こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。求人情報は、企業が求職者に対して「うちはこんな会社です、是非応募してくださいね」というものです。
ここがいい加減で、求職者に対して優しいものでない場合、そもそもそんな会社は社員に対して優しくはありません。そのような会社を選ぶのはやめておきましょう。
まず求人情報が丁寧に書かれていることが前提です。この前提を踏まえたうえで、どのように求人情報を読み解くか、そしてその際のポイントや、求人情報には書かれていない情報の収集方法をお伝えしていきます。
【医療・介護職の転職】求人情報から読み解く!絶対に押さえておくべきポイントを解説。
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスに転職し管理者を4年、そして今は4施設の統括部長を兼務しています。
日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、医療・介護職に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。
この記事を読む価値
- 求人情報のポイントがわかります。
- 求人情報ではわからない情報の収集手段がわかります。
- 良い会社の選び方がわかります。
早速、見ていきましょう。
求人情報から押さえておくべきポイント
介護職が転職を考えて求人情報をみるとき、押さえておくべきポイントは以下の5つです。
- 業務内容の確認
- 職場の雰囲気の確認
- 福利厚生の内容の確認
- 給与体系の確認
- 勤務条件の確認
それぞれ具体的に見ていきましょう。
1、業務内容の確認
一例を紹介します。
- 高齢者のケアか、障害者のケアか
- 身体介護か生活支援か
- 身体介助の内容(食事や入浴、排泄など)
- 医療的ケアはどの程度必要か(服薬管理や傷の処置など)
- レクリエーションや外出支援の有無は
- 介護サービスの企画なども担当するのか
- 相談支援業務はするのか
このように、どのような業務が求められるかが記載されています。
もっと詳しく「一日の流れ」を載せている企業もあります。
業務内容を確認して、自分に合った職場かどうかを見極めましょう。
2、職場の雰囲気の確認
求人情報からも多少は雰囲気を読み取ることが出来るので、事前に確認してみましょう。
以下、職場の雰囲気を確認する上でのポイントを解説します。
掲載されている写真や動画
求人情報には、職場やそこで働くスタッフの写真が掲載されることがあります。
またその会社のホームページをみると、より多くの写真や動画を見ることが出来ます、
これらの映像を見ることで、職場の雰囲気や雰囲気の良さ、社員同士のコミュニケーションの様子などが多少わかります。
募集内容から確認
求人情報には、募集内容や求人条件が詳細に掲載されることがあります。
その中には、福利厚生や研修制度、また働き方などがあります。
また時短勤務、短時間正社員、テレワーク制度なども取り入れている会社もあります。
スタッフのライフワークバランスに合ったような勤務形態を許されているなら、もしかしたらスタッフにやさしく雰囲気の良い職場かもしれません。
掲載されている文言や表現
求人情報には、掲載されている文言や表現がいろいろです。
例えば、「アットホームな職場です」、「チームワークを大切にしています」、「職場環境の整備に力を入れています」、「風通しの良い職場です」などです。
でも「どのように?どんなところが?」というのが大事ですよね。
このような表現があるからといって、「雰囲気の良い職場かもしれない」とは思わないでください。
具体的にどのようなところが、というところが書かれているかどうかは確認するようにしましょう。
3、福利厚生の内容の確認
求人情報には、社会保険や退職金制度などの福利厚生の内容が記載されているので、自分にとって必要な福利厚生が揃っているかどうか確認しておきましょう。
でも求人情報に載っている福利厚生を見ても「これって他の企業と比べて良いの?悪いの?」と思うかもしれません。
介護施設によくみられる福利厚生について詳しく知りたい人は、別のブログで解説していますので、こちらをご覧ください。介護施設の福利厚生を徹底解説【モチベーションアップにつながる福利厚生のいい企業の選び方】
以下、求人情報以外でも福利厚生の確認方法をお伝えします。
企業の公式サイトを確認する
求人情報には詳細が掲載されていない福利厚生についても、公式サイトで確認することができます。
求人情報をみて「ちょっと気になるかも」と思ったら、企業の公式サイトを見てみましょう。
公式サイトには連絡窓口としてメールアドレスや電話番号が載せてある場合が多いです。
そういった方法を活用するのも一つの手です。
従業員の声を調べる
従業員の声を掲載したサイトや口コミサイトなどを調べることで、実際に福利厚生がどのように提供されているか、また福利厚生についての満足度などを知ることができます。
企業の口コミサイトだけでなく、SNSなどで従業員の声を確認することもできます。
もしSNSを通して繋がることが出来れば、職場の実際の状況や雰囲気、労働環境や労働時間など、自分が気になるポイントについて、直接聞いてみましょう。
職場見学をする
面職場見学をすることで、担当者に福利厚生の実態を伺うことが出来ます。
介護業界でも大企業では定期的に″職場見学会″を開催しています。
中小企業でも「職場見学をさせていただけませんか?」と電話してみると、大抵はOKなはずです。
仮にもしダメなら、そんな会社で働くのはやめておく、ぐらいの気持ちで良いかもしれません。
業界の平均的な福利厚生を調べる
業界の平均的な福利厚生を調べることで、その企業の福利厚生が優れているかどうか、比較することができます。
ただ、複数の企業の福利厚生を調べるのは、かなり骨が折れます…。
おすすめは転職エージェントを使うことです。
転職エージェントは転職のプロで、多くの求人を扱っており、それらの企業とのパイプもあります。
また「あなたにとって、どのような福利厚生があればありがたいか」という視点から相談や企業選びをしてくれます。
転職エージェントについて解説しているブログをご紹介します。是非、読んでみてください。【介護職・医療職の転職者必見】失敗しない為には転職サイト・エージェントをおすすめする理由
4、給与体系の確認
給与額だけでなく、ボーナスや昇給などの詳細も確認しておきましょう。
以下、給料体系を確認する上でのポイントを解説します。
給与額の明確な表記
求人情報には、基本給やボーナスなど、給与額に関する情報が明確に掲載されていることが多いです。
しかし、まれに曖昧な表記をしている会社もあります。
例えば「基本給○○万円~○○万円」など。
実際にはいくらもらえるのかは、面接前に確認しておく必要があります。
また「実績に応じて考慮します」といった表記がされている求人もあります。
そんな場合は、給料交渉をする必要があります。
給料の交渉についてはこちらの記事をご覧ください。【介護職】転職で給料を上げるには交渉はするべき?【給料交渉に必要な情報を具体的に解説】
評価制度や昇給制度の説明
評価制度や昇給制度の確認も重要です。
それらが明確に記載されている会社は、自分のスキルアップに応じて給与アップが期待できます。
もし記載されていないなら、評価制度や昇給制度の仕組みを確認しましょう。
それに応じて、自分が長年働き続け、成長できる環境かどうか判断しましょう。
福利厚生や手当の内容
給与以外にも、収入につながるような福利厚生や手当などの確認も必要です。
例えば、交通費や住宅手当、家族手当、資格手当などです。
求人情報には、それらの情報が明確に掲載されていることが多いです。
「すべてを合算すると年収はどれぐらいになるのか」を把握し、今働いている会社と比較してみてはいかがでしょうか。
介護士の年収について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。【介護士の給与事情を徹底解明】自分の年収は平均より低いのか?!今後はあがっていく可能性はある?!
