施設の残業代(時間外手当)が膨らみすぎて悩んでいる管理職。
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。先日、こんなツイートをしました。
「だらだら残業をして残業代を稼ぐ」のはもちろんよくない。でも施設側にも問題があることが多い。中小企業だと、残業のルールがしっかりと決まっていない、残業の申請書がない、なんてこともある。このへんをちゃんと整備していたら、管理職も一般職もストレスフリーになる。
— とも@介護士ブログを運営 (@tomoaki_0324) January 15, 2023
「だらだら残業をして残業代を稼ぐ」のはもちろんよくない。
でも施設側にも問題があることが多い。
中小企業だと、残業のルールがしっかりと決まっていない、残業の申請書がない、なんてこともある。
このへんをちゃんと整備していたら、管理職も一般職もストレスフリーになる。
僕もデイの管理者をしていた時は、同じような悩みがありました。ルールを整備した結果、施設の残業代も減り、ストレスフリーになりました。
【介護施設】残業手当(時間外手当)が生じる施設には、ルールは絶対に必要【参考資料あり】
筆者
記事を書いている僕は、回復期病院で6年、その後介護現場で10年ほど働いています。デイサービスで6年間、管理者として働いていました。現在は、現在は4事業所の統括をしています。
日々忙しく働かれている管理職やリーダの人に、少しでも役立てることができる記事を書いています。
読者さんへの前おきメッセージ
すこし前まで、『医療・介護業界でサービス残業は当たりまえ』という時代でした。でも今は違います。今そんなことしていたら職員はいなくなりますし、職員は昔より抵抗なく労働基準監督署に駆け込みますよね。
また、残業のルールがなければ、逆に「残業代稼ぎたいからこれやっとこ」なんて考えで、必要もない業務をし始めるかもしれません。
管理職サイドは「残業代はちゃんと払うけど、できる限り少なくしたい」という思惑から、「今それ必要?」と常にスタッフの動きに目を光らせている人もいます。でもそれって疲れますよね…。
ということで残業にはルールが必要です。
この記事を読む価値
- 僕の働く施設の残業ルールを紹介します。
- 「心得」を作り浸透させます。その大事さを理解できます。
- 簡単な内容なので、3分で読んで理解できます。
早速、見ていきましょう。
施設としての『残業』の考え方
残業に対して施設側は、3つの姿勢が必要です。
- 『残業代はしっかり出します。しかし、その時間はちゃんと仕事をしてくださいね』という姿勢。
- 『法定労働時間(8時間)を有効活用し、できる限り残業にならないよう業務改善をしていく』という姿勢。
- 『もしろんサービス残業はやめましょう』という姿勢。
となると【残業のルール】が非常に重要になってきます。
これがルーズになると、
『私はちゃんとやってるのにあの人はだらだら仕事をしているのに残業代が発生している』、『そんな業務、残業しなくてもできるじゃないか』、『あの人、あと数分で残業代が発生するからと仕事を探しているよ』
などの人間関係の問題にまで発展しかねません。
【残業のルール】をしっかり定め、絶対に守るという文化を作っていきましょう。
【ルール】の紹介
このルールは、試行錯誤を繰り返し作ったものです。
何度も何度も問題が生じ、その都度、改善・改良した結果出来上がりました。
『今からルールを作るぞ』という介護施設の管理職にはかなり参考になると思います。
- ミーティングや会議で残業手当が発生する場合は、司会者からその時間を発信する。司会者から発信がなければ残業手当は発生しない。
- 申請者は事前に必ず【申請書】に記入し、業務内容・目安所要時間を記入して提出すること。
- 目安所要時間を超える際は後日、管理者に内容を報告すること。
- 【申請書】は当日に提出しなければ残業手当として認められない。
- 早朝での残業を希望する場合は、前日までに【申請書】を提出しておくこと。
- 【申請書】の理由に具体性がなければ管理者より具体的な内容を伺うことがある。
- 1時間以上の残業をする場合は必ず15分の休憩をとること。疲れた状態では業務パフォーマンスが落ちるため。
- 残業が長時間かかる場合は、【申請書】とは別に事前に管理職と相談すること。
- 管理者がいない会議は、【議題】、【議事録】を管理者に提出し、基本的に1時間までにすること。議題提出の際1時間を超えそうな内容の際は相談すること。
ただどれだけ厳しいルールにしても、必ず抜け穴が生じます。
『できる限り時間内に業務を終わらせよう』という施設の雰囲気が必要です。
そこで僕たちは【心得】というものを作成しました。
【心得】の紹介
そしてミーテイングなどで定期的に【心得】を発信し、業務改善ができないかを話し合うようにしています。
以下【心得】を紹介します。
- やることを決めておいて効率よく業務を終わらせましょう。
- 『急ぎの業務』や、『早く済ませないと他の業務に支障が出る場合】以外はできる限り通常勤務時間内で時間を確保し業務を行うようにしましょう。
- できる限りスタッフ同士声を掛け合って、手の空いているスタッフに手伝ってもらうなどして、残業にならないように心掛けましょう。
- 残業をしないスタッフは、業務中のスタッフの妨げにならないよう会話は慎み、早く帰宅するようにしましょう。
- 残業中は、お茶やコーヒーを飲んでも良ですが、残業代が発生していることを意識しましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
もしあなたが施設の管理職なら自社のルールと比較してみてください。
もしかしたらもっと良い案があるかもしれませんし、参考になるところがあるかもしれません。
それでも残業手当が多いスタッフへ向けて。
残業には限度時間が決まっています。それをオーバーしないように気を付ける必要があります。
厚労省のHPを載せておきますので、興味がある方は見てみてください。
参考:厚労省HP
それではこれで終わります。
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