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【介護施設で発信】高齢者家庭の火災対策!製品安全点検のすすめ

とも
とも
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。介護施設で発信すべき【自宅防災への知識】を記事にしました。

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

毎年11月は「製品安全総点検月間」です。

この期間は、私たちの身の回りにある電気製品や暖房機器などを点検し、火災や事故を未然に防ぐ大切な機会です。

実際、全国では毎年約1,000件もの火災や死亡事故が、コンセントやストーブ、家電製品などのトラブルによって発生しています。

中でも高齢者の自宅火災は多く、反応の遅れや老朽化した家電の使用、暖房器具の誤操作が原因となることが多いようです。

視覚や聴覚の衰えも火災の発見を遅らせる要因です。

そのため、できればご家族の方が使用前に製品が安全であるか、しっかり確認することが重要です。

例えば、電源コードが傷んでいないか、ストーブが正常に作動するか、異常な発熱や異音がないかを点検しましょう。

11月の「製品安全総点検月間」を活用して、利用者さんやご家族へ、在宅防火対策についてお伝えしてみてはいかがでしょうか。

この記事を読む価値

  • 「事故発生または再発防止に関する研修」の資料とすることができます。
  • できる限り難しい表現は省いています。
  • 利用者さんやご家族へ、このまま資料をコピーして配布することもできます。

早速、見ていきましょう。

コンセントの安全チェックポイント

コンセントの使い方ひとつで、火災のリスクを大きく減らすことができます。特に次の2点に注意し、チェックしましょう。

1. たこ足配線になっていないか?

たこ足配線

たこ足配線は、一つのコンセントに複数の電気機器をつなぐ状態を指します。

これにより、消費電力が一気に増大し、電源コードやプラグが異常に発熱する可能性があります。

最悪の場合、火災の原因にもなりかねません。

特に高消費電力の家電製品は、個別のコンセントに接続するようにしましょう。

2. プラグにほこりがたまっていないか?

プラグ

意外に見逃しがちなのが、プラグ周りのほこりです。

ほこりがたまると、空気中の湿気を吸い取り、漏電を引き起こすことがあります。

この漏電が発火し、火災へとつながるリスクがあるため、プラグやコンセント周りのほこりは除去しましょう。

これらの簡単なチェックで、家庭内の火災リスクを大幅に減らすことができます。

安全な暮らしのために、ぜひコンセントの状態を確認してみてください。

電気ストーブ使用時の注意点

電気ストーブ

電気ストーブを使う際、周囲に可燃物を置かないことが非常に重要です。

特にタオルや服など燃えやすいものをストーブの近くや上に置くと、ストーブの熱によって発火する可能性があります。

安全な使用のために、ストーブの周りには十分なスペースを確保し、物を置かないようにしましょう。

また、使用中は常に目を離さず、消し忘れにも気をつけてください。

正しい使い方で、冬の暖かさを安全に楽しみましょう。

電子レンジの安全使用

オーブンレンジ

電子レンジを使用する際、食品のカスや汚れを放置するのは危険です。

残った食品カスが再加熱されると、火がつきやすくなり、火災につながる恐れがあります。

特に油汚れは、火災リスクを高める要因です。

安全に使うためにも、使用後はこまめに掃除を心がけましょう。

重曹を使って油汚れをしっかり落とすと効果的です。

清潔な電子レンジを維持することで、安全で快適な調理環境を保ちましょう。

エアコン使用時の注意点

エアコン

エアコンは消費電力が非常に大きいため、延長コードの使用は避けましょう。

延長コードを使うことで、接続不良や電圧の負荷がかかり、プラグにたまったほこりが発火する可能性があります。

特に長時間の使用時には、これが火災の原因となるリスクが高まります。

エアコンは専用のコンセントに直接接続することで、安全に使用できます。

安心して快適な空間を維持するために、適切な使い方を心がけましょう。

電気カーペットの安全使用

電気カーペット

電気カーペットを使用する際、たたみジワに気をつけましょう。

カーペットを折りたたんで保管すると、たたみジワができ、そのまま使用すると中のヒーター線が重なり、過熱して発火する危険性があります。

使用前には、しっかりと広げてシワがないことを確認し、安全に使うようにしましょう。

また、定期的にカーペットの状態を点検し、異常がないか確認することも大切です。

正しい使い方で、安心して暖かさを楽しんでください。

電気製品のコード使用時の注意点

いろいろな電化製品のコード

電気製品のコードは、束ねたままやねじれた状態で使用すると危険です。

コード内部で断線が発生しやすくなり、そこから発熱・発火する可能性があります。

特に長時間の使用や高消費電力の製品では、リスクがさらに高まります。

安全に使用するためには、コードはまっすぐに伸ばし、余分な部分も整えて使うことが大切です。

普段からコードの状態を確認し、正しい使い方を心がけましょう。

冬に備えて暖房器具を準備しましょう

ガスファンヒーター

寒い季節が近づくと、暖房器具の使用が増えます。

冬に入る前に、暖房器具の点検や清掃、試運転を行い、安心して使える状態にしておきましょう。

以下は、暖房器具の主な点検項目です。

暖房器具の点検項目
  • 電源コードに傷やひび割れ、断線はありませんか?
  • 電源のオン・オフが正常に作動していますか?
  • こたつや電気あんかのコントローラーは正常ですか?
  • こたつ布団に破れや汚れはありませんか?
  • エアコンのリモコンやフィルターは正常ですか?
  • 石油ファンヒーターや石油ストーブに油漏れやほこりはありませんか?
  • 試運転で異臭や異音、煙などは発生していませんか?

使用前点検と定期的な清掃を行うことで、暖房器具の故障や事故を未然に防ぐことができます。

暖房器具の安全な使い方

暖房器具は誤った使い方をすると、火災や健康被害の原因となります。

安全に使用するため、次の点に注意しましょう。

① ストーブの周りに可燃物を置かない

ストーブの近くに洗濯物やカーテン、家具などの可燃物を置くと、火が移りやすく非常に危険です。

② 就寝時の使用に注意

寝るときに電気あんかや電気毛布を使い続けると、低温やけどや脱水症状を引き起こす可能性があります。

就寝前に布団を温めたら、寝るときは電源を切るか、低温設定にすることをおすすめします。

また、暖房器具をつけたまま寝ることは避けましょう。

火災の原因になることがあります。

③ 換気を忘れない

石油ストーブや石油ファンヒーターを使用する際は、定期的に換気を行いましょう。

換気を怠ると、一酸化炭素中毒のリスクがあります。

1時間ごとに3分程度の換気を目安にし、常に新鮮な空気を取り入れることが大切です。

おわりに

いかがだったでしょうか。

冬場の暖房器具や電気製品の安全な使い方は、生活を守るためにとても重要です。

火災や健康被害のリスクを防ぐためには、事前点検と正しい使用方法をしっかりと守ることが必要です。

特に、コンセント周りのチェックやストーブ周辺の整理、エアコンや電子レンジの清掃など、簡単にできることが多くあります。

ただ高齢者は動くのが億劫なこともあり、「別に良いか…」と何もしない場合が多いです。

これらの情報をしっかりとお伝えすることで、安心して暖かい冬を過ごしていただきましょう。

それではこれで終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有