こんにちは、とも(@tomoaki_0324)です。介護業界には“いじめ”が多いです。そして、いじめを我慢し続けていると必ず病みます。
【介護の職場で生じるいじめ】我慢していると適応障害になります。。。
筆者
記事を書いている僕は、回復期病院で6年、その後介護現場で10年ほど働いています。介護福祉士と作業療法士を取得し、現在は4事業所の統括をしています。
日々忙しく働かれている皆さんに少しでもお役立てできるよう、介護職にとって必要な情報をシェアしていきたいと思います。
読者さんへの前おきメッセージ
【介護士によくある退職理由トップ3】の第2位が〈職場の人間関係(16.6%)〉です。
人間関係の問題は常にトップ3には入っています。それだけ介護現場ではいじめが盛んに起こっていることがわかります。
いじめは放っておくとエスカレートします。そして病みます。そうならないようにこの記事では、いじめに合った場合、どうすればよいかかなり参考になる情報をまとめましたので是非ごらんください。
この記事を読む価値
- いじめの原因・種類がわかります。
- 適応障害について理解できます。
- いじめに合っていたら、どう行動すればよいかがわかります。
早速、見ていきましょう。
介護現場におけるいじめの原因
いじめられる原因はいろいろです。
なぜこのようなことが生じてしまうのかというと、
以下のような要因が挙げられます。
- コミュニケーション不足
- 新人教育は「見て学べ」
- お局(おつぼね)さんの出現
- 常時、人手不足
- 幅広い年齢層による価値観の違い
- 身体的・精神的なストレス過多
もし、あなたの働く職場でいじめがあるとしたら、このような要因に心当たりはありませんか?
いじめの種類
いじめにも種類があり、以下のようなものが挙げられます。
- 冷たい言葉や侮辱
- 嫌がらせや悪口
- あげつらい
- 無視や排除
- 仕事を与えない、情報を与えない
- 誹謗中傷、噂話
- SNS上の誹謗中傷や嫌がらせ
具体的に見ていきましょう。
冷たい言葉や侮辱
相手を傷つけるために故意的に冷たい言葉を選んでいることが多いです。
「邪魔だからどいて」、「ほんと使えない」、「頭おかしいんじゃない?」などの言葉です。
ほっておくと、どんどんエスカレートしていきます。
嫌がらせや悪口
3~4人で一人スタッフの悪口や陰口を言い、同じような考えの人を増やそうとします。
そして嫌がらせをします。
嫌がらせにあったことにがるスタッフに聞いた話では、
例えば、その職員が入浴介助の後、浴室にスリッパを直すのを忘れていた場合、わざと目立つようにさらし「ここに私物を置かない」と張り紙をしたりなどの嫌がらせを受けたとのことです。
あげつらい
あげつらいとは、仕事上の些細なミスや失敗を大勢の前で指摘されたり、大きな声で言いたたられたりする行為です。
された方は、かなり辱めをうけます。
僕の働く職場でも、このような経験はあったのですが、やってる方の意見としては「すぐに利用者さんへ不利益になるようなことは辞めさせたかった」と言っていました。
ただし、それは言い訳で「すぐに人目の付かないところへ誘い、ことっそ教えたら良いでしょ」と伝えた記憶があります。
無視や排除
挨拶をしても返事をしない、休憩室や更衣室に入った途端に会話が止まる、等の場合があります。
ひどい場合では、業務上必要な申し送りもしてもらえず、業務に支障が生じる場合もあります。
仕事を与えない
これは上司から部下へのいじめです。
気に入らない職員へわざと仕事を与えず、「頼りにしていない、頼りたくない、他のスタッフより劣っている」というメッセージを与えます。
もしその職員が本当に能力が低く任せられないのであれば、そのような説明をして改善を図っていくべきです。
これも立派ないじめです。
SNS上の誹謗中傷や嫌がらせ
SNS(ソーシャルネットワークサービス)上での誹謗中傷や嫌がらせが含まれます。
TwitterやFacebookに「こんな職員がいます」と投稿する嫌がらせです。
いじめられても我慢していると【適応障害】になる
専門的にいうと【適応障害】になってしまいます。
適応障害とは:
長期間にわたるストレスやプレッシャーなどが原因で、日常生活や仕事に支障をきたす精神疾患の一つです。
適応障害は、ストレスに対する適応力が低下した結果、うつ病や不安障害などの症状を引き起こすことがあります。
適応障害の症状には、大きく分けて以下の3つがあります。
具体的な症状を以下に記載していきます。
1、心の症状
抑うつ、絶望感、涙もろくなる、不安症状、憂うつ、意欲の低下、焦り、緊張、神経過敏、喪失感
2、身体の症状
不眠、食欲不振、めまい、動悸、吐き気、頭痛、肩こり、腰痛、倦怠感、疲労感、
3、行動
暴飲暴食、常にイライラして攻撃的
人によっては、これらが複数あらわれる場合があります。
僕の知り合いには、「出勤の時、職場に近づくにつれて動機と吐き気が強くなり、職場につくまでに数回嘔吐していた」という人もいます。
適応障害は、病院で受診して診断を受けます。
もし当てはまるようであれば、一度受診してみることをお勧めします。
医者の指示があれば、仕事を休むことも可能です。
適応障害は、ストレスが解消されれば自然に改善する場合もありますが、症状が続く場合は症状が悪化していくこともあるので、心療内科や精神科などの専門医に相談することが必要です。
介護職が適応障害になることは多い?
