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【2024年度の新介護サービス】『訪問』+『通所』サービスの複合サービスについて!

こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。

とも
とも
2024年度から開始予定の介護保険新サービス、『訪問』+『通所』の複合型サービスについて僕の考察を書いていきます。

筆者

記事を書いている僕は、作業療法士として6年病院で勤め、その後デイサービスで管理者を4年、そして今はグループホーム・デイサービス・ヘルパーステーションの統括部長を兼務しています。

日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職やリーダー・管理職にとって必要な情報をシェアしていきたいと思います。

読者さんへの前おきメッセージ

以下の資料をご覧ください。

介護人手不足 “訪問”と“通所”一体的提供 新サービス検討へ

ヘルパーの高齢化などで介護の人手不足が課題となる中、厚生労働省は別々の事業として位置づけられている訪問介護と通所介護などを一体的に提供することができる新しいサービスの種類を作る方針を固め、具体的な検討を進めていくことになりました。

介護サービスをめぐっては団塊ジュニアの世代が全員65歳以上となる2040年に向けて需要が高まるとされる一方で、特に訪問介護の現場でヘルパーの人手不足や高齢化が深刻化しています。

こうした中、厚生労働省は別々の事業として運営されている訪問介護や通所介護などの複数の在宅サービスを一体的に提供できる新たなサービスの種類を作る方針を固め、5日専門家の会議で報告しました。

厚生労働省は来年、専門家による会議で具体的な検討を進めることにしています。

引用:NHK

『訪問』+『通所』の複合型サービスは、2024年度から新サービスとして創設される事のみしか決まっていません。

その詳細や指定要件、報酬体系などについては、2023年度の介護給付費分科会において検討されることとなっています。

今回は、『訪問』と『通所』について僕の考察を記載していきたいと思います。

『訪問』+『通所』サービスの全容イメージ

大きな会場に人がぽつぽつと座っている場面
とも
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現行の介護保険サービスに、小規模多機能居宅介護があり、これは『訪問』+『通所』+『宿泊』を月額制で提供されるサービスです。

新サービスである『訪問』+『通所』サービスは、小規模多機能型居宅介護から『宿泊』を無くしたサービスがイメージできます。

『訪問』+『通所』サービスは、訪問介護と通所介護を月額制でうけることが出来る、というのが特徴になるかと思います。

現行では通所介護の送り出しの準備に訪問介護を入れたり、通所介護から帰ってきても、訪問介護を入れたりして、点数ぎりぎりやオーバーして自費負担を強いられるような高齢者もいます。

そのような人には、かなり負担が減りありがたいサービスになるかと思います。

ですが月額制になると、新しく設立される『訪問』+『通所』サービスでは、訪問介護のみ利用したい場合、もしくは通所介護だけを利用したい場合の対応が難しくなります。

よって、訪問介護のみのサービスや通所介護のみのサービス提供も認められる必要があるのではないかと考えます。

とも
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介護業界の入り口として一番入りやすいのはデイサービスの職員です。

『訪問』+『通所』サービスによって徐々に訪問介護の知識の習得や経験を積み、訪問介護に従事できる職員を増やします。

そのようにすることで、介護従事者の人材不足を軽減できます。

また『訪問』+『通所』サービスとなった場合も、これまで通りの通所介護が提供できれば、現在通所介護をしている事業所からの新規参入もしやすくなります。

訪問介護や通所介護のみを利用できることで、利用者の症状の変化に合わせて『訪問』と『通所』を組み合わせた柔軟なサービス提供できるのも利点となります。

『生活支援』+『訪問』+『通所』サービス

とも
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【『生活支援』+『訪問』+『通所』サービス】のような複合サービスも考えられます。

このようなサービスになると、柔軟なサービス提供が可能となります。

例えばデイに通って訪問の通院同行で病院を受診し、その帰りに買い物に寄って家に帰る、なども可能となるでしょう。

さらに、ごみ捨てやいろいろな生活援助をプラスすることで、本人の生活を丸ごと支援することが可能となります。

生活支援サービスを訪問や通所サービスの前後に組み込むことが可能となれば、職員を効率的に活用できます。

ちょっとした短時間のサービス提供も可能になるため、近隣に複数の利用者がいる場合、Aさんのごみ捨て、Bさんのごみ捨て、Cさんの朝食介助、その後3人一緒にディへ移動といった支援を一人の職員で実施可能になります。

『訪問』+『通所』サービス創設に係る気になる点

頭をかしげている男の人
とも
とも
気になる点としては、ケアマネジメントがどのように展開されるのか、という点です。

小規模多機能型居宅介護では事業所内部のケアマネージャーがケアマネジメントを実施しています。

新サービスが実施された際にケアマネジメントが外部の居宅介護支援事業所などがが行うのか、それとも小規模多機能型居宅支援のように内部が行うのかが注目です。

僕の考えとしては、内部のケアマネージャーがケアマネジメントを実施するのではないかと考えます。

そうすることで、連係のミスも削減できるし、利用者さんにとってもケアマネージャーが変わることなく安心することができるからです。

今後の議論に注意が必要です。

『訪問』+『通所』サービスの基準の予想

とも
とも
一つの事業所で「訪問介護」・「通所介護」・「『訪問』+『通所』サービス」の3種のサービス提供を可能とするものです。

そうなると、通所介護・訪問介護の定員制限はなしとなるか、地域の実情に応じて定員数を設定できるようになります。

そうすることで以下のようなメリットがあります。

定員数を柔軟にすることのメリット
  • 利用者のサービス間の移行がスムーズになる
  • 現在のサービスからの新規参入がしやすくなる
  • ニーズに応じたサービス提供ができる
  • ある程度の規模にすることで職員の負担が分散できる(訪問介護は365日24時間のサービスなので、職員数を増やすことで土・日勤務などの負担が軽減できる)

『訪問』+『通所』サービスのメリット

グッドをしている男の人

『訪問』+『通所』サービスには、3つのメリットがあります。

『訪問』+『通所』サービスのメリット
  1. 介護上のメリット
  2. 利用者のメリット
  3. 運営のメリッ卜

それぞれ具体的に見ていきます。

介護上のメリット

  • 自宅でできないことを訪問の職員が把握し、通所で訓練することができる
  • 自宅内で転倒しがちなところやリスクの高い個所をみつけ、通所の機能訓練に活かすことができる
  • 自宅に閉じこもりがちな人を訪問して関係を構築し、その後通所に誘うことができる

利用者のメリット

  • 月額制なので安心
  • 小規模多機能より低額で済む
  • 訪問介護、通所介護を頻繁に利用する人は、限度額をオーバーせずに利用できる
  • ケアマネを変更する必要がない

 運営のメリット

  • 朝夕の、訪問介護ニーズが高い時間帯に、訪問介護員の人材不足を補うことができる
  • 訪問介護の待機時間に、訪問の職員が通所介護の業務に入ることで生産性があがる
  •  職員にとっては業務量が多くなるため、報酬もあがる

おわりに

thanksと書かれたブロック

このサービスにはデメリットも予想できます。

中小事業所がムリヤリ導入すると、職員の負担増に直結する恐れがあります。

新サービス導入により業務負担が増えた場合、それに応じた報酬アップをしなければ離職につながります。

報酬体系の見直しも合わせて必要です。

この『訪問』+『通所』サービスは、2023年12月には大枠の方向性が見えるとされています。

年明けにはどんどん議論が進んでいきますので、しっかり情報収集していきましょう!

それではこれで終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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