5、勤務条件の確認
勤務条件は、自分に合った職場選びには欠かせません。
求人情報には、勤務条件が詳細に記載されていますので、しっかり確認しておくことが大切です。
勤務時間
勤務時間は、通常の勤務時間や平均の残業時間、休日数などが明記されています。
また、シフト制である場合は、勤務時間帯や休日のパターンが示されていることがあります。
これらの情報を確認することで、自分が希望する勤務時間に合致するかどうかを判断することができます。
勤務地
ほぼ毎日働く場所なので、勤務地が自宅から通いやすい位置にあるかの確認は重要です。
正社員として応募する場合は″異動の有無″も確認しましょう。
もし異動があるなら、異動先が遠くて、通勤がかなり不便になる場合もあります。
異動があるなら、会社命令なのか、拒否できるのかなども、事前に確認すると良いかもしれません。
応募条件
応募条件には、学歴、経験、資格、年齢などが含まれます。
これらの条件を満たしているかどうかを確認し、あなたが応募可能かどうかを判断する必要があります。
雇用形態
求人情報が出している雇用形態について確認しましょう。
雇用形態には、正社員、契約社員、パートタイム、アルバイト、派遣社員などがあります。
また、それぞれの雇用形態によって、待遇や福利厚生、労働時間などが異なることが多いです。
例えば、社会保険、退職金、交通費、住宅手当、年次有給休暇、資格手当、研修制度などは勤務日数や時間によって変わってきます。
あなたの条件と会社が求めている雇用形態が合致しているのか、そしてその雇用形態の待遇まで確認しておきましょう。
その他
求人情報には、その他にも職場の環境に関する情報が記載されていることがあります。
例えば、従業員の離職率が低い、有給取得率が高いなど、会社が従業員を大切にしている様子が読み取れる場合もあります。
このような情報を確認することで、職場の人員配置や業務負荷だけでなく、従業員の働きやすさなども把握することができます。
他にも求人情報には、職務経験が求められる場合があります。
自分が過去に経験した業務内容と求人情報に記載された職務内容を比較し、職務経験を活かせるかどうか確認しましょう。
面接時の志望動機の書き方をブログにしていますので、こちらの記事もご覧ください。【介護経験者は必見!】転職時の志望動機の書き方を解説【例文あり!そのまま使ってもOK】
求人情報ではわからない情報を知りたい場合
これが最も確実です。
ただし、担当者も丁寧に答えてくれるとは限りません。
担当者に聞く以外に、以下のような手段があります。
- 公式サイトを確認する
- Web上での口コミサイトを見る
- 転職サイトを複数使い、見比べる
- 転職エージェントに登録する
- SNSで働いている人の情報や、会社発信の情報を確認する
- 職場見学をする
- 会社説明会に参加する
時間がある人は、口コミサイトを見てみたり、SNSを使って情報収集することもできます。
また「自分の力で探したい!」という人は複数の転職サイトを使い、見比べてみるのがおすすめです。
転職サイトは【非公開求人】というものがあり、より多くの情報を得ることが出来ます。
そして「時間がない、誰かに頼みたい」という人には転職エージェントを使うことがおすすめです。
今ではZoomやLINEを使って連絡を取り合えるので、非常に便利です。
転職サイトを使うべきか、それとも転職エージェントを使うべきか、で悩んでおられる人に向けて、それらの内容を別の記事で解説しています。
こちらの記事もご覧ください。介護職・医療職で求人を探すには転職サイトを使う方が良い?それとも転職エージェントを使い方がよい?
あなたに合った手段を使って、情報収集し、転職を成功させましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
この記事を読んでいただいたことで、求人情報をどのように確認していくか理解していただけたかと思います。
良い求人に出会えたら次は準備です。
面接までしても、面接で落ちてしまっては良い会社で働くことが出来ません。
面接で落ちないようにするにはどうすればよいか、別の記事で具体的に解説しています。
こちらの記事もご覧ください。【介護職の面接対策】面接で落ちないための方法を徹底解説します【採用担当経験者からの知見】
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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