こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。”入社3年目の壁”という言葉を耳にしたことがあると思います。
3年目は、仕事にも慣れ自分や会社のことが客観的に見えてきてます。また「自分はこのままでいいのだろうか?」と考えることが多くなる時期です。
介護職 3年目に向けて―介護福祉士資格取得のメリットと効果
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
スタッフの資格所得をサポートするため資格取得について調べていて、それを記事にしています。
読者さんへの前おきメッセージ
3年目という時期はとても大切です。業務に飽きてきてモチベーションが下がるのは3年目で、その3年目を乗り越えると仕事の面白さがわかってきて職場への愛着が生まれ、お金のためだけでなく仕事のやりがいを感じることができるようになります。
その為にも介護福祉士の取得は大きな意味があり、資格がない状態と比べるとやりがいや給料が格段に変わってきます。
この記事では介護福祉士を取得するメリットや効果を具体的に解説していきます。
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この記事を読む価値
- 介護職3年目の境遇がわかります。
- 介護福祉士資格を取得するメリットと効果がわかります。
- 介護福祉士の取得方法がわかります。
早速、見ていきましょう。
介護職の3年目の境遇
1,2年目に必死で頑張ったことにより、基本的な介護技術やコミュニケーションスキルがある程度洗練されていて、自信と安定感を持つことができています。
単純なケアだけではなくて、より高度な課題に取り組む機会が増えます。
例えばチームリーダーや新人指導の役割を任されることもあり、他のスタッフのサポートを行うこともあります。
先輩としての立場になることで、現場での存在感が増し、経験を生かして協力や連携を図ることが求められます。
また3年目になると、将来のキャリアや自己成長について考える機会も多くなります。
自身のスキルや興味をより具体的に把握し、特定の分野に特化したり(デイサービス、グループホーム、老人保健施設など)、資格取得によるスキルアップを目指すこともあります。
介護職3年目はモチベーションが下がる時期
以下、代表的なモチベーションが下がる理由を3つ挙げました。
- 業務の単調さ
- 頑張っても評価されないと感じる
- 目標がない
具体的に説明していきます。
①業務の単調さ
初めての頃は新鮮な気持ちで業務に取り組むことができますが、3年目になると同じことの繰り返しになりがちです。
入浴や食事の介助、清掃など日々の業務が単調に感じられることがあり、それがモチベーションの低下に繋がることがあります。
業務が習慣になるくらいテキパキこなせるのは素晴らしいですが、仕事に慣れ過ぎて機械的になってしまい、飽きてしまいます。
業務が日々の繰り返しに思えてしまい、虚無感にさいなまれ、日に日にモチベーションが下がってきます。
②頑張っても評価されないと感じる
1、2年目のいわゆる新人の頃は指導担当者がついてくれて、出来ることや任せられることが増えてくると評価され、やりがいを感じます。
しかし3年目になるとそれが普通になり、以前のように「よくやった」という言葉を掛けられなくなります。
周囲からは「できて当たり前」と思われていると感じ、「これだけやっても評価されない」と思うようになりモチベーションが下がっていきます。
③目標がない
「目標」といってもいろいろで、小さな目標から大きな目標まであります。
ここでは日々の小さな目標のことをいいます。
「~ができるようになる」、「~を任せてもらえるようになる」といった目標です。
3年目になるとある程度すべての業務ができるようになるため、このような目標がなくなり、「なんのために働いているのかわからない」と感じることがあります。
介護職 3年目で介護福祉士資格を取得するメリットと効果
まずは介護福祉士を取得しましょう。
介護福祉士を取得しケアの専門性を身につけることで、より専門的な知識や技術を身につけることができ、実践で慣れ親しんだ利用者さんにそれらを提供することができます。
このようなアウトプットを積み重ねることで他のスタッフや上司からの信頼度が向上し、責任あるポジションやリーダーシップの役割を担うことができます。
