自分のキャリアをどのように築いていったらよいか、悩んでいる介護福祉士の人。
こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。僕はケアマネージャーも取得しましたが、特にこの資格を使って仕事はしていません。管理職としての道を選びました。
50歳を過ぎてからケアマネージャーとして働こうと考えています。
介護福祉士のキャリアアップにケアマネージャーはおすすめ?【介護福祉士のキャリアプランを紹介】
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職やリーダー・管理職にとって必要な情報をシェアしていきたいと思います。
読者さんへの前おきメッセージ
介護福祉士の資格を取得した後は、様々なキャリアパスがあります。まずはどのようなキャリアパスがあるのかを知ることが重要です。
それらを知ることで、自分自身がどのような方向性で進みたいのか、将来の目標を明確にすることができます。
この記事では、大きく4つのキャリアパスについて紹介します。そして介護福祉士のキャリアパスで王道である《介護福祉士⇒ケアマネージャー》について深堀していきます。
最後に僕のおすすめするキャリアパスを紹介します。是非、最後まで読んでみてください。
この記事を読む価値
- 介護福祉士取得後のキャリアパスがわかります。
- ケアマネージャーの仕事内容と、求められる適性やスキルがわかります。
- 介護福祉士のおすすめのキャリアをお伝えします。
早速、見ていきましょう。
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介護福祉士からのキャリアアップ方法は?
下の図表をご覧ください。
引用画像:Careea Theory
- 認定介護福祉士や認知症ケア専門士を目指す
- サービス担当責任者や生活相談員を経験してから、ケアマネージャーを目指す
- 施設長やホーム長を目指す
- 看護士や理学療法士などの他業種へのキャリアチェンジ
それぞれ具体的に解説していきます。
認定介護福祉士や認知症ケア専門士を目指す
認定介護福祉士とは、介護福祉士の上位資格として『一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構』が2015年12月から認証・認定を開始した民間資格です。
認定介護福祉士は介護福祉士よりも、更に高度な知識やスキルの習得を持っていて、また介護職員へ指導するスキルと実践力が身についています。
認定介護福祉士の資格取得には、以下の2つの条件が必要です。
地域によっては、【介護福祉士ファーストステップ】という研修の修了必要な場合もあります。
【介護福祉士ファーストステップ】についてはこちらの記事をお読みください。
認定介護福祉士を取得することによって、介護職員へ指導する立場としての役割や、看護・リハビリ・ソーシャルワーカなどの他職種との連携を図るための中核的役割が求められます。
利用者さんからも職場のスタッフからも頼りになる存在になることができます。
次に認知症ケア専門士です。
認知症ケア専門士とは、2005年に制定された資格で、一般社団法人日本認知症ケア学会が主催する民間資格です。
認知症の人やその家族、介護者に対して、専門的な支援を提供することを目的とした資格です。
認知症の人の特性やケアの方法を学ぶことができます。
認知症の高齢者が増加する現代社会において、認知症ケア専門士は需要が高まっており、キャリアアップのための有力な選択肢の一つです。
どちらの資格も、介護現場でのスキルアップやキャリアアップにつながるとされています。
これらの資格を取得することで、手当がつき、給料を上げることのできる会社もあります。
ただし、どちらの資格も取得には多くの時間や努力が必要です。目的や目標に応じて、自分に合った資格を目指すことが大切です。
サービス担当責任者や生活相談員を経験してから、ケアマネージャーを目指す
サービス提供責任者とは訪問介護サービスを提供する事業の責任者のことです。
訪問介護サービスの利用者さんに合わせて訪問介護計画書をつくり、サービスの提供手順や調整などを行います。
また、サービス提供の質を高めるための業務改善やスタッフの指導育成などを行うことが求められます。
生活相談員とは、利用者さんからの相談を受け付けるだけではなく、介護事業所・利用者さん・ご家族・ケアマネージャーとの連携などを担う専門職です。
急な調整やクレーム対応など、臨機応変に行動できる能力が求められます。
これらの職種を経験することで、介護福祉士としての業務だけでなく、利用者さんの生活全般の支援に関する知識や技術や組織運営などのスキルを身につけることができます。
