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介護士の悩み解決

50代からの膝の痛みの原因はこれです【変形性膝関節症の原因・予防・治療について解説】

立ったり歩いたりすると膝がピキッと痛い。膝痛のため、仕事をするのが億劫…。膝の痛みをどうにか改善したい。湿布は有効?水は抜くの?ヒアルロン酸は?
とも
とも
こういった悩みや思いに答えます。

こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。先日、こんなツイートをしました。

介護職って腰痛予防は意識していても膝痛予防には意外と無頓着な人が多い印象。
膝痛への意識がないと50代後半ごろから「階段の上り下りの時に痛みがでる」「膝に水が溜まっている」などの症状が出ます。
70代まで働き続ける上で、膝痛への知識や予防は必要不可欠。
自分を守るのは自分しかいない。

僕の働く職場にも膝痛の人がおられます。50代前半で膝が痛くなり、整形外科に通いながらリハビリをして、尚且つ仕事もしています。

本日のテーマ

50代からの膝の痛みの原因はこれです【変形性膝関節症の原因・予防・治療について解説】

筆者

記事を書いている僕は、作業療法士として回復期病院で6年ほど働いていました。現在は介護施設で管理職をしています。病院勤務時代には、変形性膝関節症人工膝関節置換術の手術を行った症例を多数みてきました。

読者さんへの前置きメッセージ

介護の仕事をしている人で膝に痛みがある人が多い印象でしたので、このタイトルで記事を執筆することにしました。膝痛の病名「変形性膝関節症」について、僕の知り得る知識を徹底的に解説していきます。

極力、専門的な言葉は省きながら膝痛予防の知識もお伝えするので、あなたの親や身近な人にも役立つ内容です。

記事を読む価値

  • この記事を読むことで、誰でも変形性膝関節症について理解できます。
  • 治療方法や予防方法を具体的に知ることができます。
  • 3分で読んで理解できます。

 

それでは早速、見ていきましょう。

変形性膝関節症ってどんな病気

膝
とも
とも
変形性膝関節症という病気は現在は3000万人以上いるとも言われている病気です。 

人口の約4人に1人。非常に多い数だと思いませんか。

膝に痛みを訴える患者さんの9割以上が変形性膝関節症であるとも言われています。

その名の通り膝が変形してくる病気です。大半の人はO脚に変形します。

O脚というのは左右の膝同士が離れて左右の膝に空間ができます。

その逆はX脚といって、左右の膝はくっつきますが、足首が離れます。

そんな変形した膝に炎症が起きて痛みや膝の曲げ伸ばしに制限が生じてきます。

変形性膝関節症は進行性の病気で関節軟骨のすり減りが進むにつれて、膝の動きが悪くなってしまいます。それにより歩いたり、立ち上がったりと日常生活に支障が出てきます。

変形性膝関節症はなぜなるの?

掌にクエスチョンマークが乗っている
とも
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主な原因は加齢や運動不足による膝関節の衰え肥満による膝への負担です。 

太ももにある大腿四頭筋は膝関節を支えています。

加齢や運動不足による筋力の低下は変形をすすめる原因の一つとなっています。

肥満は大問題です。

体重が1㌔増えると膝への負担はどれくらい増えると思いますか?

なんと歩くときには3倍

そして、階段の上り下りでは7倍

そしてそして、前かがみや重い荷物の持ち運びでは10倍です。

少しびっくりするかもしれませんが、1㌔増えたら膝への負担は最低3㌔は増えると考えれば恐ろしいですよね。(太ると大変・・・)

逆に体重を1㌔落とすことができれば膝への負担は3㌔減るという逆の考え方をすればダイエットへの意欲も湧くかもしれませんね。

変形性膝関節症の予防

空にグーサインをかざしている

変形性膝関節症の予防には2つあります。

一つ目は、積極的に体を動かす事!です。

運動不足による足腰の筋力低下は変形性膝関節症の最たる原因です。

近くの移動にも車を使用したりせず、できるだけ自分の足で歩く機会を作ることも必要です。

二つ目は、肥満を防ぐ!です。

先ほども上げましたが1㌔につき最低3㌔の負担が膝にはかかってきます。

できるだけ体重を減らし、膝にかかる負担を減らしていきましょう。

とはいえ、この二つの予防が難しい

運動なんて膝が痛くてできない!!この年になって食べたいものを食べれないなんて嫌だっ!!!という人が多いのも事実。

ダイエットに関しては難しいところもありますが、運動では自宅で簡単にできる方法をご紹介します。

変形性膝関節症に効果的な運動

膝を伸ばす運動をしている女性
とも
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太ももを鍛えるためにスクワットなどが思いつくかもしれませんが、膝への負担は大きくなり、軟骨の衰えを進めることになる場合があるので厳禁です(膝の痛みが出ているときは)。

では、なにをしていくべきかイスに座ってできる運動を2つ挙げます。

①貧乏ゆすり

この運動はすり減った軟骨の修復・再生が促されることが判明しています。

方法は以下の通り。

貧乏ゆすりの方法
  1. イスに浅めに腰かける
  2. ゆする足の膝を伸ばしてかかとを床に着ける
  3. かかとを床に着けたまま、ひざを小刻みに上下にゆする