例えば、夏祭りや忘年会などのイベントリーダーを任せられたり、相談業務や指導担当を任されたりもします。
責任の大きい業務を実践していくにつれて、次第に給料も上がります。
介護福祉士を取得するだけでも資格手当がつきますが、人事考課をしっかりしている職場であれば、あなたの頑張りが給料となって反映されてくる可能性があります。
また介護福祉士の資格は、転職時に有利に働くことがあります。
資格を持つことで、選択肢も増えより好条件の職場を見つけることができます。
介護職3年目に介護福祉士資格を取得することは、自己成長やキャリアの発展につながる重要なステップです。
資格取得にはお金や学習期間、試験の準備などが必要ですが、その努力は絶対将来の成功につながります。
介護福祉士を取得し、キャリアアップを考えよう
下記の図表をご覧ください。
引用画像:Careea Theory
- 認定介護福祉士や認知症ケア専門士を目指す
- サービス担当責任者や生活相談員を経験してから、ケアマネージャーを目指す
- 施設長やホーム長を目指す
- 看護士や理学療法士などの他業種へのキャリアチェンジ
それぞれ具体的に解説していきます。
認定介護福祉士や認知症ケア専門士を目指す
認定介護福祉士とは、介護福祉士の上位資格として『一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構』が2015年12月から認証・認定を開始した民間資格です。
認定介護福祉士は介護福祉士よりも、更に高度な知識やスキルの習得を持っていて、また介護職員へ指導するスキルと実践力が身についています。
認定介護福祉士の資格取得には、以下の2つの条件が必要です。
地域によっては、【介護福祉士ファーストステップ】という研修の修了必要な場合もあります。
【介護福祉士ファーストステップ】についてはこちらの記事をお読みください。
認定介護福祉士を取得することによって、介護職員へ指導する立場としての役割や、看護・リハビリ・ソーシャルワーカなどの他職種との連携を図るための中核的役割が求められます。
利用者さんからも職場のスタッフからも頼りになる存在になることができます。
次に認知症ケア専門士です。
認知症ケア専門士とは、2005年に制定された資格で、一般社団法人日本認知症ケア学会が主催する民間資格です。
認知症の人やその家族、介護者に対して、専門的な支援を提供することを目的とした資格です。
認知症の人の特性やケアの方法を学ぶことができます。
認知症の高齢者が増加する現代社会において、認知症ケア専門士は需要が高まっており、キャリアアップのための有力な選択肢の一つです。
どちらの資格も、介護現場でのスキルアップやキャリアアップにつながるとされています。
これらの資格を取得することで、手当がつき、給料を上げることのできる会社もあります。
ただし、どちらの資格も取得には多くの時間や努力が必要です。目的や目標に応じて、自分に合った資格を目指すことが大切です。
サービス担当責任者や生活相談員を経験してから、ケアマネージャーを目指す
サービス提供責任者とは訪問介護サービスを提供する事業の責任者のことです。
訪問介護サービスの利用者さんに合わせて訪問介護計画書をつくり、サービスの提供手順や調整などを行います。
また、サービス提供の質を高めるための業務改善やスタッフの指導育成などを行うことが求められます。
生活相談員とは、利用者さんからの相談を受け付けるだけではなく、介護事業所・利用者さん・ご家族・ケアマネージャーとの連携などを担う専門職です。
急な調整やクレーム対応など、臨機応変に行動できる能力が求められます。
これらの職種を経験することで、介護福祉士としての業務だけでなく、利用者さんの生活全般の支援に関する知識や技術や組織運営などのスキルを身につけることができます。
また、介護保険制度に関する知識を深め、利用者さんにとって適切な介護サービスを提供するためのスキルも磨くことができます。
このように介護福祉士がサービス提供責任者や生活相談員を経験することでケアマネージャーに必要なスキルを養い、その後、ケアマネージャーを目指すこともキャリアの一つの選択肢です。
施設長やホーム長を目指す
施設長やホーム長は、介護福祉士としての知識や経験はもちろん、事業運営に関する知識やスキルが求められるポジションです。
