こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。僕も指示・指導が苦手です。先日こんなツイートをしました。
介護現場では指示・指導は必要。でもその方法によって、現場の人間関係は大きく変わってしまう。人間関係が悪くなるとケアの質も低下してしまう。だから指示・指導をためらうリーダーもいる。会社は"指導方法"や"指導者の心得"をマニュアル化して、良い人間関係を築けるように促すべきだと思う。
— とも@介護士ブログを運営 (@tomoaki_0324) December 6, 2022
介護現場では指示・指導は必要。
でもその方法によって、現場の人間関係は大きく変わってしまう。
人間関係が悪くなるとケアの質も低下してしまう。
だから指示・指導をためらうリーダーもいる。
会社は"指導方法"や"指導者の心得"をマニュアル化して、良い人間関係を築けるように促すべきだと思う。
【介護施設のリーダー必見】スタッフへの指導方法。人間関係を壊さない5つの心得
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職にとって必要な情報をシェアしていきたいと思います。
読者さんへの前おきメッセージ
5つの心得は以下の通りです。
- 指示や指導は"具体的"に
- 会話は相手の話すスピードに合わせる
- 感情的にならない
- まずは信頼関係の構築から
- 「心理的安全性」を意識する
これらを意識するだけで、今の状況を「ガラッ」と変えることが出来ます。そもそも、指示・指導をしなくても「声かけ」だけで相手は変化してくれる可能性もでてきます。それぞれ具体的に説明していますので、参考にしていただけると嬉しいです。
この記事を読む価値
- 指示や指導の心得が身に付きます。
- 相手に伝わりやすくなります。
- 実践は簡単で、明日から使える内容です。
それではさっそく見ていきましょう。
指示や指導は"具体的"に
上司から「しっかり確認して」「気をつけて」 と言われても、 指導された人の脳は、何をどうすればいいのか、イメージできません。
僕も昔、このような指導をしていました。
でも、このような指導をしていては「返事はいいけど、何も変わらない」と自分がイライラするだけになります。
部下や新人職員に行動変容を促したいときは、「ブレーキの確認はしましたか?」「フットレストを左右とも最後まで上げ切ってください」「靴を履いてもらってから移乗動作をしましょう」と具体的な言葉で伝えます。
会話は相手の話すスピードに合わせる
これは「ペーシング」といい、相手との間に信頼関係を築く方法の一つです。
これができると、指示や指導も部下に伝わりやすくなります。
急かしたいときも注意が必要です。
相手の様子などを考えず早口や強い口調で指示をすると、相手は勢いに巻き込まれ、冷静な判断が出来ず、ミスにつながってしまいます。
相手の話すスピードに合わせた声かけを心がけましょう。
感情的にならない
重要なことであればあるほど、「理解してもらいたい」と熱くなり、感情が入ってしまいがちです。
でも「あなたのためを思っているからこそ!」といった熱意は空回りで終わることがほとんどです。
熱意を前面に出して伝えると、相手の脳は危機感を刺激され、受け入れる余裕を失います。
また、感情が入ってしまうと、次第にエスカレートしていきコントロールできなくなります。
最終的には「こんなミス普通はしないよ! ほんとダメだな!」と、人格否定につながる言葉を衝動的に発してしまう可能性もあります。
こうなっては指導する側、受ける側ともにデメリットしかありません。
命に関わること、利用者さんの尊厳に関わることで厳しい指導をしなければならないときもあると思います。
そのときには、「あなたのことを尊重しているけれど、この件については改善が必要」と、相手の存在を受容した上で、具体的に伝える、相手のスピードに合わせて話すことを意識ましょう。
まずは信頼関係の構築から
ある研究によると、「関係性がよく好感をもっている人からの声かけは、脳の機能を向上させる働きがある」という結果が報告されています。
もし、よい信頼関係を築けているなら、「声かけ」だけでも効果がある、とのことです。
逆に関係が悪い場合、相手に伝わらないだけではなく、相手のパフォーマンスも低下します。
信頼関係を築けていない上司からダメ出しを受けると、以下のような状態になります。
- 言語理解力の低下:注意や指導の言葉を理解することができなくなる
- 未来予測力の低下:今後どうすればいいのか、 何をすればいいのか、考えられなくなる
- ミスを発見する機能の低下:全体を俯瞰して、 問題や課題に気づく能力が低下する
- 学習力の低下:失敗から学び、修正していくことが困難になる
「信頼関係が出来ていないなら指示や指導は無駄に終わる」と肝に銘じ、普段から信頼関係の構築を意識していきましょう。
その後、改めて冷静に伝えていけば行動を変えることが出来るかもしれません。
「心理的安全性」を意識する
「心理的安全性」とは、自分が意見を述べるときや、 弱さを見せる場面などで、他のメンバーから拒絶や非難を受けることがなく、安心感と信頼感を組織内で共有できている状態のことです。
心理的安企性があると、「率直な意見交換ができる、未然にミスを防ぐことができる、一人ひとりのパフォーマンスが上がる」など、職場内全体の活性化と成長が期待されると、 様々な企業が取り組んでいます。
指導を受ける人が「自分は受け入れられている」「自分の考えを話しても大丈夫」という安心感があれば、相手の意見も率直に受け入れられます。
そのような状態によって成長や変化、前向きな言動に転換していくことができます。
誰かに指導する場合は、まず「心理的安全性はあるか」「信頼関係は築けているか」といった、根本的な課題に意識を向けることが必要です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
介護現場において上司や先輩からの"指導"は欠かせません。
でもその方法を誤ると関係性は壊れてしまい、職員は成長しません。
それが続くと人間関係は低下しまたケアの質も低下してしまいます。
働きやすい職場、またはケアの質の高い職場には、よい指導者がいるものです。
指導スキルを向上し、より良い施設運営を目指しましょう。
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