利用者さんによっては、病気によって感情のコントロールが出来ず、すぐに感情をぶつけてくる人もいます。
認知症が強く、何度も同じ対応を強いられることもあります。
人手不足で思うようなケアが出来ず、イライラしてしまうこともあります。
そのような業界のストレスフルな環境に加え、もし同僚や上司からいじめを受ける過度のストレスが蓄積され、適応障害やうつ病などの精神疾患に罹患するリスクが高まります。
もし「適応障害かもしれない」と感じたら、上司にそのように伝え、必要なら受診してみましょう。
いじめにあったと感じた場合
また、自分を守るための行動を積極的に取り、問題解決に向けて行動することが重要です。
いじめにあったと感じた場合は、以下のような行動をとることをお勧めします。
- 相談する
- 記録を取る
- 職場の上司に相談する
- 転職する
- 相手と話し合いをする
- 法的手続きをする
それぞれ、具体的に見ていきましょう。
相談する
なんといってもまずは信頼できる人に相談することが大切です。
家族や友人、上司や同僚、カウンセラーなど、相談できる人を探しましょう。
相談することで、自分の気持ちを整理できたり、アドバイスを受けたりすることができます。
記録を取る
いじめが続いている場合は、具体的な内容や日時をメモしておくことが大切です。
可能であれば録音しておきましょう。
これによって、被害の証拠となることがあります。
場合によっては、名誉棄損罪や侮辱罪で訴えることも可能です。
相手と話し合いをする
いじめをしている相手と話し合いをすることも一つの方法です。
自分の気持ちを伝え、相手の理解を得ることができれば、問題解決につながることがあります。
職場の上司に相談する
職場の上司に相談することも、解決の一つの方法です。
今はハラスメント対策が義務化されています。
上司は、問題解決のために必要な対策を考え、支援してくれるはずです。
転職する
「スパッ」と転職してしてしまうのも一つの手です。
逃げるが勝ち!というように、その場から去ることでストレスから解き放たれます。
上司に相談したり、改善に向けて行動したりしても無駄な場合もあるし、それにエネルギーを使う気力もわかない場合もあります。
そんな時は転職してしまいましょう。
転職に関し手はこちらの記事が参考になるので、是非読んでみてください。【介護職】転職回数の多い場合は採用に不利になるのか?【結論:どのような施設を選ぶかによります】
法的手続きをする
いじめが深刻な場合は、法的手続きを検討することも必要です。
労働基準監督へ行き弁護士や専門家のアドバイスを受け、適切な手続きを取ることもできます。
上司に相談しても、一向に改善しない場合
上司に相談しても改善されない場合は、以下のような対策が考えられます。
上司に再度話し合いを申し込む
改善されない場合でも、まずは上司に再度話し合いを申し込んでみることが大切です。
相手が自分に対してどのように思っているのかを確認し、解決策を一緒に考えてみることもできます。
人事部に相談する
上司に相談しても改善されない場合は、人事部に相談することも一つの方法です。
人事部は、労働法や企業のルールに基づいた対応をしてくれることがあります。
労働基準監督署に相談する
それでも改善されない場合は、労働基準監督署に相談することも可能です。
労働基準監督署は、違法行為に対する調査や是正命令を行うことができます。
労働基準監督署に相談したら、その後働きづらくない?
労働基準監督署に相談することは、職場内の環境を改善するための手段だからです。
でも上司によっては「あの人は労基に相談するような人」とみなされ、働きづらさを感じることはあるかもしれません。
それだけでなく、もし立ち入り監査などに発展した場合、会社にとって大きな打撃になる場合もあります。
もちろんそんな会社が悪いのですが、でもそこで働き続けるのには気が引けてしまうかもしれません。
だからといって、そのままにしておくのはよくありません。
会社のことよりも、まずは自分の守っていきましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
いじめられている、と感じたらそのまま放っておくと、適応障害になる可能性があります。
自分を守る!という視点をもって、今回お伝えした対処法を実践してみてください。
それではこれで終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
お知らせ 当ブログサイトの人気記事の紹介!
介護施設必須研修の研修資料記事 人気ランキング1位
介護事業所の必須研修資料一覧【2024年度から減算に注意!】
介護系資格取得に関わる情報記事 人気ランキング1位
知らないと損!初任者研修/実務者研修取得の費用を無料にできる4つの方法【無料でも怪しくない理由が明確です】
介護系転職記事 人気ランキング1位
【最新2024年版】介護職おすすめ転職サイト・エージェントBEST3【特徴、口コミあり】
また介護現場で働く方で「副業で稼ぎたい」という方に向けて、僕のおすすめな副業方法についてNOTEを書いています(下の画像をクリックすると読めます)。
興味のある方は、是非のぞいてみてください!