こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。介護業界で働くには"介護福祉士"の取得を目指すべきです。それにはまず"初任者研修"の資格を取得しましょう。
介護職の資格。初任者研修、実務者研修、介護福祉士の違いは?【介護福祉士資格のとり方まで解説】
筆者
記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。
当ブログは医療・介護職に役立つ情報向けに作っていますが、介護職を目指す人へ有益となる情報も発信しています。
読者さんへの前おきメッセージ
今後も介護職の需要はどんどん増えていきます。AIやロボットの発展で、働きやすさも激変していきます。またキャリアチェンジするにも、おすすめな業種です!
そして介護業界では今までは無資格で働けていたものの、今後は専門性が重視されていく為、資格取得が必須になる傾向があります。
その為にもまずは公的な資格である初任者研修の取得をお勧めします。
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この記事を読む価値
- 初任者研修・実務者研修・介護福祉士の違いが判ります。
- 資格の取得方法がわかります。
- 介護士のキャリア形成がわかります。
早速、見ていきましょう。
初任者研修、実務者研修、介護福祉士の違いは?
そして、それぞれレベルが異なります。
一般的には初任者研修 ➡ 実務者研修 ➡ 介護福祉士、の順に資格を取得しています。
以下の図のようなイメージです。
それぞれの資格を簡単に説明すると、以下のようになります。
1、初任者研修
介護職として働くための基本的な知識やスキルを学びます。そして無資格の人や、介護職の経験がない人でも取得することができます。
初任者研修を取得することで働ける介護サービスが増えるため、就職・転職活動の際、採用されやすくなります。
2、実務者研修
実践的な知識と技術の習得を目的とされた資格で、初任者研修の上位に位置しており、介護福祉士を目指すステップになる位置づけです。
実務者研修を修了すると、サービス提供責任者※として働けるようになり、仕事の幅が広がるほか、給料や待遇面の向上なども期待できます。
※「サービス提供責任者」とは、訪問介護サービスの実施計画をたて、ホームヘルパーを指導・管理する責任者です。
3、介護福祉士
介護職における唯一の国家資格です。
介護の知識や技術の提供だけではなく、医療の知識や、多職種との連携なども求められる資格です。
各資格の取得方法
それぞれの取得方法を説明します。
初任者研修・実務者研修
初任者研修は、介護職に就いたばかりの人や未経験者でも受講することができます。
特別な条件や経験は必要ありません。
介護職に興味を持っている方であれば誰でも受講することができます。
実務者研修は、ある程度介護職として知識と経験がある人が受講します。
具体的には、初任者研修を修了し、介護職で実務経験を2年以上有する人などです。
初任者研修を取得していなくても、実務者研修を受講することは可能です。
でも講師は、「基本的な介護の知識を持っているでしょ」という呈で話を進めます。
なので、未経験者や介護職になりたての人にはおすすめしません。
理学療法士や作業療法士、もしくは看護師などで実務経験がある人は、いきなり実務者研修から受講することも可能です。
僕の実体験を別の記事にしていますので、興味のある方はこちらの記事をご覧ください。費用を抑えるなら初任者研修を受けずに実務者研修を受けた方が良い?!【実体験から話します】
初任者研修・実務者研修を取得するには2通りの方法があります。
まずハローワークですが、
ハローワークで受講するメリットは、以下の3つです。
- 無料で受講できる可能性がある
- 給付金をもらえる可能性がある
- 手厚く就職のサポートをしてもらえる
もちろんデメリットもあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
次に民間スクールです。
民間のスクールはたくさんあります。
それぞれ値段、割引制度、コースは様々で、選ぶときはかなり悩んでしまいます。
民間スクールの選び方や、おすすめのスクールなどを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。介護職員初任者研修の取得期間・費用・割引制度・コースなど【スクール別5社を徹底比較】
介護福祉士
介護福祉士を受講するためには、受験資格を満たしていることが必要です。
介護福祉士の受験資格を満たすには4つのルートがあります。
詳しくは、以下の図をご覧下さい。
一般的には【実務経験ルート】の方が多く、これは実務者研修の取得と実務経験3年以上が必要です。
実務者研修とは別に、"介護福祉士試験対策講座"というものがあります。
これは介護福祉士試験に合格するための講座で、以下のような内容のものです。
- 試験の概要や出題範囲の解説
- 各科目のポイントや重要事項の解説
- 過去の試験問題の分析や解説
- 模擬試験の受験や解説
- 学習の進め方や効果的な勉強方法のアドバイス
詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。介護福祉士試験対策講座は受講すべき?【内容・費用・効果的な活用方法などを徹底解説】
働きながら無料で資格を取得する方法
正社員雇用の求人も大幅に増えます。
介護の資格で初めにとる資格は【初任者研修】です。
でも初任者研修を取得するのには1~4か月はかかります。費用は5~10万円程度です。
初任者研修について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。介護職員初任者研修の内容を解説【費用、テスト内容、取得に要する時間、道のり、資格取得後の未来まで】
「そんな時間はない」という人にお勧めなのが、″働きながら無料で資格を取得する方法″を使うことです。
それは以下の3つの方法です。
- カイゴジョブアカデミーの「特待生キャンペーン」を使う
- 転職サイト【かいご畑】の「キャリアアップ応援制度」を使う
- ハローワークを使う
それぞれ具体的に見ていきましょう。
カイゴジョブアカデミーの「特待生キャンペーン」
まずは、カイゴジョブアカデミーの「特待生キャンペーン」です!
