利用者さんの排泄中、座位バランスが悪いので転落しないか心配な介護スタッフ。
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。意外と盲点ですが、足台を設置するだけで劇的に座位バランスが安定します。
介護施設】排泄中、トイレからの転落事故を防止するには〇〇の設置が重要!【おすすめ商品を紹介します】
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として回復期病院で6年ほど働いていました。その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
介護にかかわる情報や介護士に役立つ情報をブログを使って発信しています。
読者さんへの前置きメッセージ
トイレをしているときは、誰もが他人に見られたくないものです。よって介護職もできる限り利用者さんを配慮しようと、トイレ時はドアを閉めます。『権利擁護』の面からしても正しい行動になります。
「終わったら呼んでください」と声を掛けて、そのままドアの前で待機する、そんな介護士が一般的です。でも予見しえない事故は起こるものです。ドアの前で待機していると、トイレの中から叫び声がして、ドサッと音がし、スタッフが慌ててドアを開けてみると、便座の横に転落している、なんてことも生じます。
打ち所が悪ければ、骨折や脳挫傷などを患う可能性もあります。ではどうすればこのような転落を防ぐことができるのでしょうか。この記事では、転落を防ぐ着眼点をお伝えし、おすすめの商品(足台)を紹介しています。
記事を読む価値
- 排泄中の転落事故を予防する着眼点がわかります。
- 座位バランスの知識が深まります。
- おすすめの足台を紹介します。
それでは早速、見ていきましょう。
便座からの転落は防げないのか?
ご存じの通り、便座は丸い座面の真ん中に大きな穴が開いているような形状です。
普通に腰を掛けても座位の安定が取りにくい構造になっています。
その上、便器の高さは通常床から42cmもあり、僕たちが使う標準的なイスの高さ(40cm)より2cm高くなっています。80歳代の女性の下腿長(ひざ下の長さ)は、平均37〜38cmといわれますから、 4〜5cm足りないことになります。
ですから、便座に座って足が踵までしっかり床に着く人は、高齢の女性ではほとんどいません。ということは足が浮いている状態で座っているわけなので、便座上でバランスを崩したときに踏ん張れず、転落の危険は非常に高くなります。
では座位を安定させるにはどうすれば良いでしょうか。
移乗後に「座位の安定確認」をする
バランスを崩したときにパッと握れる位置に手すりがあると転落のリスクが大幅に減ります。
新規開設の施設では側面の壁から目の前に降りてくる可動式の手すりで、両腕を載せることができます。
本来の目的は、安定した前傾姿勢によって腹圧をかけやすくして排便を促すためのものですが、転落防止にも大きな効果があります。
新規開設の施設でなくても、リフォームによって後から設置することができますので、ぜひ一度検討していただきたいと思います。
「でもなかなかそんなリフォームなんてできない」という人は以下の着眼点を意識しましょう。
そのためには、便座への移乗介助を行った後に、真正面から利用者さんの姿勢を見て、少しでも傾いているようであれば座る位置を変えて体幹が垂直になるように調整しなければなりません。
僕たちがトイレに座って排便するときも、無意識に「座り直し動作」をして垂直に座ろうとしています。
そして座り直すためには、しっかりと足が地面についていて踏ん張れることが大事です。
そんなときに足台は役立ちます。
足台を設置することは、座り直しがしっかりできたり、またバランスを崩したときに踏ん張ることができます。
でも「足代を置いておくスペースがない…」とか「出し入れを忘れてしまう」などの悩みもあります。
そんな場合は下記の商品がおすすめです。
商品の紹介
僕の働く施設にも導入していますが、幅も高さもちょうどよく、軽いし折りたためて端に寄せることができるので超便利です。
こちらから購入できます。
👇👇👇👇👇
価格:2,390円 |
以下、商品説明欄の一部を抜粋しました。
≪ 特長 ≫
■ 高さ10cmの踏台
低めの踏台なので、ちょっとした段差にも合う!
補助ステップとして段差の悩みを軽減できます。
■ 折りたためばわずか 4cm
隙間収納出来るので不使用時も邪魔になりません。
■ 取っ手穴付き
車に積んでも邪魔にならない!
いつでもどこでも使えて便利です。
■ 耐荷重100kg
お子様から大人の方まで安心してお使いいただけます。
■ 商品詳細
サイズ
使用時:(約)W40×D27.5×H10cm
収納時:(約)W40×D4×H27cm
色:ブラック
重量:(約)1.5kg
耐荷重:(約)100kg
おわりに
いかがだったでしょうか
ひと昔前までは、スタッフのDIYで足台を作ったりするところが多かったと思います。
でも今では「軽くて、丈夫で、折りたためて、幅も高さもちょうどよい」こんな商品が出ています。
2000円程度で利用者さんの転落リスクが大幅に減さらすことができます。
是非導入を検討してみてはいかがでしょうか。
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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