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介護施設の緊急時対応マニュアル/研修|受講後の感想レポート

とも
とも
こんにちは、とも(tomoblog)です。「緊急時対応研修を受講後の感想レポートを、ブログ記事にしてみました。

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

介護の現場では、利用者さんの急な体調の変化や事故(緊急時や急変時)が必ず起こり得ます。

そのため、施設には緊急時対応マニュアルが保管されており、それにつながる研修が定期的に開催されます。

そして、その都度、受講後に感想レポートの提出が義務付けられます…。

忙しい皆さまのために、感想レポートを作成しました。

そのまま使える内容ではないかもしれませんが、参考になる部分もあるかと思います。

お役立てできれば幸いです。

感想レポートを作成する上で参考にした研修・マニュアル記事はコチラです。

これでOK!訪問介護の緊急時対応マニュアル【研修にも使える】

【介護施設】緊急時への準備/緊急時対応の手順について【緊急時の対応に関する研修】

これでOK!訪問介護の緊急時対応マニュアル【研修にも使える】

この記事を読む価値

  • 感想レポートの提出に困った人にも役立つ内容です。
  • 大ボリュームなので、どんな研修にも対応できる感想レポートです。
  • 難しい内容は省いています。

 

早速、見ていきましょう。

研修で強調されていたポイント

 ポイント

研修で特に強調されていた共通ポイントは次の3つです。

①事前の準備と心構えの重要性

いざという時に慌てず対応できるよう、日頃からマニュアルを整備し定期的に訓練を行うことが大切だと繰り返し言われました。

具体的には、緊急時対応マニュアルを職場できちんと用意し、スタッフ全員に周知しておくこと、そして年に1度以上は研修やシミュレーション訓練を行うことが推奨されました。

「準備が利用者さんの命を守る」という言葉が印象的で、準備不足だと対応が遅れて生命に関わる可能性があるため、日頃の備えが何より重要ということです。

②落ち着いて行動する

緊急事態が起きると人はパニックになりがちですが、研修では「慌てず、深呼吸して、まず落ち着く」ことが何度も強調されました。

マニュアルに沿った対応をするためにも、職員自身が落ち着いていることが前提になります。

「落ち着いて対応することで利用者さんも安心する」 といった説明があり、私自身も心に留めておこうと思いました。

周囲との協力・連携が重要で、「絶対に一人で対応しようとしないこと」と教わりました​。

緊急時には他のスタッフの応援を呼び、チームで役割分担して対応することが基本です。

例えば、一人が利用者さんの様子を見ている間に、別の人が救急車(119番)へ通報したり、看護師や上司に連絡したりします。

訪問介護の場合は現場に自分一人しかいないことも多いですが、その場合でも事業所へ連絡して指示を仰ぐ、必要に応じて周囲(ご近所の方や同僚)に助けを求めるなど、周囲と連携する姿勢が大切だと学びました。

緊急時対応の手順として、まず利用者さんの意識・状態を確認することから始まります。

具体的には、「名前を呼んでも反応があるか」「呼吸は正常か」「顔色はどうか」「ケガはないか」などをチェックします​。

意識が無かったり明らかに様子がおかしい場合は、ただちに119番で救急車を要請するよう指導されました​。

また、心肺停止など反応がない場合にはAED(自動体外式除細動器)の使用や心肺蘇生といった応急処置を行う必要があります​。

研修でもAEDの使い方を映像で確認し、「いざという時に使えるようにしておくこと」が強調されました。

緊急時には迅速な通報と関係各所への連絡も欠かせません。

119番通報では「救急であること」「住所(施設所在地)」「利用者さんの年齢・性別・症状」をしっかり伝えるよう教わりました​。

また、「救急車を呼ぶべきか迷ったときは#7119(救急相談ダイヤル)に相談する」という情報も共有されました​。

施設の研修では、救急隊が来た後に引き継ぐ情報(バイタルサイン〔体温・血圧・脈拍などの基本的な健康指標〕や既往症、服薬状況など)を普段から整理しておくようにとも説明がありました​。

さらに、落ち着いたらご家族への連絡も速やかに行い、状況を説明することが共通して示された対応手順でした​。

③記録と振り返り

応急対応が一段落した後は、記録を残すことも大事なポイントです。

研修資料には、「どんな状況で何が起き、どう対応したかを細かく正確に記録する」こと、そして後日その記録をもとに原因の分析や再発防止策を検討することが書かれていました​。

これは利用者さんの安全を守るために、同じような事故や急変を繰り返さないよう職員みんなで学ぶ機会にもなります。

記録は事故報告書や介護記録としてしっかり残し、職場で情報共有と再発防止に活かすことが大切だと学びました。

印象に残った具体的な内容

各研修の中で、私が特に印象に残った内容もいくつかあります。

たとえば、「5W1H」を使った報告の仕方が紹介されていました。

5W1Hとは「いつ(When)・どこで(Where)・だれが(Who)・何を(What)・なぜ(Why)・どのように(How)」の頭文字を取ったもので、報告内容を整理するフレームワークです​。