1回につき3分程度でOKです。

両足ともにやってください。

暇があればどこでもやるように心がけてみてください。

痛みがでるようなら運動は控えてください。

この運動では膝痛の改善効果につながり、半年から数年単位では軟骨の再生にも関わってきます。

②足上げ体操

この運動は膝への負担が軽い状態で足の筋力を改善します。

方法は以下の通り。

足上げ体操の方法
  1. イスに浅めに腰かける
  2. やや前かがみになり、鍛える足の膝を伸ばしてかかとを床に着ける
  3. 膝を伸ばしたまま床から約10cm上げて、5秒キープ

片足20回行ったら、逆の足で行ってみてください。

この運動が軽いと思えば、足首に重りをまいて行うと効果は上がります。

変形性膝関節症の治療とは

膝のリハビリをしているところ

変形性膝化関節症の治療と言うのは二つの方法があります。

手術をしない保存療法、そして手術の2つです。それぞれの治療方法はどんなものがあるのでしょうか?

保存療法(手術をしない)

手術をしない治療法はたくさんあります。

薬物療法、注射療法、運動療法、温熱療法、装具療法。

一般的に変形性膝関節症の治療の基本となるのが保存療法です。

よく「水を抜いた」とか「ヒアルロン酸を入れてもらった」など話にでることがあるかと思います(医療界隈では)。

日本では運動よりも薬に頼ったりすることが多いのですが、世界では薬を用いない治療を中心として運動療法やダイエットが積極的に行われています。

なぜか!?・・・いままでの文章を読んでくれた人なら気づいているかもしれませんが、膝の痛みの根本的な理由は筋力低下と肥満です

これをどうにかしなければ、薬に頼っても一時しのぎに過ぎないからです!

とは言っても薬もいいんでしょ?・・・もちろんです。

湿布は?

痛みに対して湿布は効果的であるといわれています。

もちろん種類は選んでくださいね。

具体的にはロキソプロフェン、ケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、フェルビナク、インドメタシンなどなんとなく聞いたことのある商品もあるかと思いますが、NSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる成分が含まれているタイプを選んでください。

昔ながらの冷湿布や温湿布にはNSAIDsは含まれていませんので、鎮痛効果は期待できません。

ヒアルロン酸は?

ヒアルロン酸は膝の動きを滑らかにして痛みが和らぎますが、一時的なものに過ぎません

痛みが引いたことで繰り返し打つ人もいますが、ヒアルロン酸注射を繰り返し打つと膝関節が弱くなって変形もを早めてしまうというデータもあります。

ヒアルロン酸注射自体に問題はないのですが、痛みが引いたことで健康な頃のように動かしてしまうことで、膝への負担が大きくなってしまうのが原因ではないかと言われています。

水を抜くのは?

膝の周りがプクッと腫れてパンパンになる人がいます。

それにより膝の曲げ伸ばしに支障がでたり、膝にだるさを感じる人がいます。

この水の正体は膝の炎症によるもので、炎症を治まらないかぎりは水がたまります。

そして繰り返し水を抜くというループに入ります。

水を抜いた後にはヒアルロン酸を入れることも多くあります。

医師によって考え方はさまざまですが、運動療法によって水を引かせる効果があるので、否定的な意見もみられています。

湿布、ヒアルロン酸、水を抜く治療を紹介しましたが、結局はその場しのぎの治療となり、根本的に改善することはありません。

結局一番大事なのは運動ということになることを頭に入れておいてください。

手術(人工膝関節全置換術)とは

手術には複数のやり方があります。

その中でも最も確実とされている人工膝関節置換術についての説明を行います。

人工というだけあって、太ももの骨とすねの骨の変形した所を取り除いて、そこに人工関節を装着して完成という手術です。

手術というと怖がってしまい、躊躇する方も多いかとは思います。

手術を受けるか受けないかはもちろん患者さん自身で決定することになります。

手術を受けた方がよいケースというのは、働き盛りの人が膝の痛みで歩くことがままならない場合

膝関節の変形が進んで、一生膝の痛みに悩まされながら日常生活を送らなけてばならない場合などは手術を受けた方がよいのではないかと考えています。

ちなみに人工膝関節置換術の効果を検証した研究では、痛みが改善した人の割合は83%で、運動療法で痛みが改善した人の割合は69%というデータがあります。

このように痛みの改善に関しては非常に効果的な手術となっています。

膝の曲げ伸ばしに関してはかなりの個人差があります。

僕が経験してきた中では曲がらない人で90度、曲がる人で125度。

大体この範囲に収まってきます。

一応100度まで曲がれば合格点と言われています。

さいごに

「Thank you」という文字が並べられている

理学療法士になって変形性膝関節症で悩んでいる患者さんを何人も見てきました。

そして手術をした人も何人も見てきました。

この手術自体は❝良くするための手術❞です。O脚となり見た目で悩んだり、痛みで悩んだり、日常生活に支障が出るようであれば検討してみても良いかと思います。

保存療法(手術をしない治療)と決めたのであれば、食事や運動を見直し、本気で治す覚悟で挑めば結果は出てくるでしょう。

手術か保存か選ぶのはあなた自身です。

その後の人生を考えたときに最良の選択をできるよう応援しています。

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興味のある方は、是非のぞいてみてください!

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tomoblog
介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有