こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。
もしこの初期症状を知っていれば、早期発見/早期治療によって後遺症を最小限にとどめることができるかもしれません。
もしかすれば命を救う可能性もあります。
ぜひ【介護予防及び要介護度進行予防研修】として、この知識を職員全体に伝えてみてはいかがでしょうか。
また、利用者さんやご家族にも伝えることで、事業所全体の脳梗塞への意識を上げていくことができます。
今回ブログでお伝えする内容は、僕の有人の理学療法士の動画内容と同じです。
もし動画で見たい方は、こちらをご覧ください。
それでは早速、見ていきましょう。
脳卒中・脳梗塞とは
脳卒中は以下の3つをまとめた総称です。
脳出血やくも膜下出血は脳の血管が破裂して起こります。
ですので意識を失う人が多く、そうなれば迷わず救急車を要請すると思います。
でも脳梗塞は脳の血管が詰まって生じるもので、意識を失わない人もたくさんいらっしゃいます。
血管が詰まったことで起こる症状は様々です。
「何か様子がおかしいな」と思っていて受診したら、「実は脳梗塞だった」ということもあります。
そのまま放っておいて、後々大きな血管が詰まってしまい、ドーンと大きく麻痺が残ってしまうということもあります。
よって大切なのは早期発見です!
今回お伝えしたいのは初期症状を発見するための【BEFAST】といったものです。
全然、難しくはありません。
以下、わかりやすく専門用語は控えめにお伝えします。
脳梗塞の初期症状【BEFAST】
【BEFAST】とは、初期症状のそれぞれ頭文字を取っています。
B:Balance(バランス)
E:Eye(目)
F:Face(顔)
A:Arm(腕)
S:Speech(言葉)
T:Time(時間)
では一つずつ説明していきたいと思います。
最初に【バランス】です。
立っている時にバランスが悪くなったり歩行が不安定になっているとまずそれが陽性です。
次に【目】です。
片目や両目が見えにくくなったり物が二重に見えていると陽性です。
【顔】は、ゆがみを見ます。
口角が片方だけ下がっている、目尻が垂れているというのが陽性になります。
もし「いつもと違うな」と思ったら、「頬を膨らましてみて」と言ってと膨らました時に片方しか膨らまない、もしくは空気が漏れてしまう場合は陽性です。
また「目をつぶって」と言った時に片目はつぶれるけど、もう片方が微妙に空いている、もしくは目ぐっと開いた時、おでこのシワが片方は出るけど片方出ないというような、片側がおかしい時も陽性になります。
次は【腕】です。
両手を前に出してもらって手のひらを上に向け、腕を伸ばしてもらいます。
麻痺が出ているのであれば麻痺側が耐えられず、自然とふーっと落ちてくるような症状が出ます。
こうなると陽性です。
次は【言語】です。
話している時に呂律が回っていないなとか、急に言葉の名前が出てこなくなったとなった時に陽性を疑います。
最後に【時間】です。
時間というのは非常に大事です。
「4時間半以内であれば使える薬」というのがあって、脳梗塞がなかったかのようにできる薬があります。
4時間半を超えてしまうとこの薬は使えないので、いつから状態がおかしくなったのかという時間をしっかり把握しておくということと、早く病院に搬送するというのが重要になってきます。
おわりに
現在は【BEFAST】ですが、昔は【FAST】だけでした。
すなわち1つでも当てはまれば、大至急病院にいきましょう!
この【BEFAST】を知っておくことで助かる命もあるかもしれませんし後遺症は最小限に抑えれる可能性があります。
冒頭でもお伝えしましたが、早期発見/早期治療が非常に重要になってきます。
【BEFAST】を忘れず、いざという時に役立てるよう準備しておきましょう。
それではこれで終わります。
最後に、「もっと【介護予防及び要介護度進行予防に関する研修】の資料を見たい」という方は、コチラの記事をごらんください。
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