緊急時には頭が真っ白になりがちですが、この5W1Hに沿って伝えるべき情報を整理すれば、漏れのない報告ができるとのことでした。

報告や記録の際にとても役立つ実践的なテクニックだと感じました。

また、訪問介護の研修では災害発生時の対応にも触れており、「まずは自分自身の安全確保」という点が強調されていました​。

たとえば地震や火事の際、ヘルパーは利用者さんを守る前に自分の身を守り、二次災害を防ぐ必要があります。

その上で、避難誘導や初期消火、必要に応じて消防や警察へ連絡するといった手順が示されていました​。

普段から防災意識を持つことの大切さを改めて感じる内容で、施設内の緊急対応だけでなく包括的な危機対応力が求められると実感しました。

さらに、研修全体を通して「利用者さんの日頃の様子を把握しておく」ことの大切さも感じました。

急変を防ぐためには、日常的な観察が重要です。

研修では「顔色や声の調子、いつもと違う様子に気づけるようにしておく」よう指導がありました​。

異変に早く気づけば大事に至る前に対処できる可能性が高まります。

日頃からのコミュニケーションと観察力も、広い意味で緊急時対応マニュアルの一部だと痛感しました。

実際に感じたこと・気づいたこと

今回の研修を受けて、私自身が強く感じたこと・気づいたことをいくつか挙げます。

まず一番に感じたのは、「準備しているかどうかで結果が大きく変わる」ということです。

正直なところ、恥ずかしながら今まで自分の施設の緊急マニュアルを細かく読み込んでいなかった部分もありました。

研修で改めて基本手順を学んだり実演を見たりする中で、「知っているつもり」が一番危ないと気づきました。

事前にしっかり頭と体で覚えておかないと、いざという時に体が動かないものだと実感しました。

研修中のロールプレイでは一瞬戸惑ってしまい、「もっと練習しなくては」と痛感した次第です。

次に、チームワークと役割分担の重要性を改めて認識しました。

普段から一緒に働いている仲間でも、緊急時となると誰が何をするか瞬時に判断するのは難しいものです。

研修では「指示系統を明確に」「それぞれが瞬時に自分の役割をこなせるように」とのアドバイスがありました​。

実際、自分の役割以外のことに気を取られると肝心の対応が疎かになってしまいます。

例えば、私自身は新人のころに利用者さんが嘔吐した場面でパニックになり、嘔吐物の処理と利用者さんの容態確認を一人で同時にやろうとしてしまったことがありました。

本来であれば他のスタッフに助けを求め、役割を分担すべきでしたが、そのとき私は抱え込んでしまったのです。

この研修を通じて、「困ったらすぐ周りに助けを求める」ことや日頃から役割をシミュレーションしておくことの大切さを改めて感じました。

また、利用者さんやご家族との信頼関係についても考えさせられました。

緊急時にご家族へ連絡する際、きちんと状況を説明し安心してもらうには、日頃からの信頼関係が土台にあるとスムーズだと感じます。

研修ではご家族対応の仕方までは深く扱いませんでしたが、私自身、「平常時からご家族とコミュニケーションをとっておこう」と心に決めました。

いざという時に慌てず報告できるよう、普段から利用者さんの状態やケア内容をご家族と共有しておくことも大切だと思います。

さらに、研修を受けて自信と安心感が増したことも実感しています。

知識が増え手順が頭に入ったことで、もし目の前で誰かが倒れても「自分は何をすべきか」以前より明確にイメージできるようになりました。

もちろん実際の現場では予想外のことも起こるでしょうが、「自分は準備している」という安心感があるだけで精神的な余裕が違います。

これは研修を受けた大きな収穫でした。

今後に活かしたいこと

研修で学んだ手順を風化させないよう、定期的に緊急時対応の訓練(シミュレーション)を行いたいです。

最低でも年1回は実施し、新人職員にも経験させることで、いざという時に全員が落ち着いて対応できるようにします​。

職場の緊急時対応マニュアルや緊急連絡先リストを定期的に見直し、最新の情報に更新します。

研修でも「家族や主治医の連絡先は年に一度は更新を」と教わりました​。

電話番号変更など見落としがないよう確認し、緊急連絡フローチャート(誰が誰に連絡するかの流れ図)も整備したいです​。

物品の整備と周知に関しては、AEDや救急箱などの備品がすぐ使える状態か、定位置にあるかを定期チェックします​。

そして全スタッフに保管場所を周知徹底します​。

「非常時に備品が見当たらない」という事態を防ぐため、日頃から声掛けして確認していきます。

利用者さんのバイタルサイン(体温・血圧・脈拍など)や普段の様子を日頃から注意深く観察し、少しでも「いつもと違う」兆候に気づけるよう心掛けます​。

また気づいたことはチームで共有し、みんなで利用者さんの体調変化にアンテナを張るようにします。

今回の研修内容を職場内で共有するだけでなく、自分でも関連する資料やガイドラインを継続的に学習したいです。

緊急時対応の知識や技術は日進月歩ですし、介護現場の状況も変化します。

定期的に勉強会を開いたり、外部研修に参加したりして、常に最新の知識をアップデートしていきたいと思います。

まとめ

研修で繰り返し示された「準備」「冷静」「協力」というキーワードは、緊急時対応の根幹だと思います。

特に印象に残ったのは、「日頃の備えが利用者さんの生命を左右し得る」という点です。

普段から準備を怠らず、万が一の事態にも落ち着いて対処できるようにしておくことが、介護職員としての責務だと感じました。

緊急事態はいつ・どこで起こるか分からないものです。しかし、私たち介護職員がしっかり準備し心構えを持っていれば、いざという時に必ず冷静かつ適切な対応ができるはずです。

私自身、今回学んだことを胸に、これからも利用者さんの安全・安心のため努めていきたいと思います。

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