回復期リハビリテーション病院も転職先の一つです。
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。先日、以下のようなツイートをしました。
いまだに回復期リハビリテーション病院で働いた経験が役に立つことがある。
回復期リハで働くメリットは、
・疾患の知識が深まる
・患者さんの経過を追える
・装具や福祉用具に詳しくなる
・住宅改修の知識を得られた
20代のセラピストで転職に迷ったら回復期リハがおすすめ。若いうちに経験を積もう。— とも@介護士ブログを運営 (@tomoaki_0324) December 17, 2022
いまだに回復期リハビリテーション病院で働いた経験が役に立つことがある。
回復期リハで働くメリットは、
・疾患の知識が深まる
・患者さんの経過を追える
・装具や福祉用具に詳しくなる
・住宅改修の知識を得られた
20代のセラピストで転職に迷ったら回復期リハがおすすめ。
若いうちに経験を積もう。
僕は6年間、回復期病院で働きました。回復期リハビリテーション病院は給料より経験・スキル・知識などを重視した職場です。セラピストとしての考え方も上達します。
一度は回復期リハビリテーション病院で働くべき理由【理学療法士・作業療法士の転職に役立つ情報】
筆者
記事を書いている僕は作業療法士として回復期リハビリテーション病院で6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
この記事を読む価値
- 回復期リハビリテーション病院はどんな職場なのかがわかります。
- 仕事面、勉強面、給料面、交友面も知ることができます。
- あなたのキャリアプランに役立つ内容です。
早速、見ていきましょう。
回復期リハビリテーション病院の特徴
リハビリテーション病院というだけに年がら年中リハビリ三昧です。
病床数にもよりますが、僕の勤めた病院では150床に対してセラピストは100名程度在籍していました。
人数の割合は6:3:1の割合でPT:OT:STでした。
男女比で言うとほぼ半々。
年代でいえば若い世代が非常に多いです。
PT、OTは20代前半が大半を占めており、STに関しては20後半~40代が多かった印象です。
他にも医療従事者は多く、関わり合うことが多い順に看護師、SW、医師、栄養士、介護福祉士、薬剤師といったメンバーと仕事をしていく感じです。
仕事は365日行われます。正月、GW、お盆関係ありません。
患者さんは正月くらいは家で過ごすとのことで数日帰宅する人もいますが、職員は交代で出勤します。
日曜は絶対休みたいと思う人は交渉次第かもしれませんが、難しいと思います。
回復期リハビリテーションの【特徴】についてもっと知りたい人はこちらの記事をご覧ください。回復期リハビリテーション病院とは?!特徴・対象者・入院期間などをわかりやすく解説します。
回復期リハビリテーション病院の仕事内容
急性期であれば20分、40分ですが、回復期リハビリテーション病院では40分、1時間と長く時間を取ることが出来ます。
また、入院期間も長い人で半年となっているため、長く変化を見続けることが出来ます。
制度上、セラピスト一人につき週108単位と上限が定められています(1単位=20分)。
そして僕のいた病院は「100単位以上は取りなさい」という方針でした。
計算してみますと、1日7時間患者さんを治療で、7時間×3単位×5日(1週間の勤務数)=105単位。かなりハードな内容ですよね。※単位数についてはこちらをご覧ください。
おそらくほとんどの回復期リハビリテーション病院はこんな方針だと思います。
一日20単位で終わっていれば、「あれっ今日は楽だったな。」と勘違いするほどです。
治療以外にもカンファレンスがあったり、家屋調査や福祉用具の選定、装具の選定などがあります。
そして、患者さんを長い期間みることができるので、リハビリの手技以外にも様々な学びを得られることができるのは最大のメリットかもしれません。
他にも実習生をみることもありますし、毎年4月には新人が入ってきていたので、新人指導なども行います。
勉強について
勉強は人それぞれです。
僕の勤めた病院では勉強会の参加にかかる費用などの補助はありませんでした。
