高齢者虐待防止研修は、年に1回以上は必須の研修です。
どの介護事業所でも絶対に実施しているはずです。
そして「忙しくてレポートを書く時間が無い…」「レポートなんて書くほど頭が良くない…」「そんなことに労力を費やしたくない…」という方も多いはず。
そんな方のために、参考となる感想レポートを作成しました。
ある程度、どんな研修にも対応できるレポートになっているのではないかと思います。
あなたのレポート作成に、少しでもお役立てできれば幸いです。
研修資料と感想レポートの参考資料
研修資料はつぎの5つです。
これらの資料をもとに、どんな高齢者虐待防止研修にも対応できるような感想レポートに仕上げました。
そして感想レポートの書き方は、次の記事を参考にしています。
もしよろしければ、コチラもご参照ください。
感想レポート例
では実際に感想レポート例をお伝えします。
必要ではない箇所は、省いてお使いください。
はじめに
研修の冒頭で改めて説明されたように、介護施設では虐待防止研修の実施が必須事項であり、監査時にも必ずチェックされると再認識しました。
私たちは日頃から「虐待はダメ」「虐待かなと思ったら通報」と指導されていますが、今回の研修を通して「知っているつもり」では理解が不十分であり、実際には虐待事例が発生している現状を学びました。
以下に、研修で学んだ内容や気づき、今後の活用についてまとめます。
研修で学んだこと
研修では、高齢者虐待の基本から具体的な予防策まで幅広く学びました。
特に印象に残った点は以下の通りです。
高齢者虐待の種類と法的定義:
高齢者虐待は「利用者の尊厳や権利を侵害する行為」であり、法律(高齢者虐待防止法)では身体的・心理的・性的・経済的虐待および介護放棄(ネグレクト)の5種類に分類されています。
これらの行為はすべて禁止されており、違反すれば刑罰の対象となることを改めて確認しました。
具体例として、殴る蹴るといった暴行だけでなく、必要以上の身体拘束や年金を無断で引き出すといった行為も該当します。
身体拘束の禁止:
身体拘束は原則として避けるべき行為とされ、緊急やむを得ない場合を除いて使用してはいけないことを学びました。
例えばベッドへの拘束や拘束帯は身体的虐待に該当するため、安易に行わないよう特に強く注意されました。
不適切なケアの防止:
「虐待防止」は「不適切ケアの防止」から始める必要があることを理解しました。
研修では、はっきり虐待とまでは言えないものの倫理的に問題のあるケア(いわゆるグレーゾーンケア)の具体例が紹介されました。
たとえば利用者さんを勝手に呼び捨てにしたり、声かけなしに急に車椅子を押したりすること、命令口調で行動を制限することなどです。
こうした行為は本人の尊厳を奪い、放置すると虐待につながる可能性があると学び、日頃の接し方を見直す必要性を痛感しました。
丁寧なコミュニケーション:
適切なケアには、利用者さんの意思を尊重した声かけが欠かせません。
研修では「〇〇してください」ではなく「〇〇してくださいますか?」といったように、丁寧な表現で同意を得る言い回しの例が示されました。
専門用語を避けて分かりやすく説明することも強調され、利用者本位の言葉遣いを心がける重要性を再確認しました。
職員のストレス管理:
介護現場では慢性的な人手不足や認知症ケアの難しさから職員のストレスが高まりやすいことが指摘されました。
ストレスがたまると、利用者さんに対して声を荒げたり、食事や排泄介助を急かしたり、身体拘束に頼ってしまうリスクが増えるとのことです。
研修では具体例として「大声を出す」「トイレ介助を急かす」「簡単に身体拘束を行う」といった行動が挙げられ、それらが心理的・身体的虐待につながりやすいと解説されました。
したがって、職員自身がストレスに気づき適切に対処するセルフケア(趣味で気分転換、休憩を取るなど)の実践が虐待防止につながることを学びました。
通報義務の徹底:
介護職員には、虐待を発見した場合に市町村や地域包括支援センターに速やかに通報する法的義務があることを確認しました。
疑いがあるだけでも「速やかに通報して適切な対応を取る」ことが求められており、万が一見過ごせない事例に気づいた際は必ず報告・記録する重要性を痛感しました。
研修を通じての気づき
研修を通じて実感したことは、「虐待の芽は日常の小さなケアの中にある」という点です。
たとえば「ちょっと座っていて」「今行くよ」といった何気ない声かけも、本人の行動を制限し尊厳を奪う行為になり得ると教えられました。
自身のケアを振り返ると、自分でも知らず知らずのうちに急いだり、命令口調になってしまう場面があったことに気づき、改めて慎重な言動が必要だと痛感しました。
また、研修で学んだ虐待事例の紹介では、車椅子への不適切な拘束や暴言による心理的虐待などの実例が挙がり、実際の事件を通して学ぶことができました。
さらに、令和4年度から施設に「虐待防止検討委員会」の設置が義務化されたことを知り、個人の取り組みだけでなく組織全体で原因を検証し対策を講じる体制づくりの必要性を認識しました。
今後の活用(学びの実践)
今回の研修で得た知識や気づきを、現場での具体的行動につなげていきたいと思います。
今後以下の点を意識して実践していく予定です。
丁寧な声かけと同意の確認:
まず、利用者さんには必ず丁寧に挨拶し、何をするか確認したうえで介助を行います。
「〇〇してくれる?」ではなく「〇〇していただけますか?」といった表現で同意を促し、命令口調を避けます。
専門用語は使わず、相手に伝わりやすい言葉で説明することも徹底します。
ストレス対策の実践:
慢性的な疲労やイライラを感じたら深呼吸や短い休憩を入れるようにします。
休日は趣味やリラックスタイムを積極的に確保し、仕事とプライベートを切り分けてリフレッシュします。
日記を書くなどして自分の頑張りを認める習慣も取り入れ、自己肯定感を高めていきます。
共有と報告の徹底:
研修内容は同僚とも積極的に共有し、疑問や迷いがあれば互いに相談し合う風土をつくります。
もし虐待の疑いがある場合は躊躇せず上司に報告し、指示を仰ぎます。
通報が必要な状況はいつでも起こり得ると心得、報告手順や連絡先を再確認しておきます。
職場での取り組み参加:
施設の虐待防止委員会や研修企画にも積極的に参加し、現場の課題を共有します。
委員会では「虐待が起きた背景は何か」「どう再発防止するか」を議論し、自部署での指針整備に貢献します。
定期的に勉強会やロールプレイ研修を行い、学んだことを常にアップデートしていくつもりです。
まとめ
今回の高齢者虐待防止研修を受講して、虐待の定義や予防策だけでなく、日常ケアに潜むリスクや自己管理の重要性を改めて学ぶことができました。
研修で得た知見を今後のケアに活かし、利用者さんの尊厳を守る介護を心がけていきたいと思います。
貴重な研修機会を頂いたことに感謝し、この学びを職場全体に広げていけるよう努めてまいります。
おわりに
いかがだったでしょうか。
この感想レポート例は、具体的かつポジティブな表現を意識し、読み手に伝わりやすい文章を心がけました。
レポートは文章の上手・下手よりも、あなたなりの学びと前向きな姿勢が伝わることが何より大切です。
このレポートが、少しでもあなたのお役に立つことができればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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