筆者(とも)
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。
読者さんへの前おきメッセージ
介護福祉士試験は受験者にとって、一生懸命勉強した成果を発揮する大事な機会です。
しかし、試験で注意したいのが、ケアレスミス(うっかりミス)です。
不注意や焦りから生じるミスによって不合格になっては、悔やんでも悔やみきれません。
この記事では、介護福祉士試験で特に注意が必要なケアレスミスを5つ厳選して解説します。
さらに、それぞれのミスを防ぐ具体的な対策もご紹介します。
ミスを減らし、万全の体制で試験に臨みましょう!
問題文を最後まで読まずに解答する
介護福祉士試験の問題は、文章形式がほとんどで、設問が複雑な場合があります。
問題文の一部だけを読んで答えを決めてしまう「早とちり」が原因で、正解を逃すことがよくあります。
例えば次のようなことがあります。
- 問題文で「適切ではない選択肢を選べ」とあるのに、「適切な選択肢」を選んでしまう。
- 条件の「全て」や「一部」というキーワードを見落とす。
防止策は次の2つです。
① 問題文の重要な箇所にマークを付ける
「適切ではない」「全て」「一部」などの条件にアンダーラインを引き、意識的に注意を向けましょう。
② 最後まで読んでから解答する
答えを出す前に、「この問題は本当にこの条件を問うているか?」と確認する習慣をつけることが重要です。
マークミス
介護福祉士試験のようなマークシート形式の試験では、記入位置を間違えたり、ずれたりすることがよくあります。
例えば次のようなことがあります。
- 設問番号を飛ばして記入してしまい、全体的にずれている。
- 似た番号(例:11と12)を間違えてマークしてしまう。
試験中に記入ずれを発見すると、その後焦りが生じてしまい、力を発揮できなくなってしまう可能性があります。
防止策は次の3つです。
① 解答用紙と問題冊子を定期的に照合
10問ごとに、マークの位置が合っているか確認する時間を設けましょう。
② 指差し確認を習慣化する
選んだ解答をマークするときに指を使って選択肢を確認し、目と手の両方で確認することでミスを減らせます。
③ 見直しの時間を確保する
マークミスは焦りが原因の場合が多いので、解答後に最低でも5分の見直し時間を確保しましょう。
計算や符号のミス
試験には簡単な計算問題や数値を用いた問題も出題されます。
例えば、身体介助に必要なエネルギー量の計算や薬剤投与に関する問題などです。
単純な計算ミスや符号(+/-)の見間違いが起きないようにしましょう。
- 計算自体は合っているが、符号を間違える。
- 途中計算で数字を写し間違える。
防止策は次の2つです。
① 計算を必ず見直す
1回解いた計算を2、3度は再確認しましょう。
② BMI等の公式を書き出す習慣をつける
頭の中だけで処理せず、公式や計算過程を問題用紙に書き出すことでミスを防ぎます。
緊張による早とちり
試験特有の緊張感が、普段のペースを崩してしまうことがあります。
焦りやストレスから問題文をしっかり読まず、すぐに答えを出してしまう早とちりが発生しやすいです。
- 過去に似た問題を解いた経験から、「これなら簡単」と思い込み、間違える。
- 問題の条件を見落とす。
防止策は次の3つです。
① 試験前の深呼吸
緊張を感じたら、試験開始前や問題を解き始める前に深呼吸をしてリラックスする習慣をつけましょう。
② 模擬試験を活用する
試験形式に慣れるために、模擬試験や過去問を本番同様の緊張感で解く練習を重ねましょう。
③ 簡単な問題ほど慎重に解く
問題が簡単に見えるときほど丁寧に確認し、確実に正解を得る意識を持ちましょう。
体調不良による集中力低下
試験当日に体調が万全でないと、集中力が欠けてしまいミスが増えます。
疲労が蓄積していたり睡眠不足の状態では、本来の実力は発揮できません。
- 問題を読んでいる最中に気が散り、条件を読み飛ばす。
- 解答をしたつもりが、実際にはマークしていなかった。
防止策は次の3つです。
① 試験前日は特に体調管理を意識する
試験の前日はできれば仕事は休み、しっかりと睡眠を取り、栄養のある食事を心がけましょう。
② 試験中に適度なリラックスを心がける
緊張して体が硬くならないよう、試験中は背筋を伸ばしてリラックスするよう意識してください。
③ 事前準備を徹底する
筆記用具や受験票、時計など、必要な物を前日までに準備し、当日に余計なストレスを感じないようにしましょう。
事前準備については、コチラの記事を参考にしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
介護福祉士試験で落としやすいケアレスミスを防ぐには、「事前の準備」と「落ち着いて行動すること」が鍵になります。
今回ご紹介した5つのミスとその対策を意識して、試験に臨むようにしてください。
それではこれで終わります。
万全の対策で合格を目指してください!
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