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リーダー・管理職のスキルUP

介護スタッフとの面談方法【キャリアアップに伴う目標設定ツール"SMARTゴール"を解説】

スタッフの目標設定がうまくできない。キャリアアップをどう促したらよいかわからない。いつも適当な目標設定になっている気がする。
とも
とも
こんな悩みのある人に向けて記事を書きました。

こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。先日、以下のようなツイートをしました。

介護においてもスタッフが個人目標を立てるのは大事。
個人目標を立てることで成長が促せるし、モチベーションも上がる。
ただ個人目標をどのように立てたら良いかがわからない人が多い。
また管理職ももどのようにサポートしたらよいかも教わっていない。

処遇改善加算を申請するうえでスタッフのキャリアアップを図ることは必須です。僕はスタッフの"目標設定"を促すツール『SMART』を使って面談します。

本日のテーマ

介護スタッフとの面談方法【キャリアアップに伴う目標設定ツール"SMARTゴール"を解説】

筆者

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職にとって必要な情報をシェアしていきたいと思います。

この記事を読む価値

  • スタッフのキャリアアップへの促し方がわかります。
  • 適切な目標設定が促せるようになります。
  • 面談のスキルがあがります。

 

早速、見ていきましょう。

SMARTゴールとは

ドアがたくさんあって、一つだけ黄色のドアがある

スタッフのキャリアアップを促すには、小さな目標を一つづつクリアしていく必要があります。

その目標が現実的に可能で、実行しやすいものにするために、このSMARTを意識して面談を進めます。

とも
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SMARTとは、目標設定を行う際の注意すべき5つのポイントの頭文字をとったものです。

以下、具体的に解説していきます。

1.Specitic 具体的:いつ?どこで?誰が?誰と?何を?どのように?

ここでの目標設定は、漠然としたスローガンのようであってはいけません。

ダメな例としては「よい会社にしていきたい」、「後輩の見本となるような職員になる」みたいな感じです。

目標が実現できるようにイメージするにはより具体的に考えていく必要があります。

この際、5W1H『who(誰が),what(何を),when(いつ),where(どこで),why(どんな目的で),how(どのように)』の視点は役に立ちます。

2.Measureable 測定可能:回数、量が測れる

測定というのは、数字で明確に設定するということです。

例えば、「利用者さんと積極的にコミュニケーション図る」といったものは測定不能な目標になります。

これは、何をもって達成というのが明確でないからです。

SMARTを使った目標設定では「毎日最低1人、異なる利用者さんと5分はじっくり話す機会をつくる」とします。

これならば、第三者が成果を測定することができ、達成が明確になります。

3.Actionable 自力で到達可能

聞こえの良い大きな、漠然としたものではなく、実際に今の自分に達成できる目標でなければ、アクションにつながりません。

達成できると感じた目標に対しては、人間は「やってみよう」という気になります。

逆に、聞こえだけよく曖昧な目標に対しては「どうせできないだろうと」モチベーションが減退してしまい、アクションにつながりません。

また目標は自分でコントロールできるものでなくてはなりません。

成果が他人に依存されるようなものはNGです。

4.Realistic 現実的、Relevant 適切・関連性

目標というのは、個人としての目標と部署全体の目標、あるいは会社全体の目標と部署の目標全てが連動している必要があります。

個人の目標と全体の目標に関連性を持たせ、各従業員の能動的なアクションを引き起こすよう促します。

この関連性を持たせる作業が、個人単位の目標をより上位概念で位置づけることが可能になります。

5.Time Limited 間限がある:数日~1週間~数週間~1月~数か月~半年~1年

目標には必ず期限を設けましょう。

「近日中に」や「中長期的に」といった表現は避けて、具体的にいつまでにという期限を設けることがポイントです。

キャリアアップに伴う目標設定ツールになる

笑顔の男性と右肩上がりの矢印

今回の記事の内容は、処遇改善加算Ⅰ~Ⅲ共通である[職場環境等要件]のうちの"キャリアアップ"を促す場合にも、これらのスキルは使えます。

[職場環境等要件]とは、「介護職員の賃金以外の職場環境改善に対する取り組みを整備しなさいよ」、という条件です。

下記の表が、職場環境等要件です。

画像

この中で、「上位者・担当者等によるキャリア面談など、キャリアアップ等に対する定期的な"相談"の機会の確保」とうい項目があるように、キャリアアップ制度を考えることは非常に重要です。

"相談"と言ってもその"方法(武器)"を知らなければ、どのようにキャリアアップにつなげればよいかわからず、相談のつもりが雑談に終わりかねません。

キャリアアップ等に対する相談には、今回お伝えした"目標設定"を促すツールの一つ『SMART』がきっと役に立つはずです。

おわりに

ありがとう、とかかれた写真
とも
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SMARTの5つのポイントを押さえれば、目標設定が論理的なり明確になります。

いつまでに何をすればよいか」がはっきりすることでスタッフのアクションにもつながるようになります。

またスタッフに指示を出す場合にも、SMARTを意識すれば曖昧なところがなくなり、部下としてもよりよいアクションにつながるはずです。

キャリア積んでいくうえで、年数だけが経っていても良い職員は育ちません。

職員の成長を促すうえで、意識や意欲を自発的に変えていく必要があります。

スタッフの成長を促す、キャリアアップを目指す相談方法の一つとして、この『SMART』を是非試してみてはいかがでしょうか。

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tomoblog
介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有