また、介護保険制度に関する知識を深め、利用者さんにとって適切な介護サービスを提供するためのスキルも磨くことができます。
このように介護福祉士がサービス提供責任者や生活相談員を経験することでケアマネージャーに必要なスキルを養い、その後、ケアマネージャーを目指すこともキャリアの一つの選択肢です。
施設長やホーム長を目指す
施設長やホーム長は、介護福祉士としての知識や経験はもちろん、事業運営に関する知識やスキルが求められるポジションです。
施設長やホーム長になるためには、まずは施設やホームでの業務経験を積み重ねることが必要です。
業務経験を通じて、イベントや行事などの際は積極的にリーダーシップを発揮し、企画を成功に導けるような体験を繰り返すことが重要です。
その上で必要なのは、リーダーシップやコミュニケーション能力などのマネジメントスキルです。
そういったスキルを身につけるために、管理職研修や経営学、またコーチングなどコミュニケーションスキルの勉強を行うことが望ましいです。
「サービス提供責任者や生活相談員を目指したい」、「ホーム長や施設長を目指したい」と思っても、おそらくあなたの働いている職場にはすでにポストが埋まっているはずです。
もし「新たな職場でチャレンジしてみよう」と考えておられるなら、こちらの記事も読んでみて下さい。【介護職・医療職の転職者必見】転職で失敗しない為には転職サイト・エージェントを使うべき理由
看護士や理学療法士などの他業種へのキャリアチェンジ
介護福祉士から看護師や理学療法士、作業療法士などの他業種へのキャリアチェンジという方法もあります。
その中でも看護師へのキャリアチェンジは、比較的おおいです。
理由としては、介護現場と看護師業界は共通する部分が多く、介護福祉士の経験やスキルが活かせるという点が挙げられます。
他業種へのキャリアチェンジは、お金や時間がかかるため、必ずしも頻繁に行われているわけではありません。
しかし、介護福祉士の経験やスキルは、他の業種でも活かせることがあります。
今後の仕事のやりがい等を考えたうえでキャリアチェンジするのもありだと思います。
介護福祉士からケアマネジャーを取得する人って多い?
以下の表をご覧ください。
職種 | 人数 | 構成比率 |
柔道整復師 | 4,503 人 | 0.6 % |
看護師・准看護師 | 170,952人 | 23.9% |
理学療法士 | 16,753人 | 2.3% |
作業療法士 | 9,950人 | 1.4% |
社会福祉士 | 45,612人 | 6.4% |
介護福祉士 | 316,440人 | 44.2% |
出典:厚生労働省「第23回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
介護福祉士は、介護現場での経験が豊富で、利用者さんの介護ニーズやサービス内容について理解しているため、ケアマネジャーに向いています。
また、介護現場での経験があるため、利用者さんやご家族とのコミュニケーションもスムーズに行えるというメリットがあります。
介護福祉士からケアマネジャーに転職する人が多い理由は、介護福祉士の業務経験を活かしながら、より幅広い介護サービスに携わりたいという意向があるためです。
ケアマネジャーの仕事内容を簡単に解説
具体的な仕事内容は、以下のようなものがあります。
1、介護支援計画の作成
利用者さんやご家族の希望や状況を把握し、介護サービスの必要度や内容、費用負担などを考慮して、介護支援計画書を作成する。
2、サービス提供事業者との連携
介護サービス提供事業者との調整や契約、サービス提供内容の確認などを行う。
3、利用者や家族とのカウンセリング
利用者さんやご家族の不安や問題を聞き、解決策を提供したり、必要な相談先を紹介したりする。
4、介護支援の情報提供
介護保険制度や介護サービス、福祉施設などの情報提供を行い、利用者さんやご家族の理解を深める。
ケアマネージャーは、介護保険制度に基づく介護支援の専門家であり、利用者さんの生活や人生設計をサポートする重要な役割を担っています。
また、介護保険制度の改定や介護に関する社会的な問題にも精通していることが求められます。
ケアマネージャーの取得条件
基礎資格として認められている国家資格には、以下のようなものがあります。
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 看護師
- 准看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 栄養士(管理栄養士を含む)
- 保健師
- 精神保健福祉士
- あん摩マッサージ指圧師
- はり師 きゅう師
- 歯科衛生士
- 薬剤師
