デイサービスへの転職を考えているセラピスト。
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。デイサービス(通所介護)で働いていた僕の経験から、デイサービスがどういった所なのか、セラピストとしてのやりがい、給料面、見学で聞いておいた方が良い事などをお伝えしていきたいと思います。
「転職先にデイサービス」と考えている作業療法士、理学療法士は必見!デイサービスの働き方を解説
筆者
記事を書いている僕は、回復期病院で6年、その後介護現場で10年ほど働いています。現在は、介護福祉士と作業療法士を取得し、現在は4事業所の統括をしています。僕は給料を重視し、マネジメントを学ぶためデイサービスに管理職候補として転職しました。
読者さんへの前おきメッセージ
大事なことは、「デイサービスでどんな経験を積みたいか」です。僕はデイサービスに転職して良かったと思っています。
この記事を読むことで、デイサービスへの就職や転職を考えているセラピストへ少しでも参考になれば幸いです。
この記事を読む価値
- セラピスト目線のデイサービスの働き方を知ることができます。
- どんな人がデイサービスへの転職が向いているかわかります。
- 職場見学にいくときのポイントを知ることができます。
早速、見ていきましょう。
そもそもデイサービス(通所介護)って?
そう!介護なんです。リハビリではありません。
別で「デイケア」という施設があり、デイケアは通所リハビリと呼ばれ、通いながらリハビリを受ける施設です。
デイサービスとデイケアの違いを知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください。【デイサービスとデイケア、どっちが良い??】料金や内容の違いをわかりやすく解説します。
厚労省によるデイサービスの定義は下記のようになります。
通所介護の事業は、要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない。
参考:厚労省HP
デイサービスの目的は今の生活を続けたり、孤独感の解消、ご家族の負担軽減と言われています。
ただし10年ほど前から「生活機能の維持又は向上」において、エビデンスを持った運動療法を提供することが国の方針になり、デイサービスに機能訓練指導員(セラピストはここに入る)を置いていることで、加算が取れるようになりました。
そこでセラピストを求める施設も増えてきている現状です。
でもあくまでも介護がメインです。
そして、セラピストは介護福祉士に比べると給料面は高いため、たいていの施設ではセラピストがいても1人~3人程度です。
デイサービスでの仕事は?
僕の働いていた職場は通常規模といわれている施設規模です。
規模には小規模、通常規模、大規模と分かれており利用者さんの人数によって変わってきます。
朝送迎から始まり、パワーリハビリや物理療法の手伝い、トイレ介助、食事介助、夕方送迎、ミーティングという一日です。
入浴介助には入りません。
そしてセラピストとしての仕事は、計画書の作成、歩行練習、アセスメント、利用者の悩み相談を行うといった感じです。送迎の合間に利用者さんの家屋調査をすることもあります。
これは僕の職場の話です。
最近増えてきているリハビリ特化型デイサービスでは個別リハビリを売りとしている施設もあるため、そこでは一対一でのリハビリを行っているデイサービスもあります。
デイサービスはいろいろな種類があります。
- 医療度の高い方が利用しているデイ
- 認知症の人への対応が特化しているデイ
- 小規模でアットホームを売りにしているデイ
- 女性専用デイ
- 誰でも入浴が可能デイ
- 夜間利用や宿泊サービスがあるデイ
転職する場合は漠然と「デイサービスで働きたい」と考えているだけでは失敗します。
「こんなデイサービスで働きたい」とか「こんなスキルを身に着けたい」など明確な考えが必要で、そのためにはしっかりとリサーチする必要があります。
そして、必ず施設見学にはいくようにしましょう。
セラピストのやりがい
ここが最も重要です。
あなたが何をしたいか!
