の評価だということです。

日常生活でやっていなくても、評価時に出来れば点数が上がります。

普及度が高く、比較的簡単に評価が行えるという利点はあります。

しかし若干採点が粗くADL能力の細かな変化が反映されにくいといわれています。

ここが一番のデメリットで、評価者によってばらつきが生じてしまいます。

1年目の評価者と10年目の評価者では総点に変化が生じてしまうこともあります。

評価は再現性が最も重要なため、ばらつきが生じてはいけません。

なのでADL維持等加算の算定要件には、『バーサル・インデックスに関する研修を受けた者がADL値を測定』とされています。

※ADL維持等加算について詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。これでOK!介護施設のADL維持等加算の解釈・算定方法・計算方法をわかりやすく解説します!

おわりに

ありがとう、と書いている途中

今回はバーセルインデックスについてお伝えしました。

それほど複雑でもなく、時間のかかるものでもありません。

もしADL維持等加算をまだ算定していないのであれば、一度検討してみてはいかがでしょうか。

それではこれで終わります。

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介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有