身近に、脳卒中の後遺症で手や指が硬く困っている人がいる。
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。僕の働くデイサービスでは、これを使うことで8割ぐらいの人に好印象です。
値段もおてごろなので、困っている人は試してみる価値はあるかと思います。
【作業療法士監修】脳卒中後遺症による指の拘縮にはハンドクッションがおすすめ【握ぎるだけで力が抜ける】
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として回復期病院で6年ほど働いていました。その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
読者さんへの前置きメッセージ
脳卒中後遺症で手指の硬さで悩んでいる方は、少しでもよくしようと色々試されます。装具をつけたり、ボトックス治療を受けたり、定期的なリハビリを受けたり。
それでも改善がみられないときに諦めてしまい、どんどん硬くなってきている人を大勢みてきました。そんな人には、今回お伝えするハンドクッションを是非試してほしいと思っています。値段もそんなに高くないので、試す価値はあると思います。
手や指が硬くなってしまうメカニズムから説明し、なぜハンドクッションが効果的なのかをこの記事でお伝えしていきます。
記事を読む価値
- 脳卒中後遺症で起こる手指の問題について理解できます。
- ハンドクッションがなぜ効果的なのかを理解できます。
- おすすめのハンドクッションを紹介します。
それでは早速、見ていきましょう。
脳卒中後遺症によって手指に拘縮(こうしゅく)が起こる理由
これは"痙性"といい、"自分ではコントロールしていない運動"が出てしまいます。
"握る力"が入り続けることで、逆に"開く力"が衰えていきます。
そしてその状態が続くと、どんどんこわばりが強くなり屈曲拘縮が生じます。
屈曲拘縮とは"握りこんだ状態で固まる"というイメージです。
拘縮ができてしまうメカニズムを簡単に説明します。
例えばあなたが「コップを握ろうと」するとします。
その場合、適切な力でコップをとり腕を伸ばし、適切な力でコップを握り、適切な力で口まで運べます。
それは筋肉の中にあるセンサーと脊髄からの反射で力加減をコントロールしているからです。
力が入ると筋肉の中のセンサーが反応して、脊髄に信号を送り、力が入りすぎないように調節する、という仕組みです。
脳卒中後遺症でこわばった指や手は、その筋肉のセンサーがうまく働かなくなり、力加減を調整することができません。
その結果、その後は力を抜くことが難しくなり筋緊張が高まり、しだいに硬くなり、拘縮が生じてしてしまうことになります。
ハンドクッションをおすすめする理由
でも今は変わりました。
"把握反射"によって握り込むと、ハンドクッションが指を押し返し、また反射で握ると押し返し、の繰り返しが生じます。"把握反射"とは、刺激が入ると無意識に握ろうとする現象のことです。
ハンドクッションを握っている間中ずっと指の屈伸運動が行われています。
それによって指の筋肉が緩くなり緊張が低下していくわけです。
緊張が低下してくると、筋肉のセンサーも機能し始め、指の動きも改善してきます。
加えて血流が改善することで、冷えやむくみの改善も図ることができます。
作業療法士監修のハンドクッションをご紹介
僕のおすすめのハンドクッションはこちらです。
⇩⇩⇩
"ミラクルグリップ"といい、値段は2個セットで5,060円です。
ミラクルグリップは握る力が効率よく手指を刺激すると共に、圧力が変化しながらさまざまな方向へ返ってきます。
そして、この商品は世界で初めての拘縮・片麻痺・失語症対策の症例として国内外の医学会でも発表されています。
商品の紹介をさせていただきます。
【ミラクルグリップ:立体網状動揺性&高反発クッション!】
抗菌加工、防カビ加工、制菌加工、通気性、防ダニ加工、速乾性あり、蒸れや悪臭を防ぎます。
サイズ:直径4×12cm
カバー材:ポリエステル100%
芯材:ポリエチレン100%
重量(1個):33g
面ファスナー式で着脱できます。
購入はこちらからできます。
⇩⇩⇩
価格:5,060円 |
つけ外しが簡単なのも特徴です。
経験者ならわかると思いますが、硬くなった手指を広げてハンドクッションを握ってもらうのは容易ではありません。
でもこの商品なら、意外と簡単に握っていただくことができます。
では使用方法を以下に載せておきます。
- 手指の拘縮が酷い方は小指・薬指・中指と掌の中に装着してください。
- 1週間ほどして手指が緩んでいるようならグリップの棒部分を4~5本の指で握ってください。
- 指と指の間にフィンを通して握ってください。
- 24時間連続して装着し、1カ月間お使い頂き症状の変化をご確認ください。
- 手指の緊張が緩和傾向であれば、その後も連続して装着してください。
おわりに
いかがだったでしょうか。
指の拘縮を改善するにはハンドクッションを使用すること以外にも、マッサージやストレッチをおこなうことも大事です。
一日、数分程度でも効果は変わってきます。
マッサージやストレッチ、そして普段はハンドクッションを握っておくことで筋肉の緊張は低下していきます。
そして筋肉の状態が良くなり、自分の意志で少しづつ動かせるようになれば、次は運動をしていく段階ですね。
運動をすることで、更に麻痺の改善を促すことがあります。
その点については別の記事にしていますので、こちらも併せて読んでみてください。作業療法士監修】脳卒中後遺症で手指のこわばり・痛み・しびれが強い人【リハビリにはペグがおすすめです】
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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