自分についてきてくれる職員が少なく、部下との関係性で悩んでいるリーダー・管理職。
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。僕は29歳で管理者になり”人望"の大事さを痛感しました。リーダーシップやマネジメントは"人望"がなければできないと断言します。
「辞めたい」と思っている介護施設のリーダや管理職必見【”人望”を養う方法を解説します】
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職やリーダー・管理職にとって必要な情報をシェアしていきたいと思います。
読者さんへの前おきメッセージ
頭が良い人、カリスマ性がある人、言葉が流ちょうな人などは一見「役職者に向いてそう」と思うかもしれませんが"人望"という土台がなければ失敗します。
特に介護現場ではその傾向が強いと思います。介護現場は女性が多く、また男性の年上部下を持つことも多いです。そのような状況で役職者になり指示を出したりまとめたりするには人望の厚い人でなければ務まりません。
人望がなければ女性から敵視されたり男性部下からは嫉妬されたりして、いずれ潰れてしまいます。では人望を持つにはどうすれば良いか、この記事で具体的に解説します。少しでも参考になれば幸いです。
この記事を読む価値
- 人望の厚い人の特徴がわかります。
- 人望の厚いリーダや管理職になる方法がわかります。
- 人望を持つことでリーダー・管理職として働きやすくなります。
早速、見ていきましょう。
「人望」とは?
"人望"を検索すると「信頼できる人物として、人々から慕い仰がれること。」と解説されています。 goo辞書
同じような言葉で"人徳"や"人気"といったものがあります。
違いは以下のようになります。
人望:仲間からの信頼
人徳:その人に身についている徳
人気:世間からの信頼や期待
意味合いとして、それぞれが重なり合う部分はあると思います。
でもリーダーとして大事なのは、「仲間からの信頼」いわゆる"人望"です。
では「仲間からの信頼」はどのように養えるかを考えます。
人望が厚い人の特徴
人望が厚い人が持つ5つの力は、以下の通りです。
- 対人関係力
- 謙虚力
- 誠実力
- 実行力
- 構想力
それぞれ、具体的に見ていきます。
対人関係能力:周囲の人をとても大切にする
- 職場の仲間に対して、いつも感謝の気持ちを忘れず、助けられたときには「ありがとう」と言葉にして伝える
- 人の長所を見つけるのが得意
- 相手を信用ではなく信頼する
- 聞き上手、傾聴力がある
- 他人のミスや失敗を許す「同じミスをしないためにはどうしたらよいと思う?」と一緒に考える
- 見返りを求めずに行動する
- 謝るべき時は素直に謝れる
- ネガティブ感情(怒り、苛立ち、見下す、馬鹿にする)をむき出しにしない
謙虚力
- 相手を尊重し、相手の意見を否定することなく素直に受け入れる
- 上手くいっても「皆さんのおかげ」、失敗したら「自分の責任」という姿勢がとれる
- 相手がどう感じるかを考え、相手にとって失礼な態度を取ることはない
- マウントを取らず、対等な関係で接する
誠実力
- 人によって態度を変えない
- 裏表がない
- 自分の考えや気持ちをオープンに話せる
- 言いにくいことも必要な時に言える
実行力
- 先延ばしや、途中で投げ出すことなく最後まで責任をもってやり遂げる
- 時間や約束を守る
- 努力家になる=学ぶことを習慣づける
構想力
- 周りを引き付ける魅力的で明確なビジョンを持つ「こんな部門にしていきたい」
いかがでしょうか。
あなたはいくつの項目が当てはまりそうですか。
もし「この部分が足りないのかもしれない」と気づいたなら、明日から改善してみてはいかがでしょうか。
人望がある人のリーダーや管理職の特徴
次に別の角度から、人望があるリーダーや管理職の特徴を考えていきます。
有名な弁護士の中坊公平(なかぼう・こうへい)さんの「3つの面」をご紹介します。
以下の記事をご覧ください。
引用記事:東洋経済ONLINE
人望を研究する中で、最も実用的だと感じたのは、弁護士の中坊公平(なかぼう・こうへい)さんが提唱する「リーダーの3つの面」です。
これを理解すると、人望の高め方が見えてきます。
- 正面の「理」(しょうめんの「り」)
- 側面の「情」(そくめんの「じょう」)
- 背面の「恐怖」(はいめんの「きょうふ」)
正面の「理」とは、ロジカルに説明し、相手を納得させる力のあるリーダーです。側面の「情」とは、周囲の人と愛情深く関わり、成長を願う温かいリーダーです。背面の「恐怖」とは、この人は裏切れないと思わせる、ほどよい緊張感、ある種の怖さを抱かせるリーダーです。
「3つの面」でリーダーを捉えると、1面しか持たないリーダーは「困ったリーダー」です。
正面の「理」しかない人は、理屈ばかりで情に薄く、怖さもない。側面の「情」のみの人は、いい人ではあるのですが理屈で説明できず、怖さもない。背面の「恐怖」だけの人は、ロジカルな説明がなく、情も感じられず、ただ怖い。こういったリーダーであれば、なかなか人はついてきません。
2つの面を持つリーダーは「優秀なリーダー」です。正面の「理」と側面の「情」のリーダーは、理屈も言えて情もある。部下からすれば気安く関われる優しいリーダーですが、怖さがないので、ここぞというときに基準が下がる「仲よしクラブ」的なチームを作りがちです。
正面の「理」と背面の「恐怖」のリーダーは、理屈が言えて怖さもあるのですが、情が感じられず、冷徹な人と見られがちです。仕事はできても部下の離職が出てしまったり、成果を上げても上司についていきたいと言ってもらえなかったりと、ドライで孤独な上司になる傾向があります。
まとめると以下のようになります。
- 正面の理:理論で相手を納得させられる
- 側面の情:愛情深く相手と接する
- 背面の恐怖:程よい緊張感
いくつ当てはまるかで、どんなリーダーかわかります。
- 1つの面:ついていけないリーダー
- 2つの面:優秀なリーダー
- 3つの面:人望のある本当のリーダー
人望の厚いリーダーは3つの面を兼ねそろえた人だといえます。
では、3つの面で自分のリーダーシップを見直してみましょう。
そして自分が強化すべき面を決めます。
正面の理を強化するのであれば、「仕事の意味、理由づけ」などの説得力を養います。
側面の情を強化するのであれば、「大丈夫?、感謝します、助かります」などの声掛けを意識し、関心力を養います。
背面の恐怖を強化するのであれば、「絶対やり遂げる、何としても達成する」といった志の強さを意識します。
勘違いしがちなのが「背面の恐怖」で、相手を叱り恐怖を持たせるものではありません。
志の強さを見せることで「この人にはいい加減なことができない」と感じさせるということです。
僕自身はこの背面の恐怖が弱く、何度も「このような事業所にしたい」と熱く語ったり、それを行動に起こすことで強化を図りました。
人望が厚い人が言われるセリフ
いかがだったでしょうか。
"人望が厚い人の5つの特徴"を意識しつつ、「リーダーの3つの面」を大事にしましょう。
そうすると次第に"人望の厚いリーダー・管理職"になっていくことができます!
人望が厚い人は慕われます。
そして以下のような言葉をかけられます。
こんな言葉をいわれる上司になれるよう、頑張っていきましょう。
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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