ちなみに僕はマネジメント(管理)能力を磨きたかったのでデイサービスに転職しました。
そしてそのスキルを磨くことができ、ステップアップすることができました。
デイサービスで働く同僚に「なぜデイサービスで働こうと決めたのか」聞くと、以下のような感じです。
他にも、働いてみてやりがいを感じることはたくさんあります。
例えば施設内での介護職への教育という点です。
施設規模にもよりますが、ほとんどが介護福祉士という現場です。
よってセラピストは医療知識や介助技術を指導していくべき存在、とみられます。
またそれが施設の為でもあり、職員を守る為にもなります。
あなたの指導次第で利用者さんの満足度はあがり、施設の評判もあがります。
また病院では関われない人達と仕事をします。
ケアマネージャーや生活相談員、訪問介護やその他関係職種たちとディスカッションすることも多くなります。
多くの職種と関わりながら1人の利用者さんのQOLを向上していくというのもやりがいの一つかな、と思います。
介護保険の知識もつきます。
介護保険制度を追っていく必要もありますし、厚労省の考えや時代の流れも理解することができます。
自分自身の知見が広がるというメリットもありますね。
逆に、新人セラピストや経験の浅いセラピストはちょっと厳しいかもしれません。
デイサービスに来る利用者さんは通院している人もいますが、病院には通っておらず、デイサービスで看護師やセラピストなどの医療職を頼りにしている利用者さんもいます。
そこで新人であったり知識が乏しければ利用者さんの質問に対して的確に答えることができず、信頼を得ることができないということもあるかと思います。
そして何より、壁にぶち当たった時に相談できる先輩がいない事もあります。デイサービスはセラピストが少ないです。自分一人で解決できる能力や探求する能力が必要になってきます。
また、病院ほど一人の利用者さんにじっくり時間をかけてリハビリすることができません。
リハビリ特化型デイサービスでも、一人30分も個別対応は出来ないと思います。
技術を上げていきたいという新人さんには向かない職場になるのではないかと思います。
それなりに知識や経験を積んだセラピストであれば、利用者さんやその家族さんとの信頼関係を作れたり、ケアマネとの関係も良好に作れると経営面でも非常に頼りにされる存在になるでしょう。
給料面は?
実際に僕も年収は上がりました。年に一度の昇給に関しても病院よりは高くなっています。
デイサービスではなかなかセラピストが定着しにくいという悩みはあるようで、高めに設定して留める目的もあるかもしれません。
見学に行ったらこれを聞け
必ず見学に行きましょう。デイサービスは施設によって働き方が本当にさまざまです。
僕が思う、見学時に聞いた方がよいこと、を以下にあげました。
- 送迎はあるのか、あるとしたらどの程度か
- 個別リハビリはあるのか、一人にだいたいどれくらいの時間をかけられるか
- 残業はあるのか、月々何時間程度か
- どこまでの介護をするのか(入浴、トイレ、食事など)
- レクはするのか
もしあなたが「自分はこういうことがしたい」という考えをお持ちなら、それを実践できるかどうかも投げかけてみましょう。
さいごに
デイサービス(通所介護)で働くイメージができたでしょうか?
ここまで読んでいただいて、「やっぱり患者さんを治して変化を追いかけていきたいな」と思うなら病院に勤務する方が良いと思います。
結局は何をしたいのかを明確にして、就職や転職を考えてみても良いかもしれませんね。
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お知らせ 当ブログサイトの人気記事の紹介!
介護施設必須研修の研修資料記事 人気ランキング1位
介護事業所の必須研修資料一覧【2024年度から減算に注意!】
介護系資格取得に関わる情報記事 人気ランキング1位
知らないと損!初任者研修/実務者研修取得の費用を無料にできる4つの方法【無料でも怪しくない理由が明確です】
介護系転職記事 人気ランキング1位
【最新2024年版】介護職おすすめ転職サイト・エージェントBEST3【特徴、口コミあり】
また介護現場で働く方で「副業で稼ぎたい」という方に向けて、僕のおすすめな副業方法についてNOTEを書いています(下の画像をクリックすると読めます)。
興味のある方は、是非のぞいてみてください!