こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。先日、こんなツイートをしました。
知っているようで、よく知らない「機能訓練とリハビリ」の違い。前者は一般的に看護師、介護士などによって行われる運動を指す。後者は医師の指示のもと、リハビリ専門職による運動療法などを指す。これを知ってるだけで、デイサービスとデイケアの違いを説明できます。
— とも@介護士ブログを運営 (@tomoaki_0324) January 14, 2023
知っているようで、よく知らない「機能訓練とリハビリ」の違い。
前者は一般的に看護師、介護士などによって行われる運動を指す。
後者は医師の指示のもと、リハビリ専門職による運動療法などを指す。
これを知ってるだけで、デイサービスとデイケアの違いを説明できます。
両方とも『デイ』といいますが内容が違います。僕も初めて聞いたときは混乱しました。
【デイサービスとデイケア、どっちが良い??】料金や内容の違いをわかりやすく解説します。
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
読者さんへの前置きメッセージ
デイサービスで働いていると、よく「デイケアと何が違うんですか?」と聞かれます。両者はサービスの目的が違うんですが、近頃はサービス内容が似通ってきている印象です。
どちらもリハビリがあり、どちらもレクがあり、どちらも入浴ができる。そんな感じです。でもやっぱり、介護保険制度をしっかり踏まえてやっているところはちゃんとやっています。
デイサービスとデイケアのどちらを選ぶかで悩んでいる人向けに、その違いを説明しながら、選ぶポイントもお伝えしていきたいと思います。
記事を読む価値
- デイサービスとデイケアの違いがわかります。
- どんな人が対象になるかがわかります。
- どちらにするか、選ぶときのポイントがわかります。
「サクッ」と、3分で読めて理解できる内容です。それでは早速、見ていきましょう。
デイサービスとデイケア、料金や内容の違い
料金
料金はデイケアの方が高いです。
例えを使って説明します。
例)要介護2に人、1日の利用時間は6-7時間の場合。
デイケアであれば844単位※
デイサービスであれば686単位
※単位を円にするには地域で変わるのですが、ここでは1単位約10円と考えます。
デイケアで考えてみます。
844単位ということは、1日に約8440円かかるということです。
そして1割負担の人であれば、実質払うのは約844円、2割負担の人は倍の約1688円です。
これが基本の値段です。
ここにプラス加算と呼ばれるものがたいていの施設で上乗せされます。
リハビリ加算、入浴加算、栄養加算など。
さらに介護保険に適用されない食事代やおやつ代も掛かってきます。
1割負担の人でも、1日利用すると料金は2000円弱はかかってしまいます。
デイケアやデイサービスを利用者れる人は大抵、週に2日~3日利用することが多いので、そう考えるとひと月で16000円~24000円かかってきます。
結構な金額ですよね…。
料金だけで考えるなら、デイサービスの方がよいかもしれません。
内容
デイサービスとデイケアの目的は違います。
デイサービスは通所介護、デイケアは通所リハビリテーションとも呼ばれます。
名前の通り、通所介護は「通って介護を受けるところ」、通所リハビリテーションは「通ってリハビリを受けるところ」です。
一番の違いは、デイサービスには医者がおらず、逆にデイケアは医者がいます。
そして医者の指示でリハビリ専門職がリハビリを提供することです。
このステータスは大きいと思います。
ここに料金の違いが生まれていると僕は思っています。
でもデイサービスでも機能訓練というものがあります。
機能訓練は、一般的に看護師、介護士などによって行われる運動です。
最近では理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が常駐していて、利用者さん別に個別の運動を提供しているところもあります。
実際にご自宅へ伺い、生活に沿った運動の提供やアドバイスをしているところも多いです。
僕の働いていたデイサービスはこんな感じでした。
最新のリハビリ機械を入れたり、レッドコードといわれるリハビリ機器を入れたり。
僕は「その辺のデイケアよりもよいリハビリを提供してやる」と意気込んでいました(^^;
もちろん、機能訓練をしていないデイサービスも多いです。
デイサービスにもいろいろあります。
- 医療度の高い方が利用している
- 認知症の人への対応が特化している
- 小規模でアットホームを売りにしている
- 女性専用
- 誰でも入浴が可能
- 夜間利用や宿泊サービスがある
もしデイサービスを検討しておられるなら、病気だけではなくて、年齢や性格そして生活環境などを考えて、「今はどんなサービスが良いか」を考えて選んでみるとよいかもしれません。
生涯ずっとつかう施設ではないので、体の状態や状況によって変えることもできます。
厚労省の資料も載せておきますので妙味がある方はこちらもご覧ください。
必ず見学に行こう
デイケアでも、「20分マッサージをしてもらって、後は座っているだけ」なんてところも多いです。
また「同じようなサービスなのに料金だけ高いところを選んでしまった」なんてこともあります
施設の経営者や責任者の考えてよって、デイケアもデイサービスも全然違います。
話を聞くだけで決めてしまうと後悔します。
僕がデイサービスの責任者をしていたころは、問い合わせをいただいた際、ご家族にもできる限り見学や体験をしてほしい旨をお伝えしていました。
勢いで利用を決めてしまって、後からやっぱりやめますということはたまにあります。
ご利用のイメージと異なると、利用者さんも施設側も余計なエネルギーを使てしまうことになりますからね。
そして、もし見学に行かれるなら、スタッフや利用者さんの表情を見るのもポイントです。
笑顔の少ない施設で良い施設はあまり見たことがありません。
説明をする人が施設のいい事を言うのが当たり前です。他のスタッフが「こんにちは~」など声を掛けてくるか、利用者さんに対しての言葉使いはどうか、などを見てみるのも良いかと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
僕の考えをお伝えします。
デイサービスをお勧めしたいのは次のような方々です。
- 加齢による体力低下が気になる人
- 家にこもりがちで、他人との交流が必要な人
- 認知症のある方
デイケアをお勧めしたいのは次のような方々です。
- 脳血管疾患の後遺症やパーキンソン病などの難病を改善したい人
- 変形性関節症などで通院している人
- 退院直後で、もっと機能改善に力を入れたい人
一般的には回復期病院などから退院したらデイケアに通い、半年ほどしてからデイサービスに変える人なども多いようです。
でも「普通はこうだから」と情報を得ずに決めてしまうのはだめです。
利用を決める前には必ず見学に行きましょう(しつこくてすいません(;^_^))
それではこれで終わります。
あなたの悩みに少しでも参考になればうれしいです。
最後までみていただきありがとうございました。
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