こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。先日、こんなツイートをしました。
退院した利用者さんに対して「リハビリ病院って、どんな感じでした?」と、あるスタッフが聞いていた。確かに、セラピストなら実習等でだいたいイメージがつくけど、介護士は意外と知らない人が多い。回復期リハ病院の特徴を知っていると、利用者さんがどう過ごしたかイメージできます。
— とも@介護士ブログを運営 (@tomoaki_0324) November 30, 2022
退院した利用者さんに対して「リハビリ病院って、どんな感じでした?」と、あるスタッフが聞いていた。
確かに、セラピストなら実習等でだいたいイメージがつくけど、介護士は意外と知らない人が多い。
回復期リハ病院の特徴を知っていると、利用者さんがどう過ごしたかイメージできます。
回復期リハビリテーション病院とは?!特徴・対象者・入院期間などをわかりやすく解説します。
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職にとって必要な情報をシェアしていきたいと思います。
読者さんへの前置きメッセージ
僕は以前、回復期リハビリテーション病院で働いていました。回復期リハビリテーション病院は、その名の通り、徹底的にリハビリをする病院です。
重度な骨折や脳の病気を患った場合、回復期リハビリテーション病院への入院を強く勧めます。最後まで読んでいただくと、その理由がわかります。
この記事を読む価値
- 回復期リハビリテーション病院の特徴・対象者・入院期間等を知ることができます。
- どんな入院生活を送るのか、イメージできるようになります。
- リハビリへの理解が深まります。
それではさっそく見ていきましょう。
回復期リハビリテーション病院に入院するには?
しかしそれには条件があります。
病気やケガにもよりますが、急性期病へ入院してから1~2か月以内に回復期リハビリテーション病院へ転院しなければなりません。
急性期病院での治療が長引いたり、入院期間が延びると回復期リハビリテーション病院へは入院できませんのでそこは注意が必要です。
急性期病院の相談窓口に話を通すと、手続きなどを行ってくれますので、相談はお早めに。
したがって「ケガをして5年経つけどリハビリして欲しい」みたいに、入院を希望しても回復期リハビリテーション病院へは入院できません。
回復期リハビリテーション病院に入れるタイミングは、ケガをした1~2か月後にしかないので、とても貴重な時間です。
リハビリってそんなに必要?
例えを挙げてみます。
太った女性に多いO脚を想像してみてください。右足のO脚が強く痛みが出ている。そうなると右足には体重を乗せたくないので、左足に頼った歩き方を続けます。そうすると今度は左足が痛くなってくる。
こんな人は多いです。その結果次は腰が痛くなり、股関節が痛くなりと悪循環にはまってしまいます。
リハビリをすれば両足の筋力アップを図るのと同時に靴を見直したり、痛みの緩和も図っていきます。
リハビリは単に筋力アップを目指すだけでなく、動きをみて、このままでは将来どうなるかを予測してどんなリハビリをするのか等考えていきます。
リハビリって超重要ですよ。
急性期病院との違いは?
それはズバリ、リハビリの時間です。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と3種類のリハビリスタッフが滞在しているので、必要に応じてすべてのセラピストが介入することもあります。
急性期病院では理学療法士のみ、というところがほとんどです。
そして急性期病院との違いとしては、基本的に医療的な治療は行われません。
リハビリに集中してもらう病院なので、治療のための入院をする場所ではありません。
よって回復期病院は"リハビリテーション病院"と呼ばれることもあります。
病気を持っていたとしても症状が安定した人が入ってくる病院なので、万が一体調が悪くなると急性期病院へ送られます。
どんな入院生活が待っている?
もちろん正月は自宅へ帰りたいという人も中にはいますので、外出許可をもらい2.3日ゆっくりする患者さんもいます。
先ほども書きましたが長くて一日3時間のリハビリがあります。
ぶっ通しで行うことはなく、1時間×3回など区切って行います。
リハビリ以外の時間はというと週3回のお風呂、食事の時間、検温などの時間です。
暇な患者さんは売店へ行ったり、屋上へ行ったり、DVDプレーヤーを持ち込んでいたりと各々自由な時間を過ごしています。
今はWi-Fiが付いている病院もあるようです。Wi-Fiは最強ですね。
入院期間は?
病気やケガによって変わってきます。
以下のような感じです。
- 脳梗塞や脳出血は180日
- 脊髄損傷などは150日
- 骨折などは90日
長くても半年間ということになります。
長いと思うかもしれませんが、病気やケガをした直後が一番回復が早いものです。
その期間に正しいリハビリをしっかり行うことが、回復までの一番の近道です。
リハビリはどんなことをするの?
リハビリには理学療法、作業療法、言語療法があります。
簡単に説明すると、
理学療法士は立ち上がりや歩行などの基本的な動作を、
作業療法士はお箸を使う、頭を洗うなど応用的な動作を、
言語聴覚士は言葉や嚥下などのリハビリを担当します。
患者さんの状態にあった専門のセラピストが担当に付いてリハビリを行っていきます。
リハビリのイメージで『痛い』と思っている方もいるかもしれませんが、痛みをできるだけ出さないようにするか、また根本的な痛みを抑えるようなリハビリを行います。
さいごに
急性期病院と回復期リハビリテーション病院の入院期間を合わせると長ければ7~8か月間の入院生活を送ることになります。
家の事情によっては「お父さんを一人に出来ない」、「そんな長い間家を空けておけない」など理由はあると思いますが、先ほども述べたように一番回復するタイミングは発症して浅い期間です。
不完全な状態で自宅へ戻るより、リハビリ期間を経て自宅へ帰った方が、その先を考えると良いのではないかと考えています。
ご家族の協力は必須です。
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