「今の職場はブラック企業じゃないの?」と感じている人。
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。毎日働いていると、自分の働く施設がブラック企業かどうかなんて気にしていません。
でも一度立ち止まって考えてみましょう。自分の身体を壊してからでは遅いです。
ブラックな介護施設といえる5つの特徴!【そんな施設の実態と対策方法もお伝えします】
筆者
記事を書いている僕は、回復期病院で6年、その後介護現場で10年ほど働いています。現在は介護福祉士と作業療法士を取得し、4事業所の統括をしています。仕事以外の時間で介護業界で働く人に向けて役立つ情報を記事にして発信しています。
読者さんへの前おきメッセージ
僕は、ブラックな介護施設(以下、ブラック施設)で働く人はすぐに転職すべきだと思っています。
ブラック施設で働く人が減るとその施設は衰退して廃業します。そうするとホワイトな施設が増えて日本の介護業界の為にもなるからです。
でもそんな簡単に転職できない人も多いと思います。理由は様々です。「利用者さんに申し訳ない」、「後輩が心配」、「役職がついている」など。中には日々の忙しさのあまり「そもそも、自分のは働いている施設はブラック施設なのかな?」と気づいていない場合もあります。
そんな人に向けて【ブラック施設といえる異常】をお伝えしてきます。あなたのキャリア生活において少しでも参考になればうれしいです。
この記事を読む価値
- 一般的な「ブラック企業」がどんな企業なのかがわかります。
- 介護業界ではどんな施設がブラック施設になるかもわかります。
- 自分の働く施設がブラック施設ならどうすれば良いかわかります。
早速、見ていきましょう。
そもそもブラック企業って?
ブラック企業とは以下のような会社のことです。
- 職員に過重な労働時間や過剰な労働負荷を課し、違法な労働条件や待遇を行う企業のこと
- 労働時間が長く、休日出勤や深夜勤務が常態化し、定時に帰れずに働くことが多い。
- 労働条件や待遇が違法であったり、給与が低く、社会保険や年金の未加入などの問題がある
簡単にいうと、少ない給料で長時間こき使われるイメージです。
「自分の給料は少ないのかな?」と疑問がある人は別の記事で解説していますので、参考にしてください。自分の年収は低いのか?!今後はあがっていく可能性はあるのか?!【介護士の給与事情を徹底解明】
また、ハラスメントが横行することがあります。
過剰な労働時間や過重な労働負荷が原因となって、ストレスや疲労が蓄積されハラスメントに進展してしまいます。
パワハラやセクハラ、いじめなど、様々な形のハラスメントが発生することがあります。
ブラック企業では、違法な労働条件や待遇を強制することによって、従業員に対する圧力が高まり、自己主張や意見表明が難しくなる状況が生じます。
このような状況下では、ハラスメントに対して訴えることができないため、被害者が孤立し、深刻な影響を受けることがあります。
介護業界におけるブラック施設といえる5つの特徴
介護業界でよくみられるブラック企業の特徴は以下の5つです。
- 休憩が所定の時間通りにとれない
- 意見を聞き入れてもらえない
- 教育制度がしっかりと機能していない
- 肝心なことの説明がない、聞く機会がない
- 残業前提の業務体制
それでは、一つずつ説明していきましょう。
「自分の働く会社はどうかな?」と考えながら読み進めてみてください。
休憩がとれない
としては、以下のようなものが挙げられます。
- 常に人手不足の状態であるため、休憩をとることができない
- 急な緊急事態やトラブルが発生し、休憩時間が中断される
- 職員の出勤率が低く、残業が発生したり、休日出勤を強いられることが多いため、十分な休憩時間をとることができない
介護施設における休憩時間の問題は、職員不足や人手不足が深刻な問題であることが伺えます。
それでも収益を考え、人手を補充しない。または求人をだしても応募が来ない。このような施設は多いです。
意見を聞き入れてもらえない
もちろん、なんでもかんでも聞いてもらえるわけではありませんが、「上司にどんな意見を伝えても、否定的な意見を返され却下される」なんて施設もあります。
介護現場は協力関係が欠かせません。
でも上司がそのような姿勢なら職場全体の雰囲気も悪く、協力関係が築けません。
今の時代、上司と部下が定期的な面談やヒヤリングがある施設が多いです。
もしそのような機会があるなら、真剣に訴えることもできるかもしれませんが、ブラックな施設はそんな機会自体ありません。
教育制度がない
教育制度がない施設は、以下のような特徴があります。
- 誰も教えてくれず「見て学べ」的な雰囲気
- 教わる人によっていうことが変わるから混乱する
- お局が現場を牛耳っている
- 人に入れ替えが激しい
このような施設ではケアにばらつきが生じます。
そうなると利用者からのクレームも発生し、メンタルが削られ続けます。
肝心なことの説明がない、聞く機会がない
ホワイトな施設は従業員を大切にしているため、従業員にプラスになるような制度は積極的に取り入れ、また説明してくれます。
でもブラック施設では逆です。
制度が変わっても説明すらなく、説明を求めると厄介者扱いされます。
例えば以下のような項目です。
あなたの働く施設では、ちゃんとした説明がありましたか?
残業前提の業務体制
ブラック施設は常に人手不足な状態です。
そうなると、スタッフは日中は現場をまわすだけで精一杯。書類関係は残業しないとできない。という状態になります。
それが定着し、「書類は残業でするもの」とされ体力が削られていきます。
「早朝に早く出勤しサービス残業をする」、「36協定があるので月30時間以上残業しても時間外手当が発生しない」なんて施設もあります。
ブラック施設はすぐに退職すべき
以下のような心境から、退職をためらいます。
でもブラック施設で働くことは、あなたの心身の健康や生活に深刻な影響を与える可能性があります。
ブラック施設は、そのブラックさがどんどんエスカレートする傾向があります。
「意見を言ってくる人は厄介者」がエスカレートしハラスメントに発展する場合もあります。
そしてハラスメントが起こったとしても、会社は何の対応もしません。
そうなるとあなたは心身共に疲弊し、最悪の場合「適応障害やうつ病」などの病気を患う可能性もあります。
少しでも、今回お伝えした項目が当てはまるなら他の就職先を探すことをお勧めします。
上司からハラスメントを受けた場合の対応は下記の記事にまとめています。興味のある人は参考にしてください。【介護施設】上司にパワハラされたと感じたら迷わず相談するべき理由【よくみられる事例あり】
おわりに
ブラック企業の存在が社会的に大きな問題になっていることもあって厚生労働省も対策に乗り出しています。
平成27年4月から厚生労働省の労働基準局監督課に労働基準監督官の特別チーム「過重労働撲滅特別対策班」(通称「かとく」)が設立されました。
実際にその相談窓口から大手企業の役員を書類送検をすることに成功した事例などもあります。
この流れは介護業界でもあります。
「退職や転職をせずに、何とか今の職場でやっていきたい。会社や上司の姿勢が変わって欲しい」と考える場合は、このような機関に相談してみるのもよいかもしれません。
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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