まずはここから!【介護施設】消防避難訓練のポイントをチェック
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。
読者さんへの前おきメッセージ
「管理職として登用されたけど、避難訓練って何をするの?」という方って多いです。
実は僕もそうでした。
そんな方は、具体的な内容をお伝えするよりも、まずは全体像を把握する必要があります。
この記事では、介護施設で避難訓練をする全体像を簡潔にお伝えしていきます。
この記事を読む価値
- 消防避難訓練の全体像を簡潔に知ることができます。
- 効果的な訓練のチェックポイントがわかります。
- 3分で読める内容です。
早速、見ていきましょう。
避難訓練は年2回必要
介護施設には、消防法によって年2回の避難訓練が義務付けられています。※消防法施行規則(昭和三十六年自治省令第六号)
避難訓練は以下の3つに分けられています。
- 消火訓練
- 避難訓練
- 通報訓練
介護施設ではそれぞれ年1回行う必要があると定められています。
そして、避難訓練を実施する際に地域住民の参加が得られるよう連携することが努力義務となっています。
避難に支援が必要な高齢者が集まる介護事業所では、地域住民の助けが必要不可欠だからです。
あくまで努力義務ですが、日ごろから連携を図り、訓練にも参加してもらえるようにすることが大切です。
消防計画の作成届
『消防計画』とは、管理する建物等において、どのような防火・防災の体制を取るかを定めたものです。
防火・防災管理者を選任する建物等では、消防計画を作成し、消防署等に提出する必要があります。
作成者は、防火・防災管理者※です。
※地域の消防署で実施されている『防火・防災管理者研修』を受講する必要があります。
『消防計画書』は自治体や消防署のホームページにひな形が公開されていることが多く、参考にして作成することができます。
作成にあたって不明点がある場合は、所轄の消防署にご確認ください。
効果的な避難訓練の実施のチェックポイント
計画を作成し届け出たら、次は訓練を実施します。
実施する上で、必要なことは以下の通りです。
- 避難訓練の計画の立案
- 地域住民への参加の呼び掛け
- 利用者さんへの避難訓練計画内容の伝達
- 職員の避難訓練の計画、目標の確認
- 実施の記録(写真の撮る)
- 参加していただいた地域の方への、参加のお礼と実施結果を報告
利用者さんや地域の方も参加して行う総合訓練は時間もかかるため、開始時間や内容などをしっかりと計画して行うことが大切です。
また、毎回マンネリ化しない為にも、その都度設定を変えるような工夫をしてみてもよいかもしれません。
地域の方への告知と報告
介護施設は地域との連携を強化していく必要があり、避難訓練もその一つの機会です。
また非常ベルなどの音で本当に火災が発生していると思われないよう、事前に伝えておくことも大切です。
参加が得られなかった場合でも、避難訓練の様子や結果を書面にしてお渡しし、活動を知っていただく機会にしましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
消防避難訓練を実施する手順は、まとめると以下のようになります。
- 防火・防災管理者研修を受講
- 計画書を作成し、地域の消防署に提出
- 避難訓練の日時と場所を決めて、地域住民に告知
- 避難訓練を実施
- 地域住民に結果を報告
以上です。
それではこれで終わります。
御社の避難訓練の実施において、少しでもこの記事がお役立てできれば嬉しいです。
避難訓練を実施した後、「【非常災害時の対応に関する研修】の資料も探している」という方は、コチラの記事もご覧下さい。
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