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介護士のスキルUP

リハビリができる公的施設、老人保健施設(老健)への入所手順をわかりやすく解説します

老人保健施設(以下老健と省略)への入所手順をわかりやすく説明します。

老健ってどうやって入所するの?どんな手順で入所するの?まず何からしたら良いのかな?入所するには何が必要?
とも
とも
こんな疑問のある人に向けて記事を書きました。

こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。病院から退院後にそのまま老健へ入所する場合は病院にいるソーシャルワーカーに相談してみましょう。そうでない場合はこの記事を読んでいただくと参考になります。

本日のテーマ

リハビリができる公的施設、老人保健施設(老健)への入所手順をわかりやすく解説します

筆者

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。介護にかかわる情報や介護士に役立つ情報をブログを使って発信しています。

読者さんへの前置きメッセージ

まず老健とはどんな施設なの?!という人は、具体的に書かれているこちらの記事をご覧ください。老人保健施設とは?わかりやすく解説します【入所条件・料金・入所期間・特徴・サービス内容など】

入所方法として最も多いのは、病院からの退院後にそのまま自宅へ帰らず老健へ入所するパターンです。その場合は、入院中に要介護認定を受けます。

そして病院のソーシャルワーカーから紹介され老健へ入所されます。僕が回復期病院で働いていた時は、そういった患者さんを大勢みてきました。

退院後に老健へ入所する場合は、比較的簡単です。ソーシャルワーカーがある程度情報を持っているので、相談しながら老健へ入所することができます。

でもそうでない場合。例えば「病院が小規模でソーシャルワーカーがいない」「今は自宅で生活しているけど、集中してリハビリができる施設へ入所したい」と考えておられる人もおられます。

こんな人に向けて、老健への入所までの流れをわかりやすく執筆していきます。

この記事を読む価値

  • 老健への入所手順がわかります。
  • まず何からするべきか、がわかります。
  • 入所には何が必要か、がわかります。

 

早速、見ていきましょう。

老人保健施設の入所までの手順

老人保健施設

入所手順は以下のようになります。

入所手順
  1. 老健を探す
  2. 介護認定の申請
  3. 面談・見学
  4. 打合せ
  5. 必要書類の提出
  6. 入所

順に解説していきます。

老健を探す

「自宅から近いところ、スタッフや施設の雰囲気が良いところ」など、施設選びのポイントは人それぞれです。

インターネットにすべての老健のHPを見ることができます。

まずは検索してみましょう。「住所:老人保健施設 🔍」で検索すれば自宅付近の老健が出てきます。

目ぼしい老健を3つくらいピックアップしましょう。

1つだけにすると失敗するかもしれません。

「めんどくさい」と感じるかもしれませんが、複数を比較して決めるのが一般的です。

3カ月以上生活する施設なので、快適に過ごすためにもしっかりリサーチすることをおすすめします。

介護認定の申請

地域包括支援センターへ「介護認定申請」を行います。

これも同様に「住所 地域包括支援センター 🔍」で検索すると、最寄りの地域包括支援センターが出てきます。

市区町村窓口(介護福祉課など)へ電話連絡をしても地域包括支援センターを紹介してもらえます。

要介護申請をすると「介護度」が記載されている「介護保険被保険者証」がもらえます。

介護度は「要介護1~5、要支援1~2」のうちのどれかで、重度な介護が必要な順にするとに「要介護5>4>3>2>1>要支援2>1」となります。

ちなみに老健へ入所できる条件は要介護1~5です。

面談・見学

面談

検索してピックアップした老健へ電話をします。

すると「一度、お越しいただけますか?」という話になりますので、日程を調整します。

当日は老健の担当者と面談します。

面談では、既往歴・要介護度・体の状態・医療的な処置・服薬状況・生活サイクル・退所後の希望などを聞かれます。

また、担当者は施設の説明や案内もしてくれます。

施設見学時のポイントは以下の3つ。

  1. どんな設備がされているか?TVは見れるか?WI-FIは使えるか?
  2. 多床室の雰囲気は良いか?
  3. 匂い

もしTVを見ることができないなら、準備するしかありません。

1万円~2万円程度で小さなTVを購入していきましょう。

多床室の雰囲気は、あなたもしくはご家族が入所した際に馴染むことができるかイメージしてみましょう。

介護施設によっては匂いに配慮がされていないところもあります。

清潔感に欠ける施設はやめておいた方が良いかもしれませんね。

打合せ

入所希望を老健へ伝えると、入所方針の打合せが行われます。

打合せに参加する人は以下のようになります。

打ち合わせ参加メンバー
  • 医師
  • 看護師
  • 窓口担当者(ケアマネージャー)
  • 事務員
  • 栄養士
  • 介護士
  • リハビリスタッフ(理学療法士など)

打ち合わせでは、食事形態(きざみ食、一口カットなど)やリハビリの方針が決められます。

細かいところでいえば、施設の洗濯サービスを利用するかどうかなども決めていきます。

必要書類の提出

面談後に必要書類をもらえます。

もしその施設に決めるなら、必要書類を提出しなくてはなりません。

必要書類の中には、主治医に書類作成を依頼しなければいけないものもあります。

そしてその書類作成に時間がかかる場合もあるので、早めに対応しておきましょう。

入所

入所が決まった際は、入所開始日を決めます。

忘れ物のないようにしっかり準備しておきましょう。

入所後、用意するものが足りていないとすぐにご家族へ連絡が来るようになります。

最初から必要なものがわかっていれば、準備しておくに越したことはありません。

準備物の例は以下のようになります。

準備物
  • 介護保険証
  • 上履き用の靴
  • お金(おこづかいとして)
  • 楽な服
  • 下着
  • 靴下
  • ねまき
  • 入浴用手提げ袋
  • 入れ歯洗浄剤、入れ歯コップ
  • リハビリパンツ、オムツ
  • ティッシュペーパー
  • 防水シーツ
  • タオル
  • 食事用エプロンなど

施設によっては「準備物チェックシート」などもありますので、そちらを参考にしてください。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

入所手順を振り返ると以下のようになります。

  1. 老健を探す
  2. 介護認定の申請
  3. 面談・見学
  4. 打合せ
  5. 必要書類の提出
  6. 入所

老健への入所には、時間がかかります。

もし老健への入所を検討しているなら、早め早めに動いていきましょう。

あっという間に1ヵ月2か月が経過してしまいます。

「必要な時期にリハビリが受けられなかった」と後悔しないよう、着々と準備しておくことをおすすめします。

それではこれで終わります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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