施設長やホーム長になるためには、まずは施設やホームでの業務経験を積み重ねることが必要です。
業務経験を通じて、イベントや行事などの際は積極的にリーダーシップを発揮し、企画を成功に導けるような体験を繰り返すことが重要です。
その上で必要なのは、リーダーシップやコミュニケーション能力などのマネジメントスキルです。
そういったスキルを身につけるために、管理職研修や経営学、またコーチングなどコミュニケーションスキルの勉強を行うことが望ましいです。
「サービス提供責任者や生活相談員を目指したい」、「ホーム長や施設長を目指したい」と思っても、おそらくあなたの働いている職場にはすでにポストが埋まっているはずです。
もし「新たな職場でチャレンジしてみよう」と考えておられるなら、こちらの記事も読んでみて下さい。【介護職・医療職の転職者必見】転職で失敗しない為には転職サイト・エージェントを使うべき理由
看護士や理学療法士などの他業種へのキャリアチェンジ
介護福祉士から看護師や理学療法士、作業療法士などの他業種へのキャリアチェンジという方法もあります。
その中でも看護師へのキャリアチェンジは、比較的おおいです。
理由としては、介護現場と看護師業界は共通する部分が多く、介護福祉士の経験やスキルが活かせるという点が挙げられます。
他業種へのキャリアチェンジは、お金や時間がかかるため、必ずしも頻繁に行われているわけではありません。
しかし、介護福祉士の経験やスキルは、他の業種でも活かせることがあります。
今後の仕事のやりがい等を考えたうえでキャリアチェンジするのもありだと思います。
介護福祉士の取得方法
介護福祉士を受講するためには、受験資格を満たしていることが必要です。
介護福祉士の受験資格を満たすには4つのルートがあります。
詳しくは、以下の図をご覧下さい。
一般的には【実務経験ルート】の方が多く、これは実務者研修の取得と実務経験3年以上が必要です。
あなたがもし無資格の場合は初任者研修から、もし初任者研修をお持ちなら実務者研修を取得しましょう。
【実務経験ルート】からの「失敗しない資格取得方法」を知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。【介護職員初任者研修、実務者研修のスクール選び】失敗する3つの選び方【費用だけで決めるのはナンセンス!】
実務者研修とは別に、"介護福祉士試験対策講座"というものがあります。
これは介護福祉士試験に合格するための講座で、以下のような内容のものです。
- 試験の概要や出題範囲の解説
- 各科目のポイントや重要事項の解説
- 過去の試験問題の分析や解説
- 模擬試験の受験や解説
- 学習の進め方や効果的な勉強方法のアドバイス
詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。介護福祉士試験対策講座は受講すべき?【内容・費用・効果的な活用方法などを徹底解説】
まとめ
いかがだったでしょうか。
介護職の3年目は、自分のスキルや経験を活かして専門性を高め、やりがいや自己の強みを発揮し始める重要な時期です。
1年目や2年目の努力によって、基本的な介護技術やコミュニケーションスキルが洗練されており、自信と安定感を持つことができます。
また、3年目は自分の今後のキャリアを考える時期でもあります。
認定介護福祉士や認知症ケア専門士を目指すことで、より高度な知識やスキルを獲得し、専門的なサポートを提供することができます。
さらに、施設長やホーム長、他業種へのキャリアチェンジなども選択肢として考えられます。
これらの道を進むにあたって、目標を持ち、自己成長を重ねながらキャリアを築くことが大切です。
しかしながら、介護職の3年目にはモチベーションが低下する時期でもあります。
モチベーション低下を乗り越えるためには、業務の多様性を見つけることや自分の成長を確認すること、小さな目標を設定することが大切です。
トータルで考えても、やはり介護福祉士の取得は大きな意味があります。
介護職の3年目は、達成感や成長を感じながら進むための貴重なステージです。
是非一度、介護福祉士の取得を考えてみてはいかがでしょうか。
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