病院によってはレポートを提出したり、職員の前で発表するなどのアウトプットをすれば半額出してくれる病院などもあるようです。
院内での勉強会なども月に数回はあります。
セラピストの前で行う研修はかなり緊張しますが、精神修行にもなりますよ。
ただ、勉強したから、勉強していないからということで給料が変わることはありません。
でも勉強を継続することで周囲からの評価が上がり役職者に任命されたり、周りのスタッフから一目置かれる存在になることはできます。
なんといっても勉強を継続している人は患者さんへの治療効果が変わります。
逆に勉強面での問題としては、病院の方針や先輩の意見が強い場所では、自分のしたいことが出来ない場合もあります。
僕の勤めた病院では装具大賛成でしたが、友人の勤めた病院は装具を使用しない方針を取っていたようで、周りの環境にものすごく引っ張られるかもしれません。
給料事情について
給料は正直高いとはいえません。
「給料は高くなくても、年々上がれば」と期待はあるかもしれませんが、僕の勤めた病院では年間1000円upです。
このコロナ禍では昇給が無かったようです・・・
役職手当は3000円でした。
6年勤めても6000円増えているだけ。これでは将来の不安が高まります。
最初に述べたように、セラピストは若いスタッフが非常に多いです。
毎年辞めていくスタッフがいる一方で、新人も多く入ってきますので、企業として給料を上げる必要もないのかもしれません。
同僚との関係性について
僕の場合、周りの人たちに恵まれました。
勤めた6年間、人間関係で悩んだことはほとんどありませんでした。
一緒にご飯へ行ったり、遊びに行ったり、議論を交わしたり。
周りの人たちとの付き合いがあったからこそ、居心地が良く5年間勤められたと思っています。
休みの日を合わせてスノーボードやマラソン大会、ゴルフなど運動が好きなメンバーが多いので様々な事に挑戦していきました。
仲良くなるのはセラピストだけではなく、看護師、介護福祉士も一緒に遊びに行くこともありました。
キャリアプランについて
ここは私論です。
セラピストはだいたい20代前半から仕事を始めます。
20代のうちに回復期リハビリテーション病院で働きます。
必ず良い経験を積むことができます。
でも10年、20年と長く続ける職場ではない、とも思います。
理由は3つあります。
まず体力面です。
回復期リハビリテーション病院では重度介助の患者さんも多くいます。
そんな患者さんと歩く練習をしたり、無理な姿勢を取ることも多々あります。
僕の場合は脳卒中の患者さんの歩行練習のとき、質の高い歩行練習を長距離出来ていたのが、徐々に難しくなってきているなと感じてきました。
質の高い練習は短くなり、休憩を挟むか納得のいかない練習を続けるか。
このままでは続けられないかなと思ったことがあります。
2つ目は給料面です。
先ほども記載しましたが、年1000円程度の昇給。
これでは40歳、50歳になったときにどうなっているのかという不安です。
さらにセラピストはまだまだ歴史の浅い職業です。
今トップに立っている部長クラスでも40代や50代。
なかなか上の交代はなく、役職に就くことが難しいのが現状です。
3つ目は休日面です。
結婚すると日曜日に勤務するのは難しいのではないでしょうか。
また年末年始も休みがありません。
独身ならまだしも、既婚者でこの職場はなかなか難しいと思います。
結論としては、若い20代のうちに回復期リハビリテーション病院で修行を積み、その後は介護保険事業所もしくはクリニック等や訪問看護ステーションなどでキャリアを積んでいくのがベストではないかを思います。
さいごに
回復期リハビリテーション病院で働けたことで、病気の知識が深まる、患者さんの経過を追える、装具に詳しくなる、福祉用具に強くなる、住宅改修の理解を得られた、など、セラピストとして重要な経験をさせてもらえたと感謝しています。
給料面は納得いかないところもありましたが、トータルでみてプラス面が強かったです。
それではこれで終わります。
あなたのキャリアにこの記事が少しでも参考になれば幸いです。
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