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【介護施設】個人情報の保護研修の資料【SNSのリスク管理について】

とも
とも
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。介護施設で重要な【個人情報の保護研修】の資料となるブログ記事を作りました。

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

近年、SNSは情報発信の手段として広く活用されていますが、その一方で、SNSを通じて不注意に情報を発信することによる法的リスクも増えています。

特に介護施設においては、利用者さんのプライバシーや個人情報を慎重に扱う必要があり、SNSの誤った使い方が深刻な問題を引き起こすことがあります。

この記事では、介護施設がSNSを利用する際に注意すべき法的リスクについて解説し、安全な情報発信を行うための対策をお伝えします。

利用者さんや施設全体の信頼を守るためにも、SNSのリスクを正しく理解し、適切に対処することが重要です。

この記事を読む価値

  • SNSによる法的なリスクがわかります。
  • SNSによるトラブルの対策を知ることができます。
  • このまま研修資料とすることもできます。

早速、見ていきましょう。

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動画で見たい方は、画像をタップしてください。

SNSのリスク管理について

SNSの利用に伴う多様な法的リスク

利用者さんの写真を承諾なしにSNSに投稿すると、以下4つの法的リスクが考えられます。

① 個人情報保護法違反の可能性

利用者さんを特定できる写真をSNSに投稿することは、個人情報の漏洩となり、介護事業者としての個人情報保護義務に違反する恐れがあります。

個人情報保護法上の義務に違反し、改善命令にも違反した場合、個人に対しては1年以下の懲役または100万円以下の罰金、法人に対しては1億円以下の罰金が科されます。

② 人権侵害

本人の許可なしに他人の写真を撮影・公開することは、プライバシーの侵害という形で人権侵害となり、損害賠償請求を受ける可能性があります。

③ 就業規則に基づく懲戒事由に該当する可能性

会社に損害を与えたり、信用を損ねる行為が服務規律違反と見なされ、懲戒処分の対象となる可能性があります。

④ 利用者様との契約違反

通常、契約書には「秘密保持」条項が含まれており、これに違反することで契約違反とされ、損害賠償請求を受ける可能性があります。

SNSの利用には、これらの多様なリスクがあることをしっかりと理解しておきましょう。

介護施設でSNS問題が発生する要因

パソコンをみて焦っている

介護施設でのSNSトラブルはなぜ発生するのでしょうか?!

その大きな要因の一つは、介護スタッフがSNS利用に関して十分に理解していないことにあります。

SNSは不特定多数の人々に情報を発信する場であり、それに対して不快感や不安を抱く利用者さんやご家族は大勢おられます。

さらに、スタッフが軽い気持ちで投稿した内容でも、閲覧者が投稿に含まれる情報を基に特定の個人を識別する可能性があり、個人情報が漏洩するリスクがあります。

SNSを使うということは、あらゆる情報を全世界に公開する行為だという自覚が求められます。

施設に対する不満をSNSに書き込む

職員が自身の個人アカウントで、勤務先の施設や職場での人間関係に対する不満を投稿するケースが見られます。

もしその投稿を同僚や愚痴の対象となっている人が目にしたら、どのような反応を示すでしょうか?!

その結果、人間関係の悪化を招くだけでなく、最悪の場合、解雇に至ることも考えられます。

自分では個人情報を漏らしていないつもりでも、些細な情報から、勤務している施設や特定の人物が判明することがあるため、十分な注意が必要です。

SNSに投稿する前に確認を!

SNSで炎上している

情報を発信する際には、「外部に公開しても問題がないか」また「個人情報が含まれていないか」を十分に確認することが大切です。

この確認を怠り、誤った内容や不適切な情報を発信してしまうと、個人情報の漏洩やトラブルに繋がる可能性があります。

情報を発信する際は、細心の注意を払い慎重に進めるようにしましょう。

スマートフォンはロックをかける

スマートフォンなどの端末が、誰にでもアクセスできる状態になっていると、個人情報が漏洩する危険性があります。

特に、職場や公共の場で端末を放置してしまったり、周囲の目が届くところで使っている場合、他人が簡単に情報に触れるリスクが高まります。

万が一、第三者が端末に触れる状況になった場合でも、個人情報が流出しないよう、端末にパスワードやパスコードを設定し、しっかりとロックをかけておくことが重要です。

さらに、指紋認証や顔認証などのセキュリティ機能を活用することで、より安全性を高めることができます。

個人情報を守るためには、端末自体のセキュリティ対策を徹底することが不可欠です。

SNS投稿のルールを決める

事業所内では、SNSを通じて情報を発信する際のガイドラインを事前にしっかりと定めておくことが大切です。

これにより、全スタッフが適切な方法で情報を取り扱い、不用意な発信を防ぐことができます。

例えば、情報発信を行うスタッフを指定し、責任の所在を明確にしておくことで、個々のスタッフが軽率にSNSで情報を公開するリスクを減らすことができます。

また、SNSの利用に関する定期的な研修を実施し、最新のセキュリティやプライバシーに関する知識を共有するのも有効です。

さらに、情報を発信する前には必ず複数のスタッフで内容を確認する、いわゆる「ダブルチェック体制」を導入しましょう。

これにより、誤った情報やプライバシーに関わる内容が外部に公開されるのを防ぎ、トラブルを未然に回避することが可能です。

発信の前に内容を精査するプロセスを設けることで、組織全体の信頼性を高めることにもつながります。

SNSの利用に関する定期的な研修

すべてのスタッフに対してインターネットリテラシー教育を行い、新人スタッフが入社した際にはその初日に研修を実施します。

この研修では、SNSの適切な利用方法や禁止事項、不適切な投稿が施設に及ぼす影響などについて詳しく学んでもらいます。

研修の中で具体的な事例を交えながら、情報発信の重要性やリスクについても理解を深めていくことを目指します。

ただし、いくら丁寧に研修を行っても、時間の経過とともにスタッフの危機意識が薄れてしまうことがあるため、定期的なフォローアップが必要です。

したがって、年に数回の研修を設定し、最新の情報やトレンドを反映させることで、常にスタッフの意識を高く保てるよう努めていきます。

おわりに

いかがだったでしょうか。

SNSの投稿は、全世界に情報を発信する行為であることを常に意識し、軽率な行動を避けることが大切です。

SNSを利用する上でのルールをしっかりと確立し、継続的な教育を行うことで、介護施設全体の信頼性を高め、より安全な環境を築くことができるでしょう。

それではこれで終わります。

この研修記事が御社の運営に少しでもいかしていただければ幸いです。

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介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有