簡単に説明すると、一定の条件を満たすことで資格取得を無料で目指しながら、カイゴジョブアカデミーが推薦する会社で働く、といったものです。
カイゴジョブアカデミーの推奨する会社は複数あり、自分に合ったものを選ぶことが出来ます。
この制度を使って、実務者研修や介護福祉士の取得し、さらに正社員として働くことが出来ます。
詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。初任者研修/実務者研修のスクールはここ一択【カイゴジョブアカデミーはなぜ評判が良いのか?!】他社比較あり
転職サイト【かいご畑】の「キャリアアップ応援制度」
転職サイト【かいご畑】の「キャリアアップ応援制度」を使うこともお勧めです!
これも同様で、資格取得を目指しながら仕事ができる制度です。
この制度は、無資格の状態でも有資格者向け求人に就職することができます。
これがどういうことかというと、一般的な会社は保有資格によって給料が違います。その場合、資格保持者と同様の基本給をいただくことが出来ます。
また、資格手当がある会社ならそれをいただくこともできます。
【かいご畑】の「キャリアアップ応援制度」について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。【最新2023年版】介護職おすすめ転職サイト・エージェントBEST3【特徴、口コミあり】
ハローワークを使う
条件を満たすとハローワークを使って、無料で資格を取得することもできます。
ハローワークは公的な機関であるため安心して利用できます。
デメリットとしては、資格取得までに長期間かかることや、振替受講が出来ないことなどがあげられます。
ハローワークについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。【初任者研修・実務者研修の取得】費用を無料にできるかも!まずハローワークに行くべき3つの理由。
給料の違い
会社によって様々ですが、基本給が上がるところもあれば、手当がつくところもあるし、処遇改善加算※の割り振りが増えるところもあります。
※処遇改善加算とは国から介護職に向けて充てられた給付金です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。他の会社と比べて給与が少ないのは分配方法が問題?【介護職員処遇改善加算の分配方法について】
「令和2年度 介護従事者処遇状況等調査結果」を見てみると、以下のようになります。
- 介護福祉士:平均月収約33万円 平均年収395万円
- 実務者研修:平均月収30万円 平均年収364万円
- 初任者研修:平均月収30万円 平均年収361万円
- 無資格者:平均月収28万円円 平均年収331万円
※平均給与額は、基本給(月額)+手当+一時金(10~3月支給金額の1/6)
出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」
これを見る限り介護職員として長く働く場合は、介護系の資格を取得することが給与UPの近道と言えますね。
介護職の給料については別の記事で詳しく解説しています。こちらの記事も読んでみてください。【介護士の給与事情を徹底解明】自分の年収は平均より低いのか?!今後はあがっていく可能性はある?!
業務の違い
介護職として、介護業務である、入浴や食事の介助、排泄ケア、レクリエーションの企画などの業務を行います。
上位資格を取ることで、業務の幅が広がります。
実務者研修を取得することで、医療処置や診療の補助など、より専門的な業務を行うことができたり、
訪問介護のサービス提供責任者として、利用者さんの生活に沿ったサービス計画を立てることが出来ます。
また介護福祉士を取得することで、デイサービスでは生活相談員として働くことができ、ケアマネージャーや理学療法士などと連携しあい、利用者さんを生活全般からサポートすることが出来ます。
介護福祉士取得以降のキャリア
介護福祉士は資格取得後、以下のような4つのキャリアパスがあります。
- 認定介護福祉士や認知症ケア専門士を目指す
- サービス担当責任者や生活相談員を経験してから、ケアマネージャーを目指す
- 施設長やホーム長を目指す
- 看護士や理学療法士などの他業種へのキャリアチェンジ
最も多いキャリアアップとしてはケアマネジャーを目指す人です。
以下はケアマネージャー(介護支援専門員)の受講者割合を示した表です。
職種 | 人数 | 構成比率 |
柔道整復師 | 4,503 人 | 0.6 % |
看護師・准看護師 | 170,952人 | 23.9% |
理学療法士 | 16,753人 | 2.3% |
作業療法士 | 9,950人 | 1.4% |
社会福祉士 | 45,612人 | 6.4% |
介護福祉士 | 316,440人 | 44.2% |
出典:厚生労働省「第23回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
介護福祉士は、介護現場での経験が豊富で、利用者さんの介護ニーズやサービス内容について理解しているため、ケアマネジャーに向いています。
また、介護現場での経験があるため、利用者さんやご家族とのコミュニケーションもスムーズに行えるというメリットがあります。
介護福祉士からケアマネジャーに転職する人が多い理由は、介護福祉士の業務経験を活かしながら、より幅広い介護サービスに携わりたいという意向があるためです。
さらに詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。介護福祉士のキャリアアップにケアマネージャーはおすすめ?【適正・スキル・給料などの比較あり】
おわりに
いかがだったでしょうか。
介護士には色々な資格があります。
レクレーション介護士、認知症ケア専門士、リハビリケア専門士など…。
でもやはり、まずは公的で基本的な資格である"介護福祉士の取得"を目指すべきだと思います。
社会的認知もあるし、現場にも役立つ知識です。
それにはまず初任者研修の取得から考えてみてはいかがでしょうか?
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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