- 柔道整復師
- 言語聴覚士
- 医師
- 歯科医師
- 助産師
- 視能訓練士
- 義肢装具士
上記の基礎資格を持っていない人でも、生活相談員や支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として通算5年以上かつ900日以上相談援助業務に従事した経験があれば、ケアマネジャー試験を受験することが可能です。
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介護福祉士とケアマネジャーの役割やスキルの違い
介護福祉士は、直接利用者さんと接することが多く、身体介護や生活支援、レクリエーションなど、利用者さんの日常生活を支援するスキルが求められます。
また、直接利用者さんと接するため、医療的ケアや認知症ケアなどの専門的な知識も必要です。
一方、ケアマネジャーは、介護保険制度に基づいたケアプランの策定や調整、介護サービスの提供者の選定、利用者さんやご家族への情報提供や相談支援など、ケアのコーディネーション業務が中心となります。
スキルアップにおいては、法令や制度の知識や交渉力、コミュニケーション能力、マネジメントスキルなどが必要とされます。
つまり、介護福祉士とケアマネジャーは、それぞれ別々の専門職であり、スキルアップの目的や方法も異なります。
介護福祉士とケアマネジャーは、適性が違う?
介護福祉士は、主に身体介護や日常生活援助など、直接利用者さんの介護に関わる仕事であるため、細かい気配りやコミュニケーション能力、体力やスタミナなどが求められます。
一方、ケアマネジャーは、介護保険制度に基づく介護支援の計画作成や、サービス提供事業者との連携、利用者さんやご家族とのコミュニケーションなど、管理職に近い仕事です。
そのため、専門的な知識や経験、計画的な思考力や分析力、調整力やリーダーシップなどが求められます。
もしケアマネージャーを目指すなら、サービス提供責任者や生活相談員などを経験し、その適正やスキルを磨いていく必要があります。
ケアマネージャーと介護福祉士の給料比較
介護福祉士とケアマネジャーの処遇面については、職場や地域、経験年数などによって異なります。
一般的には、ケアマネジャーの方が介護福祉士よりも高い給与水準になる傾向がありますが、必ずしも全ての職場でそうであるとは限りません。
また、福利厚生や賞与、昇給などの処遇面についても、職場や地域によって異なるため、一概に比較することはできません。
ただし、ケアマネジャーは管理職に近いポジションであるため、管理職に付与される特別な手当や報奨金が支給されることがある点も考慮する必要があります。
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50歳までは介護福祉士で、その後はケアマネジャーをしようかと思うのですが、どうですか?
まず50歳までは介護福祉士としてキャリアを積んでいきます。
認定介護福祉士や認知症ケア専門士の資格取得を目指したり、生活相談員やサービス提供責任者の経験を積んだり、ホーム長や施設長を目指して頑張ります。
でもケアの仕事は体力が必要です。
やっぱり50歳を過ぎると体力の衰えを感じ、ケアの現場がしんどく感じるかもしれません。
人によっては、50歳を過ぎてもバリバリでやっている人もいますが…。
50歳を過ぎたころにケアマネージャーの資格を取得します。
そうすると、今まで培ってきた経験や資格をケアマネージャーとして活かすことができます。
ケアのスキル、認知症の知識、コミュニケーション能力、マネジメント能力はケアマネージャーとして働くうえで大きなステータスとなります。
更にケアマネージャになりケアマネージャーとしてのスキルを身につけることで、今までより広い視野で利用者さんに支援することができます。
50歳という年齢での挑戦は、僕は理想ではないのかなと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
この記事を読んでいただき、あなたのキャリア形成に少しでも参考になればうれしいです。
そして、ケアマネージャーを目指してみようかと思われた方!
まずはケアマネージャーという資格を知る上でも、資料を見てみることをオススメします。
以下にケアマネージャーの資料請求サイトを載せておきます。
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それではこれで終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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