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介護予防及び要介護度進行予防

高齢者の転倒予防について【介護予防及び要介護度進行予防研修】

とも
とも
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。高齢者の転倒予防について、記事を書きました。【介護予防及び要介護度進行予防研修】に使える資料です。

筆者(とも)

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

次のグラフをご覧ください。

要介護になった要因

画像引用:京丹後市HP

高齢者で介護が必要になった方の主な原因の10%が、「骨折・転倒」となっています。

高齢者の転倒は、ただ転ぶだけではなく骨折につながるケースが非常に多く、程度によっては数ヶ月も安静を強いられる場合もあります。
 
そうなると、どんどん筋力や体力が衰えていき、そこから他の病気を併発する場合もあります。

また一度転倒すると、その恐怖心から家に閉じこもりがちになり、活動量が低下し、どんどん身体が衰えていきます。

よって高齢者は皆、転倒予防の知識は大事で、介護職員は転倒予防の発信をしていく必要があります。

ぜひ、この研修記事を活用してください。

この記事を読む価値

  • この記事のまま進めることで、研修にできます。
  • そのまま利用者さんに伝えても、転倒予防の啓発になります。
  • 運動内容は動画があるのでわかりやすいです。

それでは早速、見ていきましょう。

第1位は自宅での転倒

 

転倒箇所 グラフ

画像引用:内閣府「平成19年度 高齢者の健康に関する意識調査」

まずは、どのような場所が転倒しやすいのかを知っておきましょう。

高齢者の転倒事故の約50%は、自宅で起きています。

自宅の中でも、特に次のような場所での転倒事故が多いです。

浴室・脱衣所

浴室の床は石けんやシャンプーの泡などで滑りやすく、一度滑ると高齢者の方は足腰の筋力が衰えているため、転倒しやすくなります。

また浴槽をまたぐ動作も年齢とともに難しくなり、ふらつきや転倒の原因となります。

バスボードや滑り止めマット、浴槽台などの使用をお勧めします。

詳しくは、コチラの記事をご覧ください。

入浴 福祉用具
デイサービスの入浴介助研修【入浴介助で使う福祉用具について】入浴介助は介護職にとっても最も負担となる重労働です。さらに、滑りやすく転倒などの危険な場面となり、体の保護も少ない分、怪我のリスクも高くなります。福祉用具を適切に使うことで、介護職員の負担を軽減させ、さらに利用者さんも安全で安心して入浴していただくことができます。ということで今回は、入浴介助で使う福祉用具を紹介します。...

庭・駐車場

庭の作業で脚立を使い、転落して死亡するケースも多いです。

庭や駐車場で作業をするときは無理をせず、必要に応じて家族や友人などに頼りましょう。

また高い箇所には安定した踏み台を使用し、もしとどかなくても無理は禁物です。

ベッド・布団

起床時にベッドから立ち上がる際、足に力が入らずふらつき転倒するケースがあります。

またベッドを使っていない場合は、布団でつまずく可能性もあります。

夜間トイレに行く際も、暗い場所での移動は転倒リスクを高めることとなります。

対策としては、まずはできる限りベッドを使用しましょう。立ち上がる動作も楽になります。

そして、起きた直後は足に力が入らないこともあるため、足の運動を軽くしてから立ち上がったり、 「足元灯」を設置して足元を見えやすくするなどの工夫をしましょう。

日ごろからできる転倒予防

転倒予防には2つのポイントがあります。

それは、

  1. 環境設定
  2. 適度な運動

です。

それぞれ具体的にみていきます。

① 環境設定

まずは、すぐにできることから始めます。

  • 電気コードはまとめる、床に散乱させない
  • つまずきやすい箇所に、家具をおく(家具は動かないように固定する)
  • 床や階段に物は置かない

そして、もし可能なら次のような商品の導入も検討しましょう。

  • 段差、階段、ベッドのそばに手すりを設置する
  • 滑りやすい箇所に、滑り止めシートを敷く
  • 明るい照明に変える
  • 小さな段差を減らす(段差予防のシートを活用)
  • 靴、スリッパ、靴下を転倒の危険性がないものに変える

② 適度な運動

転倒予防には、日々の適度な運動が大事です。

若者がしているような、筋肉を太くする筋トレなどは必要ありません。

ちょっとした体操からでも効果はあります。

まずは、座ってできる簡単な体操から始めましょう。

どのような運動をすればよいか知りたい方は、コチラの動画を参考にしてみてください。

介護予防体操

そして、転倒予防には足の筋力の向上とバランス能力の向上が大切です。

でも負荷の強いスクワットなどは、高齢者(特に膝の悪い方)には難しいかもしれません。

そこでおすすめなのが【ウォーキング】です。

ウォーキングは足の筋力の改善以外にも、高血圧の改善、心肺機能の強化、腰痛の改善など、様々な効果が期待されます。

まずは10分程度から初めてみてはいかがでしょうか。

詳しくはコチラをご参照ください。

おわりに

いかがだったでしょうか。

転倒予防を心がけていても、100%転倒を防げるわけではありません。

ふとしたことでバランスを崩し、転倒してしまうのが高齢者です。

もし介護施設を利用中に、利用者さんが転倒してしまった場合はどうすればいよいか、事前に対策等の準備をしておくことも重要です。

まだそのような準備ができていない施設の方は、こちらの記事も是非参考にしてみてください。

高齢者でお風呂で転けている
【介護施設】転倒事故発生直後の対応【事故発生または再発防止に関する研修】介護施設で必要な【事故発生または再発防止に関する研修】の資料を記事にしました。あなたの働く現場でも、年に1度は利用者さんの転倒事故があるはずです。もしあなたが利用者さんの転倒事故の発見者で、あなたが対応しなければならないとしたら適切な対応ができますか?この研修記事では、具体的な対応方法を根拠に基づいてお伝えしていきます...

それではこれで終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この研修資料が、御社の運営にお役立ていただければ幸いです。

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興味のある方は、是非のぞいてみてください!

 

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介護士の資格取得/スキルUP/転職について記事を書きています。 作業療法士/介護福祉士/ケアマネージャー資格等の保有